
イベント終了後、登壇者の原田謙介さんにお話を伺うことができました!
原田さんは「若者と政治をつなぐ」NPO法人YouthCreateの代表を務めています。今回のイベントでも、模擬選挙のコンテンツ企画はYouthCreateが担当していました。
―本日はありがとうございました。原田さんがYouthCreateの活動を始めたきっかけと、現在取り組んでいることをお聞かせ下さい。
こちらこそありがとうございました。大学生時代に国会議員の事務所でインターンをしていた時に、政治の現場に若い世代の人がなかなかいない、という印象が強く残ったということが、YouthCreateの前身団体の発足のきっかけです。
高齢者のことばかりで若者を切り捨てている、と言われがちな政治家ですが、彼らは若い人を切り捨てたいわけではないと思います。彼らだって人間ですから、直接の接点を持ちやすい高齢者の方が印象に残ってしまうのは仕方ないと思います。YouthCreateでは、その溝を埋めるべく、若い人と政治家をつないで、お互いを知ることができるような機会を作ろうとしています。
ひとつ例を挙げると全国各地で地方議員と若者の交流の場を作っています。政治家と若者が少人数のグループになり、政治というより街のことについて話し合うなど、双方向のコミュニケーションをとれる機会を作っています。
―今回のイベントは議員の方こそ登壇されていませんでしたが、客層は若者なのでぴったりでしたね。
第1回のイベントは東京で開催され、全国を回ってまた東京に戻ってきました。来場者の変化は感じられましたか?
本日の2時間目で行った小テストは、第1回から今回まで3問とも同じものを使ってきています。その中で、本日の2問目だった「選挙に行く時は、送られてきた入場券を持っていかなければならない」の正答率が今回はグンと伸びたのが印象的でした。
また、今回のゲストの広瀬すずさんは総務省の18歳選挙権のイメージキャラクターを務めています。彼女のポスター等を見て「広瀬すず→選挙」というイメージを持っている方も少なからずいらっしゃるでしょう。そんな彼女がこの場にいたことで、来場者にとっては、他のゲストと一緒にイベントを開催したときよりも本日の方が選挙に関係するプログラムが腑に落ちやすかったかもしれませんね。
―俳優を起用しての模擬選挙は今回が初めてだそうですが、そちらについてはいかがでしょうか?
前回までは来場者に資料だけを渡して、それを参考に模擬投票をしてもらっていました。今回は、配布する資料にプラスして4人の役者さんに政治家役として演説をしていただいたのですが、面白かったですね。僕は後ろから見ていたのですが、来場者の皆様も真剣にお話を聞いてくれていて嬉しかったです。「こういう人、政治家にいそうだな」って思ってもらえるのが1番良い経験になりますね。やってよかったと思っています。
―今後、若者が政治参加するために必要なものは何だと思いますか?
僕は2つあると考え、意識しながら活動しています。
1つは、政治=選挙というイメージがあまりに突出しすぎていることです。少子高齢化に伴って、若者が「自分たちが票を投じてもどうせ高齢者には勝てない、だから何もしなくても同じだ、投票しない」と思ってしまうケースがあります。でも、実はそれだけじゃない筈です。Twitterで気になる政治家にリプライで質問するだけでも質問された政治家は真摯に対応する必要があるでしょうし、質問した側もその政治家の動向は少なからず気になると思います。
選挙での投票以外にもできることがあるのです。
今日のイベントは選挙にフォーカスを強めに当てたものでしたが、そうではないイベントでも模擬選挙を実施するだけ、選挙のルールを学んで終わりじゃ勿体ないと思っています。政治への参画方法には色々方法があるということも伝えていきたいですね。
2つめは、国民の政治に対するイメージが国政に偏りすぎていることです。
今日の模擬選挙は国政をモデルにしましたが、第1回~第9回での模擬選挙は首長選挙をイメージしたものにしました。地方議会に対する関心の低さは気になりますね。駅や通学路、横断歩道など何でもいいので、身の回りにも政治が絡んでいるということを少し見てほしいです。地方新聞や広報紙など、情報収集できるものは意外と身近なところにありますよ。
―YouthCreateでこれからやっていきたい活動はありますか?
大きく分けて3つあります。
1つ目は学校現場での主権者教育です。YouthCreateが全てやるのではなく、担い手を育てるようなこともしていきたいです。
2つ目は子育て世代向けのイベントです。子供が生まれて政治に興味が芽生えた方向けの交流会など、今まで政治に興味がなかった層への政治に関するモヤモヤを解消させてあげる場をつくるなど、様々な取り組みをしていきたいです。
3つ目は僕の地元でもある岡山県での取り組みです。政治・選挙の啓発というよりも、まちづくり的な観点から切り込み、岡山県民の政治への関心・理解へつなげていきたいと考えています。4月から多数の方の協力を得て、岡山大学で授業を始めています。単発のイベントではなく、長期的なプロジェクトとして取り組みたいですね。今は手探りですが、将来的には政治に関わるのが当たり前な空気を作っていきたいです。
―最後に、若者へ向けてメッセージをお願いします。
僕は今年を変化の年にしたいと思っています。選挙権年齢の引き下げをきっかけに、若者と政治の在り方が変わっていけばと思います。若者主導で変化は作れますし、この記事を読んだ人に是非変化を担う人になってほしい。投票に行くのも、ツイッターでリプライを送るのも、なんでも小さな活動で構いません、今年ほど若者が注目されている年は今後あるかわかりません。ぜひ、今年動いてみてください。
―ありがとうございました。
<イベント概要>
『18歳からの選挙権~投票編~ supported by SCHOOL OF LOCK!』
2016年4月17日(日) 13:00~ 品川THE GRAND HALLにて
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<参考>
<NPO法人YouthCreate>
Webサイト:http://youth-create.jp/
Twitter:https://twitter.com/youthcreate_pr
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