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春の就活戦線スタート!エントリーシートに面接、政治家の選挙を就職活動に例えてみると…?(2/2)

2016/3/28

鈴鹿 久美子

鈴鹿 久美子

春の就活戦線スタート!エントリーシートに面接、政治家の選挙を就職活動に例えてみると…?(2/2)

選挙活動をする為に「空中・地上戦」をマスター

選挙活動を戦争になぞらえて「空中戦」「地上戦」ということがあります。「空中戦」とは、空からチラシをバラまく様に一度も会ったことのない人にも「1票」入れてもらえるよう知名度を上げる活動のことを言います。

インターネット選挙が解禁となった今は、ホームページだけでなくFacebookやTwitterをうまく使い分けて、一度も会ったことのない有権者に自分をアピールすることが必須となりました。写真やメッセージを印象良く感じてもらえるよう、とにかく日々研鑽を続けることです。最近は、インターネットでの候補者アピールを請け負う選挙専門の会社もあります。

これに対して「地上戦」と言われる活動は、既に知っている人、組織に、確実に応援してもらえるように、顔の見える活動を続けることを指します。所属する政党を支持する各組織に挨拶に行き支持を訴える、周辺の現職議員から紹介された名簿を頼りに挨拶回りをする等々、既存の支持者を大切にする地元固めです。

このように、立候補者は、空中戦地上戦の双方を戦いながら票固めを進めてゆきます。公示前に票固めがされない選挙は「風」頼みしかありません。「政党の力だけで当選している」と言われるのは、日々の地盤固めに熱心ではない議員のことを揶揄していう言葉です。ちょっとでも風向きが変われば明日は無い方々。

逆に、縁もゆかりもない選挙区に「落下傘」の様に地上に落とされた立候補者であっても、その土地でしっかりと活動を続け知名度を上げてゆけば、相手がどんな大物でもいつか勝てる日は来るものです。実際に大物政治家の中には、新人の頃「落下傘候補」と言われた方もたくさんおられます。

かつて田中角栄は「実際に会った人の数、握手した人の数しか票は出ない」と、いわゆる「ドブ板選挙」をこう言いました。この流れを汲むのが小沢一郎氏といわれていますが、この「ドブ板選挙」が政治家を目指す人の最も重要な就職活動です。

 

公示後は国が支援してくれる

さて、いよいよ公示日。大っぴらに「当選太郎に皆様の清き一票を入れて下さい」と言える日が始まります。この日から投開票の前日迄、衆議院では12日間が選挙期間となります。新聞もTVのニュース番組でも選挙のことが毎日報道されるのはこの時期ならではですね。

選挙が公示された日から、公費、つまり国が費用を出して候補者の「就活」を応援してくれることがいくつかあります。

一つは、事前に撮影された政策のアピール映像を、NHKで決まった時間に放送される「政見放送」です。限られた時間の中ではありますが、自由に政策を語り有権者に訴えることができるもので、真面目で緊張する立候補者の中に、ぎょっとするコスチュームに身を包み訴えるユニークな候補者もいます。所謂泡のようにすぐに消える「泡沫候補」と呼ばれる人の演説は、ふざけている様にも見えますが、これも71年前にはできなかったことです。思想信条の自由、表現の自由、選挙権の平等などの権利の現れ。候補者本人たちが持つそれぞれの立候補の意思に貴賤があってはなりません。

「公選ハガキ」も国が費用を払ってくれる重要な選挙ツールです。この公選ハガキには候補者の写真に名前の他に有名人の名前があって「私も○○さんを応援しています」などと書かれていることがあります。誰に投票するか決めていない場合など、郵便受けに自分が知っている有名人から「この人を推薦します」などと言われたら、何となく投票したくなるのが情というもの。会ったこともない人に1票投じるきっかけ作りに有効な「就活」です。

そして、一番目につくのが駅前などに掲示される「公営掲示板」です。「公営掲示板」にポスターを貼ることができるのは公示の日からです。公示日に届け出を済ませてくじ引きでどの番号にポスターを張るのかが決まったら、それスタート!駅前や小学校の校庭の横などの公営掲示板にポスターを貼る作業はその候補者に任されています。組織が整っていない立候補者は、投票日までポスター掲示が間に合わないことも多々あります。組織力が候補者の強さを示す場面でもあります。

この他に国が費用を負担してくれるものに、新聞広告、選挙ビラ、そしてこのポスターの印刷代金、選挙カーのガソリン代金などもあります。

さて、今年は選挙年ですね。18歳選挙権が初めて実行される記念すべき年でもあります。私たちの暮らしに明るい兆しを示してくれるのは、どの政党の誰なのでしょう。人で見るか、政党で決めるか、しっかりと見て、皆さんの1票をガツンと入れてやりましょう。でないと、文句も言えないですから。

政治家の「就活」は皆さんのお手元に届いていますでしょうか。

 

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鈴鹿 久美子

鈴鹿 久美子

政策秘書として6人の国会議員に仕える中で、一瞬の笑顔で有権者をファンにする議員、握手をすればする程嫌われる議員等、議員の命運が一瞬の印象で分かれることを知る。 さまざまな選挙実務を通して、勝つ人と負ける人の違いを分析。秘書時代15年を通し勝つノウハウを積み上げる。 2012年解散総選挙で、離職せざるを得ない秘書の受け皿をつくりたいと政策秘書を辞職。秘書と議員のマッチングを図る日本で唯一の議員秘書専門人材紹介会社「議員秘書ドットコム」を立ち上げ、テレビ、新聞等マスコミから注目を浴びる。 現在は、議員秘書の人財紹介に加え、議員秘書養成、国会議員のコンサルティング、立候補者を戦略的に当選に導く「立候補者スキルアップ講座」を開講。服装から政策、キャッチフレーズ、演説まで、圧倒的な印象形成で有権者を魅了する「好感度の科学」を用い、2014年の統一地方選、2016年の首長選挙で引き受けた候補者を政党問わず全員当選に導く。通称「勝たせ屋」。 株式会社 InStyle 代表取締役

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