2022/6/5
皆さん、現在、車椅子バスケットボールのクラブチームが練習場所の確保に苦慮している問題が起きていることをご存知ですか?
北日本新聞や民放のニュースなどでも取り上げられたのでご存じの方もいらっしゃると思います。
富山市水橋にある「富山市勤労身体障害者体育センター」が2024年度末に廃止されることが決まったことに端を発しています。
同体育センターは1979年に雇用促進事業団(旧労働省所管の特殊法人)によって富山市水橋に設置され、1986年に同事業団の改組に伴うタイミングで、富山市が払い下げを受け、以後、富山市の施設として運営され現在に至っています。
同施設は、「障害者の使用に支障がない範囲でその他の人も使える」こととなっており、つまり障害者が優先利用できる県内唯一の施設となっているとのことです。
しかしこの施設は耐震基準を満たしておらず、また耐震工事を施すことができないほど老朽化が進んでいるとのことで、やむなく2024年度末をもっての廃止を決めたということのようです。
なお2024年度末までとしたのは、2024年のパリのパラリンピック大会までは現状のまま使えるようにと富山市が配慮したということでした。
富山県車椅子バスケットボールクラブでは、40年以上にわたり、同センターを拠点として練習に励んでおり、まだ記憶に新しいですが、昨年の東京パラリンピックで銀メダルを獲得した日本代表の宮島徹也選手や岩井孝義選手も所属しています。
自分の息子達がバスケットボールをやっているだけに、ニュースを見た時から、なんとなく気になっていたこの問題。
そんな中、先日、たまたま県バスケットボール協会で幹部を務める方とお会いした際に、「力を貸してやってほしい」と声掛けいただき、早速、車椅子バスケットボールクラブの方を紹介いただき、話を聞き、今日は、実際に水橋の体育センターでの練習の模様を見学させていただきました。

クラブ自体も40年以上の歴史があり、設立当初のクラブ員(74歳とおっしゃいました)から、一番若い子は中学3年生まで幅広い年代のメンバーが集い週に2回、練習を続けているそうですが、必死に、いきいきとプレーする姿には感動を覚えました。
そして、なんとか、「練習場所がなくなるかもしれない」そんな不安を早く取り除いてあげたいと思いました。
当然ですが、車椅子での生活には、健常者の想像をはるかに超える困難が伴います。障害をもつ方々がスポーツを楽しみたいという願いがあるならば、優遇することはあっても、少なくとも不利な取扱いをするなどということがあっても良いのでしょうか?
水橋の現在の体育センターを除き、障害者の優先利用をさせてくれる体育館は県内にありません。
しかし、それだけではないのです。県内自治体が所管する体育館はたくさんありますが、無条件に車椅子バスケットボールをすることができる体育館はありません。車椅子バスケットボールは激しいボディコンタクトのあるスポーツであり、したがって車椅子が転倒することもあります。車椅子の転倒により、床が損傷し、他の利用者の安全利用に支障があるというのが、理由のようです。
一見、もっともらしい理由です。しかし、水橋の体育館を見学しましたが、40年間練習を続けてきた体育館に目立った損傷はなく、むしろ、車椅子バスケ以外のスポーツ(バレーボールなどのポールが落ちたような損傷)による損傷が目立ったくらいです。

競技用車椅子は軽量であり、保護シートもあり、またタイヤのスリップ痕が残らないような工夫もなされており、他の利用者の支障となることはないと選手の皆様も、体育館の館長さんも断言していました。
県には、自民党議員会が中心になり議員立法した「障害者差別解消条例」がありますが、こうした曖昧な理由で、県内の自治体の体育館で車椅子バスケが自由にできないことは、差別にあたらないのか?県当局に問いかける必要があると思っています。
そして、今回の問題は、たしかに富山市の体育館の廃止に端を発した問題であるので、富山市の問題と受け止められそうですが、全く違います!体育センターがあるのは富山市ですが、富山市外からも障害者の方がスポーツを楽しむために同センターに集結しているのです。
障害者がスポーツを楽しむ機会を奪わないための方策を検討するべきなのは県であるはずです。県としても、今回の車椅子バスケの問題の解決に主体的に関わるとともに、現在の富山市勤労身体障害者体育センターに代わる、障害者がスポーツを楽しむための何らかの拠点を指定することも必要であると思います。
「別に新しい施設なんかいらんがやちゃ。古くても、廃校の体育館でもいいがやちゃ。どこか練習する場所がほしいがやちゃ」そんな言葉が印象的でした。
このことについては、現在開会中の6月定例県議会(6月13日の一般質問)の中でもしっかりと議論するつもりです。
みなさんも、ぜひご理解をいただき、障害者のみなさまのスポーツ環境の確保のために一緒に声をあげてほしいと思います。
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