政治と若者をつなぐ活動を行うNPO法人、YouthCreate代表・原田謙介氏へのインタビュー最終回。国政よりも地方政治から、堅苦しい勉強会よりも気さくな飲み会から、少しずつ若者の政治意識に働きかけているYouthCreateの運営も3年を突破した。今後の課題などもあるのだろうか。

小池
「YouthCreateに関して改善していきたいところとか、今後の課題はありますか?」
原田
「もちろんありますよ。YouthCreateはまだ、組織としての形がしっかりしていないので、もっとしっかり組織としての体裁を整えていきたいなと思ってます。あと、最初にも言いましたけど『若者側』として政治に関わっていくのはもう無理があるから、自分の立ち位置についても考えなきゃいけないですね。そりゃあ40代50代は若いねって言ってくれるんですけど、僕ももうすぐ30だし、大学生や高校生と接しているとさすがに限界を感じます」
小池
「ウッ。そうですよね。我々ももう29歳ですもんね。若くないんですよね。そろそろ都道府県知事選挙にも参議院選挙にも出られるようになりますからね……ヒイイー(ともに被選挙権年齢は「満30歳以上」)」
原田
「まあ、そういう感覚はあって……(笑)。ただ、この世代になったからこその新しいターゲットも見えてきました。僕らの歳になると、子どもを持ち始める人が周りに増えるじゃないですか。そして子どもを持つとやっぱり政治への意識も変わってくるんですよ」
小池
「うん、それは周りの同級生とか見ていても感じます。政治なんか興味なかった子が、『この子が大きくなる時社会はどうなっているのか』とか、『今の教育制度はまずい』とか考えるようになっていたりして」
原田
「そういう、若いパパママの政治参加を支援したいなと最近思ってるんです。子供が生まれたからって、じゃあいきなり政治に詳しくなれるかって言ったらそうじゃないですから、僕らでそこの手伝いができないかと」
小池
「そうか、政治と有権者の関係について語るときってどうしても『若者』と『高齢者』っていう二つの言葉ばかり使われますけど、実はいろんな切り口があるんですね。というか、さっきからずっと思ってたんですけど、それだけ色々考えてらっしゃるんだったら、自分が政治をする側に回ろうとは思わないんですか」
原田
「思わないです。政治家がいかに大変かよく知ってますから。細かい調整が無数にあって、やっぱり妥協だってしなければいけない。僕はそういうことができないたちなので、政治家もできないと思う。やりたいことしかできない性格なんです。そして前にも言ったけど、僕が今やりたくてやってるこの仕事って、他にやってる人がまだ少ないんですよ。だったらやっぱり僕にしかできない仕事をして、次世代のロールモデルの一つの可能性を見せたいなとになりたいなと」
小池
「すごいなあー。『政治と若者をつなぐ』ことが一番やりたいことだ、っていう人は珍しいのかもしれませんね」
原田
「まあ僕の最終的な夢はサッカークラブのオーナーですけどね」
小池
「えっ。なんかいきなり飛びましたね」
原田
「サッカー大好きなので。宝くじがあたったらすぐに小さいクラブを買う予定です(笑)」
小池
「じゃあ当分こちらの仕事が続きそうですね(笑)。でも楽しんでやられているんじゃないですか?」
原田
「おおむね楽しいけど、やってきた年数に見合うだけの成果はまだ出せていない気がします。仕組みづくりの部分ができていないので。YouthCreateとして色んなことをしてきましたけど、まだこれって、僕らがいなくなったら消えてしまうものでしかないんですよ。僕らの活動量に応じた出来事しか起きていないというか……。だから僕らの取り組みを、仕組みとしてこの社会に定着させるところまで持っていくのが目標です。そうならなければ、若者の政治参加に本当に貢献できたとは言えない。そこが達成できたらサッカーの方にいきます(笑)」
小池
「仕組みを定着させることがゴールかあ、なるほど……。でも不安になったりしませんか? 私も個人事業主だから多少想像できるんですけど、ロールモデルのない仕事を開拓していくのって大変ですよね。マニュアルなんてないし、大きく稼ぐ手段だって確立されてないし」
原田
「そこも、仕組みづくりができるかどうかで変わってくるでしょうね。今年の18歳選挙権解禁は一つの節目というか、山場だと思ってます。若者の政治意識にも影響はあるし、僕の仕事も増えるので。政治や選挙についての高校生向け副読本(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shukensha/1362349.htm)の制作にも関わらせていただきましたし、まあいやらしい言い方をすればこのバブルを正しく活用して、できることをやっていこうと」
小池
「やっぱり地道だ……」
原田
「でも、最近はボクイチも出てきたし、ivoteの後輩たちもすごいし、全国に頼もしい若手はいっぱいいますよ。同じような志を持っている下の世代の育成や、支援もこれからの僕らの仕事ですね」
小池
「(ボクイチってなんだ? まあいいやあとでググろ)なるほど?! 今日はありがとうございました!!」
***
小池
「いやはや、面白かったけどやっぱり同い年の頑張ってる人と会うと我が身を振り返ってしまうぜ……」
マツダ参謀長
「どうも、原田君の取材終わりましたか?」
小池
「ああっマツダ参謀長! よくも私を一人で取材に行かせましたね。ルノアールの珈琲代ください!」
マツダ参謀長
「原稿出してくれたらあげます。それより次の取材相手がもうすぐ来るから準備してくださいね」
小池
「まさかの2連続!! 次はどこの誰ですか」
マツダ参謀長
「小池さんのために次も若い男の子にしました。ボクイチの後藤くんっていって大学生です。イケメンです」
小池
「ええ?っ、イケメンは嫌いじゃないけど大学生は若すぎます。って、ボクイチ?? さっき原田さんからも聞きました。それってなんですか?」
マツダ参謀長
「NPO法人『僕らの一歩が日本を変える』(http://boku1.org)、通称ボクイチ。若者と政治の出会いを、YouthCreateとはまた違う形で支援している団体ですよ」
小池
「んん!? それってもしかして去年、小学4年生を騙った自民党批判サイトと関係があるんじゃないかって疑惑でネットで大炎上した……」
マツダ参謀長
「おっとそこまで。本当のところは彼がよく知ってますから、続きは直接聞きに行きましょう!」
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