『ザ選挙』編集長
高橋茂
■26番目の議員
増田望三郎さん(望さん)さんと小林純子さんは議会の中では少数派だ。しかし彼はこう言った。「25人の議会の中では少数派でも、外に出ればたくさんの市民・住民がいるわけですよ。それを僕は『26番目の議員』て呼んでいるんです」と。26番目の議員は、いつも政治に関わっているわけではない。しかし、4年に一度、だれでもその力を行使出来るときが来る。それが選挙だ。そのときに選ばれる候補者は、何を基準に選ばれるのか。
いかに地元住民の声を聞き、議会に反映し、地に足をつけた行動をとることができたか。そしてそれをリアルタイムに伝え続け、アーカイブとして残しておくことができているか。その結果としての選挙であり、そこでネットを使えるのが「ネット選挙解禁」ということなのだ。
望さんは、こうも言った。「選挙が終わってからもブログで議会のようすを逐一報告しています。そうすると、見た人が『へえ、こうなっているのか』と面白がってくれるんですよね。それが『いいね』やコメントに現れるんですが、それを見ているのは他の議員や議会関係者もいるわけです。そこで『ああ、こんな意見があるんだ』と考えてくれればいいわけで、僕はそういった『世論づくり』もやりたいと思っています」と。
■選挙は4年間の集大成
最後に「これからの選挙はどうなると思いますか」と聞いた。望さんはひとことひとこと噛みしめるように答えた。
「やはり選挙が目的ではだめですよね。選挙は4年間の活動の集大成ですから、中身を作りこんでいくような活動をしないと。地に足がついたものになっていれば、それで良いと思います」。
今回、小林純子さんは選挙カーを出さなかった。それは知名度があるということではなく、4年間の活動を伝えるのに、選挙期間中だけ選挙カーで走り回るのは違うと考えたからだ。ポイントポイントでしっかりと演説すれば、4年間の自分の活動は伝わるのではないか。当然、公式サイト上には4年間の軌跡がしっかりと刻まれている。
4年後。望さんと純子さんがまた立候補するかどうかわからない。「若い人をもっと議会に送りたい」。それは純子さんが8年前から考えていることだ。望さんは、最初「誰か出そう」と数人に立候補を打診したが断られた。そして自らが議員としてのステージに立ったわけだが、これからもいつまで議員を続けるかわからない。少なくとも、自分が「やりきった」と思うまでは食らいついていくつもりだろう。それだけの覚悟はあるように見えた。
望さんが再び立候補するとしたら、やはりその時のネットの効果的な使われ方がされるだろう。旧来型の手法にとらわれず、「安曇野方式」とでも言えるような選挙が行われるかもしれない。望さんの当選を望み、安曇野を愛する人たちが積極的に参加して、ワクワクした選挙が行われるに違いない。
投票者数51,313人。投票率64.64%。定員25人中、望さん9位、そして純子さんは10位。二人の票数を足すと3,912票だった。4年後、この票はどれだけ伸びるのか。人数もどれだけ増えるのか。若い人たちも参加してくるだろうか。そのころには、全国で同じような動きが広がっていることだろう。
安曇野市議 増田望三郎(ますだぼうざぶろう)の議員活動ブログ
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