任期満了に伴う宮城県知事選が10月5日告示され、いずれも無所属で共産党が推薦する新人の多々良哲氏(59)、自民党・公明党現職の村井嘉浩氏(57)の2名が立候補しました。投開票は22日に行われます。
村井氏は大阪府豊中市出身で現在57歳です。1984年に防衛大学を卒業後、陸上自衛官に任官しました。仙台霞目駐屯地の宮城地方連絡部募集課に配置され、東北方面航空隊のヘリコプターパイロットならびに広報班長として務めました。
政治家を志し、1992年に自衛隊を退職し松下政経塾へ入塾。1995年の統一地方選挙で当選し宮城県議会議員を3期務め、また自民党宮城県連幹事長も担当しました。2005年に宮城県知事選挙で初当選を果たし、現在に至るまで3期連続で務めています。
座右の銘は「天命に従って人事を尽くす」、趣味はウオーキングとのことです。
自衛隊のヘリコプターパイロットとして、北海道から九州まで全国の上空を飛んでいるうちに、住宅や工場がぎっしりと並ぶ関東や関西の都市部とは違い、東北地方は「伸びしろがある」と感じ、とりわけ宮城県には東北をリードする可能性を感じた、と振り返っています。そして東北の経済的中心地にしたいという思いやPKO(国連平和維持活動)法案を巡る国会審議へ自衛隊の立場が尊重されない政治への不満、「誰が政治をやっても同じ、という諦めの風潮を変えたい」という思いから政治家を目指す決意を固めたとしています。
2011年の東日本大震災発生時、村井氏は宮城県知事の2期目の任期中でした。4選を目指す理由の1つにも「2020年度までの県震災復興計画をやり遂げたい」としています。
また、必ず実施したい政策として広域水道3事業の一体化に伴う民間参入を掲げています。施設の老朽化による水道料金の値上げ防止、および2割のコストカット、県民の負担の軽減が目的です。富県戦略を狙いとした「官から民へ」の信念が反映されている、と村井氏は訴えています。
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