任期満了に伴う小松市長選は3月19日に告示され、いずれも無所属で新人の宮橋勝栄氏(37)、民進党小松支部が推薦、公明県本部が支持する現職の和田慎司氏(65)、新人の浜崎茂氏(49)の3名が立候補しました。投票日は3月26日です。
今回の争点は3選を目指す和田氏への評価、4年制大学新設の是非、企業誘致や税収対策などが考えられます。
宮橋氏は小松市議会議員で、立候補時は2期目の途中でした。特に危惧しているのが企業の減少問題で、市内の企業が市外へ流出し、法人市民税集の減少を指摘しています。この状況を招いた和田市政への危機感が募ったこと、さらに小松のさらなる成長を目指して立候補を決意するに至りました。和田氏が推進する公立大学開設には多額の税金の投入だとして反対。企業誘致に力を入れ税収を確保し、医療・福祉を充実させたいとしています。
宮橋氏は立教大学卒業後、民間企業へ就職。2011年に市議に初当選を果たしました。市議選の際は自民党候補としての出馬でしたが、今回は無所属での立候補となっています。
3選を目指す和田氏は、昨年11月の記者会見に際しすでに立候補に前向きな姿勢を見せ、小松市全体をグレードアップし、市民の生活をさらにステップアップするための政策を、と意欲を見せていました。今回の公約は4年制大学の開設であり、入学者には未来や地球のために学んでほしい、と出陣式で希望を述べました。和田氏は、民進党小松支部から「推薦」、公明党石川県本部から「支持」を得ています。
和田氏は同志社大学卒業後、小松製作所に入社。人事、経理、営業などを歴任しました。2009年に小松市長に初当選を果たし、2期8年間務めてきました。
うどん店を経営している浜崎氏。2003年から市議選や参院選、市長選などこれまで延べ6度の立候補経験があり、小松市では一定の知名度を持っています。ブログや選挙公報には過激な言葉が並んでおり、注目を集めています。
浜崎氏は小松市生まれ。高校卒業後、ボクサーとして活動していたこともあります。小松市長選挙は2013年に次いで2度目の挑戦となります。
3期目を目指す和田氏は、民進党小松支部から「推薦」、公明党石川県本部から「支持」を得ており、自民党の議員からも応援を受けています。一方で新人の宮橋氏も市議会議員時代は自民党に所属していたため、今回も一部の自民党系議員から応援を受けており、自民党は和田氏と宮橋氏で分裂する事態となっています。
こうした状況の中、分裂への批判票が浜崎氏へ流れる可能性もあると言われており、投票率も前回を上回るかもしれません。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード