
任期満了に伴う横須賀市長選が6月18日に告示されました。今回立候補したのはいずれも無所属で共産党が推薦する新人の勝林伸明氏(51)、自民党・民進党・公明党が推薦する新人の上地克明氏(63)、現職の吉田雄人氏(41)の4名です。投開票は6月25日に実施されます。
現在、横須賀市は人口減少や高齢化といった問題を抱えています。今後、若い世代の定住を促進する子育て支援対策、雇用対策などが争点と考えられます。
林氏は告示の2日前に行われた公開討論会で、「基地をなくし、その跡地を平和産業に活用したい」と基地依存から脱却するよう主張していました。また立候補届け出後の出発式では「憲法9条を守り、安保法制は撤廃するべきだ」と国政の目標を第一に訴えました。これまでアメリカ軍の原子力空母の横須賀基地配備に対する住民投票条例制定を求める直接請求運動に2度参加したこともあり、「基地の街」であった横須賀のイメージを変えるための政策の実施をアピール。具体的には自然を活かした街づくりや子育て支援によって人口を増やし、さらに地元の業者や商店での雇用を生み出すための支援などが挙げられます。
また、市政の公約として久里浜の石炭火力発電所計画の中止、低所得者の国民保険料減額、地公式の中学校給食の実施など、5項目の政策を打ち出しています。
林氏は神奈川大学中退後、新聞販売店で務めた後に県書記長などを歴任しました。現在は党三浦半島地区委員長として活動しています。
2003年に初当選を果たして以来、横須賀市議として活動してきた上地氏。現市政については「グランドデザインがない対処療法にとどまっており、時代の変化に財政が対応できていない」と批判していました。このままでは停滞している横須賀が衰退する、と危惧し、全身全霊を掛けて復活させたい、と決意を表明しています。
上地氏の掲げた基本政策は、海洋都市、音楽、スポーツ、谷戸地域の文化などを活かした街づくり。アミューズメントパークを建設し、まちを活性化させたい考えです。人口減少問題については雇用創出を行うことで横須賀ブランドを作り、横須賀の再生を図りたい考えです。
上地氏は早稲田大学卒業。衆院議員の秘書を務めた後、横須賀市議として活動していました。これまで新自由クラブ県広報副委員長、社会福祉法人理事を歴任しています。
今回の選挙で3選を目指す吉田氏は、これまでの2期について「子育て支援や児童福祉充実により、若い世代や赤ちゃんから選ばれる街を目指してきた」と振り返りました。方向性は決まったものの道半ばとし、今回の立候補に至りました。
今後は産業による観光集客を目指したい考えです。また、これまで取り組んできた待機児童解消問題などに引き続き取り組み、政策を継続し市民のための横須賀の未来を築くことを誓いました。
吉田氏は早稲田大学大学院修了。外資系総合コンサルティング会の社員として務め、現在は中核市市長会長、旧軍港市振興協議会長としても職務に当たっています。
今回は告示の約2か月前から上地氏の出馬表明で注目を集めていた横須賀市長選。市議としてのキャリアもあり知名度は高いですが、2期務めた若さあふれる吉田氏、基地の街からの脱却を訴える林氏と三者三様の政策となっています。市民からの支持を最も集める候補者は誰になるでしょうか。
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