7月2日に投開票が行われた東京都議会議員選挙。都内のみならず全国で大きな盛り上がりを見せ、投票率も前回比約8ポイント増の51.28%となりました。
投票率が上がったことは非常に良いことですね! …なのですが、果たしてそれで終わりでいいのでしょうか?
選挙は終わってからが本番と言います。選挙で選ばれた都議会議員がどのような働きをしているのかを日頃からチェックし、次回の選挙でその評価を投票行動で示す、というのが理想的な流れと言えるでしょう。
でもこれ、かなり難しいですよね。政治ライターの仕事をしている私でも欲しい情報を手に入れるには自分から積極的に動かなければならず、苦労することは多々あります。
「池上選挙のオマケプロフィールだけは見るんだけど…」という方、分かります。面白いですよね。でも、せっかく入れたあなたの貴重な一票を無駄にしないために、生の都議会がどう動いているかも見てみませんか?
東京都議会は「傍聴」ができるんです。
今回選出された都議会議員は、注目の2020年東京オリンピックの運営も任されたことになります。彼らの働きを都民自らチェックしていきましょう。
東京都議会で行われる会議は本会議と委員会に分かれており、本会議は年4回、2月・6月・9月・12月に開催されます。
次回の本会議は9月。7月27日現在、日程は未定のようですが、前年度以前の開催日程によると9月の後半から2~4週間ほどかけて開催されるようです。
また、都議会で行われる会議には定例会(本会議・委員会)の他に「臨時会」というものがあり、必要に応じて会議の日程が増えるケースがあります。
都議会本会議での質問事項等は東京都議会の公式ホームページで公開されています。
東京都議会本会議は都議会議事堂の本会議場で行われます。都議会議事堂… 聞きなれない名前かもしれませんが、都庁の横にある建物です。
事前の予約は不要で、当日受付となります。
都議会の傍聴には
●開場30分前に配布される「傍聴券」
●「傍聴券」をゲットするのに必要な「整理券」
が必要です。では、都議会傍聴に行ってみましょう! 定例会(本会議・委員会)、臨時会いずれも傍聴の流れは同じです。( ※ 昨年12月8日取材時の写真を転載しています)
目次
最寄り駅は都営大江戸線都庁前駅。
A3出口を出て、都議会議事堂に到着です。
整理券配布場所であるロビーへ行くためにも通行証が必要になります。
警備員さんに声をかけ、書類に名前等を記入し、オレンジ色の首から下げるカードをもらいます。
開場2時間前から配布されている「整理券」の配布場所はロビー。壇上に立っている職員さんに声をかけて、緑色の券をもらいます。
昨年12月8日の取材時は小池百合子都知事ブームで混み合っており、開場1時間15分前に到着して、なんと104番目でした(ロビーのイスが埋まっていました…)。
開場30分前になると緑色の「整理券」を黄色の「傍聴券」(左)に交換してもらうことができます。これで都議会本会議場への入場が許可されたことになります!
ここからは写真撮影は原則不可。携帯電話の電源も切る必要があります。届出をすればカメラ撮影OKとのことですが、用途「報道のため」では許可は降りませんでした…。私的な記録のためならOKのようです。撮影者には腕章(右)が貸出されます。
時間になったら本会議のはじまりはじまり!
小池都知事ももちろんいます。座席表が渡されるので、読者の皆様が投票した議員が当選していれば、その人が座っている場所も分かります。(寝てないかどうか監視することも可能です)
本会議はめちゃくちゃ長いです。適宜休憩が挟まれますし、出入りは自由になっていますので、無理のない範囲で傍聴しましょう。
少しは興味を持っていただけたでしょうか?
昨年12月8日の東京都議会傍聴レポートはこちらです。
【関連】意識低いライターが超眠い都議会の傍聴に行ってわかった、議会を傍聴する意味 >>
「まあ、大事なのかもしれないけど、つまらなさそう…」ですよね! もちろん、実際そんなに面白いものではありません。ただ、それでも都議会傍聴に行き、自分の暮らす東京都の運営がどう行われていっているのかを自分の目で見るのは有意義なことだと私は思います。
人生経験で1回だけ、でもかまいません!ぜひ一度足を運んでみてください。
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