政治家の本当の姿を伝える、選挙ドットコム「政治家インタビュー企画」。
今回は、日本共産党から台東区で東京都政への挑戦を準備している小柳しげる氏にお話をうかがいました。

小柳氏は、法政大学を卒業し、演出家として文学座付属演劇研究所に所属していました。首都圏青年ユニオンの執行委員等を経験し、2015年台東区長選挙にも出馬。今回の都議補選が二度目の選挙挑戦となります。

＜参考＞Facebookページ：https://www.facebook.com/shigeru.koyanagi.353

【政治家を志したきっかけは何ですか？】

私が高校生のころに、ベルリンの壁の崩壊がありました。世界的な事件でしたよね。その頃から共産主義の本を読んだり、ニュースや新聞を読んで、政治的信条の違う同級生と毎日のように議論をしたりしていました。
その後は市民運動や労働運動に参加していたのですが、そのような運動の限界を感じはじめました。大きなきっかけとなったのは東日本大震災時の福島第一原発事故の後です。国民が原発はもういらないと言っているにもかかわらず、当時の政権も現在の政権も原発を動かしています。私も声をあげ、行動したつもりだったのですが、それでは足りませんでした。
いくら要求しても、結局政治家が予算執行を考えなければならないし、法律を作らなくてはいけない。要求することも大事ですが、実際の仕組みを作るのは政治なんですよね。そこで自分にも何かできることがあるのではないかと思い、政治の道に飛び込みました。

【政治信条を“ひとこと”で表現していただけますか？】

「変わらないものはない」。

【特に力を入れている政策について教えていただけますか？】

有権者に身近な台東区政の課題は見えやすく、マスコミが報道する国政はそれなりに情報は入ってきます。一方、その中間行政である東京都の政治、都政について見えにくい。ここを可視化していきたいと考えています。
舛添前都知事が政治資金の公私混同疑惑で辞職しましたが、その問題を都議会が十分にチェックできていなかった、更に都民が都議会をチェックできていなかったわけです。東京都議会がブラックボックスになってしまっていたんですね。そこを可視化し、情報にアクセスしやすくしたいと考えています。
また、台東区に一見無関係に見える問題でも、東京都として大いに関係があることもあると考えて議会で取り上げたいです。例えば横田基地（東京都福生市）にオスプレイが配備されますと聞いても、台東区の方は自分たちには関係ないことだと思いがちですよね。ですが、横田基地にオスプレイが配備されると、台東区は自衛隊の習志野や木更津駐屯地までの通り道になる。一見無関係なことでも、無関係ではないのです。区・都・国の問題を縦断して議論していきたいです。

【あなたにとって選挙とは何ですか？】

プレッシャーは非常に大きいです。以前挑戦した区長選挙、今回挑戦する予定の都議補選では、2万7千票以上いただかないと当選することができません。有権者の皆様から思いを託していただくのは本当に難しいこと。多くの人達の支えがあって、なんとか最後までやり抜けるものですね。
以前は自分のことで精一杯で、人から何かを期待されることはあまり得意ではありませんでした。演劇の世界に入ってからは、自分が達成できなかった夢を私に寄せてくれる方々もいらっしゃったんですね。今の私は人から期待される人間になれたなと思っています。

－ ネット選挙について－

吉良よし子議員と山本太郎議員のSNSの使い方を見て、インターネットを使った選挙活動は便利だな、と感じました。どこで街頭演説をやるか等のお知らせも出来ますし、候補者自身の考えをダイレクトに訴えるのにとても適したツールだと思います。現在の選挙活動のルールですと非常に制限が多く、有権者と候補者の間に壁が作られるばかりです。ネット選挙解禁によって何らかの風穴が開けられれば良いですね。
私もFacebookやTwitterのアカウントを持っていて、活用していますよ。

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