本日より、つくば市において国内初となるブロックチェーン技術とマイナンバーカードを活用したインターネット投票が実施されています。
今回実施されているネット投票は、つくば市が開催する「平成30年度つくば Society 5.0 社会実装トライアル支援事業」を選出するコンテストの最終審査として使われました。国政選挙や地方選挙での実施ではないものの、投票全般のプランニングを行った株式会社VOTE FORは「公職選挙にインターネット投票を導入する際に検討すべき諸課題について実証を行うことを目的」としており、近い将来には実際に国政選挙や地方選挙での実施を目指すとしています。
今回使われたネット投票システムは、事前に設置された投票所のみでネット投票ができる仕組みとなっています。
1.投票所に設置されたカードリーダーにマイナンバーカードをセット
2.認証画面に進み、電子証明書の署名用パスワードを入力して本人確認を行う
3.投票画面に進み、事業提案を選択して投票(一人一票、1回のみ投票)
(図・文章はVOTE FORプレスリリースより)
今回のネット投票システムでは、マイナンバーカードを使うことで投票者本人であることを確認し、投票者情報と投票の内容はブロックチェーン技術によって処理することで、投票の秘密を担保しつつ、データの改ざんや消失を防止するとしています。
株式会社VOTE FORの市ノ澤氏は、今回のつくば市での活用を「限られた端末からのアクセスではあったものの、ネット投票の第一歩」とし、「次のステップとしては有権者が自分のパソコンやスマホで投票できるようにしたい」と抱負を述べました。
つくば市の五十嵐市長は、ネット投票システムによって市の職員の人件費だけでも数千万円かかっている投票用紙の開票作業などをコスト削減できると期待を述べました。
また、市ノ澤氏は今後、実際の国政選挙で在外投票等での活用を期待するとしています。
さらに、五十嵐市長は「つくば市にはJAXAがあり、宇宙飛行士の方も大勢住んでいる。ネット投票システムの普及によって、最終的には『究極の在外投票』とも言える、宇宙からの投票を実現したい」と述べました。「宇宙からの在外投票」を実現することで、ネット投票システムへの注目の高まりや、マイナンバーカードの普及、さらには「そこまでして投票するのか」と、「投票の重要性」を改めて感じて欲しいとしています。
あわせて、五十嵐市長は「つくば市の使命は『科学技術を使って人類に貢献すること』だと思っている」とし、今後も活発にネット投票システムや新しい技術を取り込むとしています。
「投票率アップに貢献する、そのために選挙をオモシロク(わかりやすく)」をキャッチコピーとして掲げる選挙ドットコムでは、今後もネット投票に関して紹介していきます。
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