7月に入り、2018年は早くも半分が過ぎました。昨年を振り返ると「このハゲぇー!」といった注目を集めた失言がありましたが、2018年上半期にも政治家の発言が批判を受ける機会がありました。なお、野党の中にも失言や暴言を放った方もいるでしょうが、与党である自民党は、国民やメディアからの目も厳しく、その発言が問題視されることが多くなっています。
私たち有権者は政治家の発言をしっかりと受け止めるとともに、過度に騒ぎ立てることなく政策や良い面の評価もしていけるといいですね。下半期は失言が世間を騒がせることがないよう、祈りたい思いです。
(取材中の記者に対して)「殺すぞ」
1月4日、兵庫県西宮市役所内での仕事始め式において、4月の市長選に立候補しない旨を表明した今村氏を取材していた読売新聞社の30代男性記者に対し、今村氏は「殺すぞ」と発言しました。
今村氏は記者が年末年始に自宅に訪れ私有地に入るなどしたことから、このような発言をしたと説明しました。読売新聞社は「威圧的な言動で取材を拒む行為は報道の自由を踏みにじる。到底看過できない」とし、市長に謝罪要求と厳重抗議をしました。
今村氏は当初、任期満了の5月まで市長職を務めるとしていましたが、この発言が発端となって市議会に提出される見込みとなった市長退職金を3割削減する条例案を受け、2月に辞職するに至りました。
「人手不足で募集したのにいきなり産休に入るのは違うだろうと言った瞬間に労基(労働基準監督署)に駆け込んだ」
3月29日、働き方改革関連法案を議論する自民党厚生労働部会などの合同会議において、自身の保育園で採用した看護師に対し、白須賀氏は「人手不足で募集したのにいきなり産休に入るのは違うだろうと言った瞬間に労基(労働基準監督署)に駆け込んだ」と発言しました。
白須賀氏の発言について、公明党の井上義久幹事長は、妊娠・出産・育児を理由にした「マタニティーハラスメント」とも取られかねないとし、苦言を呈しました。白須賀氏は「そういう事例がある、ということだけ」と説明しています。
白須賀氏ら2012年に初当選した自民党議員は不祥事が多発していることから、「魔の3回生」とも呼ばれています。
「私は土俵の上に立たせていただいて大変感激している。コケないように、倒れないように頑張っています。万が一の時も男性のお医者さんが近くにいます」
4月9日、静岡県掛川市の東遠カルチャーパーク総合体育館で開催された大相撲春巡業のあいさつにおいて、松井氏は「私は土俵の上に立たせていただいて大変感激している。コケないように、倒れないように頑張っています。万が一の時も男性のお医者さんが近くにいます」と発言。
4月4日の春巡業において、京都府舞鶴市の多々見良三市長が土俵上で倒れた際に、救命措置にあたった女性に対して「女性は土俵から下りて下さい」と場内放送があったことが問題視されましたが、こうした出来事が議論されている中での松井氏の「万が一の時も男性のお医者さんが近くにいます」という発言に対して批判の声があがりました。松井氏は「舞鶴市のことは意識になかった。後から言われれば(不適切と)受け取られるかもしれない」と釈明しています。
(肺がん患者に対して)「いいかげんにしろ」
6月15日、衆議院厚生労働委員会において、受動喫煙対策強化のための健康増進法改正案に関し、参考人として発言した肺がん患者に対し穴見氏は、「いいかげんにしろ」とヤジを飛ばしました。
穴見氏はヤジを認めたうえで自身のHPにて「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという思いでつぶやいた」とし、謝罪のコメントを発表。高鳥修一衆議院厚労委員長は21日に、穴見氏に対し口頭での厳重注意をしました。
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