
前市長の辞職に伴う浦安市長選が3月19日に告示され、いずれも無所属で新人の3名が立候補しました。今回の候補者は前浦安市議の折本ひとみ氏(59)、現千葉県議で自民党・公明党が推薦する内田悦嗣(えつし)氏(52)、前浦安市議の岡野純子氏(38)です。投開票は3月26日です。
前市長の松崎秀樹氏は、今週末に投開票を迎える千葉県知事選挙に立候補するため辞職し、今回は新人3人の対決となりました。
浦安市長選は4度目の挑戦となる折本氏。浦安市議会議員選挙も含めると、通算8度目の選挙ですが、後援会を設立したのは今回が初めてです。
これまでの浦安市が抱えている課題の原因を「長期政権による弊害」を指摘し、その一例として4月にオープンする浦安音楽ホールなどの施設を「箱物行政」と批判しています。また、「松崎市政はトップダウンだった。情報公開を進め、(市民主体の)市民委員会をつくる」と述べ、出陣式では「倒れるまで頑張る」と意気込みを語っています。
折本氏は日本女子大卒業。浦安シーサイドライオンズクラブ会長や浦安市議を歴任し、現在は保育園長として教育に携わっていました。
現在、千葉県会議員である内田氏。県議として現在取り組んでいる課題にギリギリまで関わりたいという思いから、自ら県議会議員を辞職せずに浦安市長選挙の立候補に伴って自動失職するという方法を選んでいます。
3名の候補者の中で唯一の浦安市出身者で、これまで29年間の間、浦安市職員・市議・県議を務めてきた経験から自身が最も浦安市長に相応しいとの自負を持っています。市長として市民の安全安心、生命と財産を守るまちづくりを進めたいと述べ、立候補にあたっては「継続と刷新」をテーマに市民目線で県行政の必要性を見直すと方向性を語っています。
内田氏は国学院大学出身。浦安市職員や市議会議員、青年会議所理事長を務め、現在は県議として千葉県政に、また役員として不動産管理会社の経営に携わっています。
岡野氏は「浦安の3つの地域の特製を活かし魅力あるまちづくりをするべきだ」と訴え、若い世代が済みたくなる浦安を目指し「攻めの政策」を掲げています。
浦安市で初めて現職の市議会議員としての出産を経験したこともあり、子育て支援を充実させ同世代を意識した県政を、と訴えています。出馬を表明した際は、「当選すれば、子育てをしながら市長も務められることを証明することにもなり、それによって社会の価値観を変えたい」と述べています。
岡野氏は同志社大学出身。NHK松山放送局にアナウンサーとして勤務し、2011年に市議に初当選を果たしました。
今回は前浦安市長の松崎秀樹氏が、千葉県知事選挙に立候補するに伴って行われる選挙です。その松崎氏は「浦安のかじ取りは、岡野さんが一番ふさわしい。よく勉強し現場を知っている。次の市長に押し上げてほしい」と述べています。
一方で、今回4度目の挑戦となる折本氏や、自民党・公明党の推薦する内田氏の健闘も伝わってきています。同日には千葉県知事選挙も予定されており、投票率は前回よりも上がるのではないでしょうか?
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