選管専用ブログで選挙情報を発信：選管アワード2014年1月度は群馬県草津町

2014/2/12

第16回選管アワード月間最優秀賞は、
群馬県草津町選挙管理委員会に決定いたしました！

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草津町では、先月の1月19日、町長選挙、補欠選挙が行われました。

この選挙情報で編集部が注目したのは、「草津町選挙管理委員会のブログ」でした。

「草津町選挙管理委員会のブログ」は、告示日のおよそ2ヶ月前、昨年11月21日（木）から開始。町長選挙、補欠選挙執行と立候補予定者等事前説明会の日程告知から始まり、補欠選挙の欠員数、投票所のお知らせ、立候補者情報、投票結果等が時間軸にそって掲載されていました。

発案された総務課の篠原誠さんにお話を聞きました。

「2011年の統一地方選挙の際、投開票速報の問い合わせが殺到しましてね。その時は防災メールを転用して対応していたのですが、このメールは事前の登録が必要でした。そこで、誰でも直ぐに利用できるものはないかと考えた末にたどりついたのがブログという方法です」

草津町のホームページは他の課が管理しており、選挙情報の掲載スペースにも限りがあります。そこでツイッターかブログでの掲載を考えたそうですが、ツイッターはリツィートなど発信後の管理が難しいため、最終的に更新が簡単なブログを採用。今回の町長、補欠選挙で初めて使用したということでした。

草津町選挙管理委員会ブログ

有権者の反応は、どうだったのでしょうか。

「やはり問い合わせの数が減りましたね。皆さん、利用してくださっているんだと思います。今後も町の選挙については、この方法でやっていきたいと思います」と篠原さん。

最後に、ネット選挙について、感想を聞いてみました。

「やはり、ネットを利用して情報を発信することは有権者にとっていいことだと思います。利用出来る人は利用してほしいですね」とのこと。

解禁前、草津町では選挙公報が無いために、有権者から立候補者について問い合わせが合った場合、各立候補者のホームページなどを調べてくださいという対応しか出来なかったそう。

ネット選挙解禁は、このような有権者にとって、速やかな情報アクセスを可能にしました。

しかし、その一方で、ホームページやフェイスブックを利用していない立候補者もいます。

「申請制とはいえ、こちらとしては掲載情報に対して公平性も担保しなくてはいけません。まだまだ課題があるように感じます」と語ってくれました。

（文・横内陽子）

選管アワードとは

これは、十分で適切な選挙情報の公開を促すために、『ザ選挙』編集部が、優れた情報発信を行っている自治体の選挙管理委員会を勝手に称えようというものです。

この賞は、自治体そのものの優劣を決めるものではありません。インターネット上の選挙情報の掲載方法に関して、何かしらのヒント、アイディアの一助になればと思います。

選管が的確な情報を素早く出すということは、選挙の質そのものを向上させ、有権者にとっても非常に有意義であると言えます。この賞は、もしかしたら日本で一番地味かもしれません。しかし、あまり日の当たることの無い縁の下の力持ちの努力を、ほんの少し意識することで、よりよい選挙が実行されるようになると考えています。（『ザ選挙』編集長　高橋茂）

『ザ選挙』編集部では、毎月選管アワードを発表していきたいと考えています。
その月の末日までに投開票のあった選挙を選考対象とし、厳正かつ公正な（一応）判断のもと、選挙情報をインターネット上で発信し、かつその内容が充実している自治体へ贈られます。ユニークな取り組みには、特別賞を贈ることも考えています。

毎月上旬には発表できるようにいたしますので、お楽しみに！