※本記事は「勝つ!政治家.com」の転載となります。記事内容は執筆者個人の知見によるものです。
勝つ政治家.comは、国会議員全717名がもっとも利用していると思われる、ホームページ、facebook、Twitterの開設状況と、その利用状況について独自に調査致しました。過去にも同類の調査を行っておりますが、今回は「過去1か月内に更新しているか?」を加え調査しております。
以下参考記事
2016.08.19:第24回参議院選挙のネット選挙動向レポート(1)
http://www.katsuseijika.com/2016/08/7347/
2016.03.23:国会議員ネット活用状況~SNSはTwitterよりFacebookで82%が更新中~
http://www.katsuseijika.com/2016/03/3513/
2014.12.10:候補者の7割がSNS活用-ネット選挙の効果は?
http://www.katsuseijika.com/2014/12/1896/
昨年も同様の調査をおこなったが、全てにおいて増加しており、ホームページとfacebookにおいては、ほとんどの国会議員が開設している状況となった。
※ LINE@、Instagramに関しては数%の開設にとどまったので、今回の図では割愛しています。
次に開設しているツールの活用状況として、1か月以内に更新があったかを調査したところ、もっとも活用されていたのはfacebookで84.4%(605人)が更新していた。
Twitterに関しては、48.8%(350人)が更新しているが、半数以上が、開設していないか、開設はしているものの更新はしていないという状況だった。
過去の調査でも、Twitterよりもfacebookの利用者が多い傾向が続いており、一般の利用状況とは違っている状況です。
いくつかの要因が考えられますが、国会議員にヒアリングをした中で目立ったのは
「Twitterは匿名性が高く、ネガティブな反応や炎上というリスクがある」というイメージがあり、開設後身近な友達から始めるfacebookは、比較的安全(と思われている)であり、オンライン上の後援会という空気が感じられます。
また、一般的にTwitterユーザーよりも、facebookユーザーの方が利用者の年齢も高いことも要因となっており、過去の投票率からも“年齢層が高い方が投票行動に移りやすい”という背景を鑑みた判断があると思われます。
2013年の参議院選挙から始まった、ネット選挙解禁は夏の都議選を終えると一通りしたことになります。
当初に比べると多くの政治家がネットを活用するようになったといえますが“ホームページとfacebookで安全な運用”という状況があり、これは“既存の選挙をオンライン化しただけ”という印象はぬぐえません。
進化の早いインターネットにおいて、これから先の政治家のネット利用はどのように変化していくのでしょうか?
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