2022/9/8
昨日は、県議会厚生環境委員会が開かれ、私からは今後の新型コロナウイルス対策について質問しました。
全国的には、政府が9月26日に感染者の全数把握を見直す方針を打ち出しており、富山県の対応にも注目が集まる中、私からは
①第7波における重症者や死亡者の特徴
②コロナ患者への医療提供体制の転換についての所見
③全数把握のみならず、医療提供体制のあり方、感染者や濃厚接触者の行動制限のあり方など含めた抜本的な対策の転換への所見
について質問しました。


上記のとおり、一部報道もされましたが、新型コロナによる肺炎が悪化して死亡する例はほとんどないということが確認でき、死亡率や重症化率が感染拡大当初から大きく低下する中、対策の抜本的な転換についても一定のご理解をいただくことができたと思っています。
感染症法上の分類の見直しも視野に入りつつある中で、一般の医療機関でもコロナ患者を受け入れることができる体制を整える努力を急ぐ必要があります。
さて、新型コロナ感染の第7波については、ピークアウトの兆しが見え始めておりますが、これまでの状況についてまとめてみたいと思います。
【第7波(令和4年7月1日~9月2日)の感染者の状況】
感染者数の合計は、70,427人であり、年齢別の割合では
10歳未満と40代でそれぞれ16%、30代で14%、10代と20代で13%、50代で11%、60代以上は一桁となっています。
第6波(令和4年1月~3月21日)においては、10歳未満が22%、10代が18%、20代が11%、30代が15%、40代、50代、60代、70代と続いていき、年齢が低いほど多くの感染者が出ている状況でしたので、年齢構成はずいぶんと変化しました。
【第7波の死亡者と重症者の状況】
県内での感染初確認当初からデルタ株による感染拡大(いわゆる第1波~第5波)、オミクロン株による感染拡大(いわゆる第6波)、B.A.5への置き換わりが進んだことによる感染拡大(いわゆる第7波)の状況を比較すると、死亡率や重症化率は大きく変化していることがわかります。



また、デルタ株までの感染拡大においては、重症者と死亡者の数を比較すると、重症者の数が圧倒的に多いことがわかります。これは、新型コロナに感染し、肺炎を重症化させ、その後、回復する方もいれば、残念ながら亡くなる方もいる、そんな患者像が見て取れます。
他方で、第7波においては、重症者よりも死亡者が圧倒的に多くなっています。
これは、新型コロナにより肺炎となり、肺炎が悪化して死亡するというより、もともと基礎疾患など持病のある方が、コロナに感染して、持病を悪化させて亡くなるというケースが多くなっている現状が見て取れます。
【第7波まとめ】
第7波の感染拡大は、第6波とは全く次元の異なる感染拡大となりましたが、全国的に、まん延防止等重点措置などの適用はなされず、行動制限を最小限に抑える対応が取られました。新型コロナとの共存に向けたチャレンジであり、評価したいと思いますが、他方で、相変わらず保健所や厚生センターや医療機関のひっ迫は深刻な状況となりました。
保健所や厚生センターにおける濃厚接触者の追跡の緩和など、負担軽減の取り組みは進められており、また政府においては、全数把握の見直しなどの方針も示していますが、全数把握の見直しだけでは、現場の負担の抜本的な対策にはなりません。
新型コロナウイルス感染症のリスクは数字上は季節性インフルエンザのリスクに近づきつつあり、コロナ対策の抜本的な見直しに向けて、政府や国の専門家部会は地方で起きていることをしっかり把握したうえで、現実に即した対応を求めたいと思います。
新型コロナウイルスへの過度な医療資源の投入により、コロナ以外での疾病へのリスクに影響がでかねないとの声が医療現場から上がっていることを無視してはいけないと思います。
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