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永森 直人 ブログ

富山県議会政策討論委員会〜高校の今後のあり方について〜

2022/5/21

昨日、5月20日は県議会にて政策討論委員会が開かれました。

県議会の委員会といえば、議員が県当局から議案の説明を受けたり、質問をして答弁を受けたりというのが通常ですが、政策討論委員会は、議員同士が特定のテーマについて討論を行う、全国的に見ても少し変わった委員会です。

今回のテーマは、高校の今後のあり方についてであります。

テーマの選定そのものも、委員会で決めるわけですが、今回の「高校の今後のあり方」は、私が提案したテーマです。

高校のあり方は、県政の重要課題であるだけでなく、県民、特に子育て世代などの若い方にとっても関心の強いテーマであると思ったからです。

そもそも、政策討論委員会は、議員同士が討論するわけですから、本来は政党により、ある程度、政策的なスタンスに違いがある方が盛り上がるのですが、なかなかNHKの日曜討論のように、うまくいきません。

しかし、以下の記事のように、議論が新聞紙面にも大きく取り上げられ、高校のさらなる再編についての問題提起が県民や県教委にできたことは大きな収穫と言えます。(以下、新聞記事のあとに続く)

私が主張したことは大きく分けて2つです。

【一つは、今後の高校再編議論の進め方についてです。】

県立高校の後期再編計画により、泊、水橋、高岡西、福光の4校が統合され、この3月に廃校となりました。

新聞にも書かれていますが、私は、前回の高校再編の議論は、始めから小規模校を廃止することありきで議論が進められ、今後の高校のあり方を俯瞰しての、深い議論がなかったと思っています。

子供の数が減る、だから高校の数を減らさなければならない、だから小さいところを廃校にする。それだけでありました。

もちろん、「子供が減り、一学年3クラスの高校ばかりになったらどうするんだ?」という視点、それは大事な視点ですが、あくまで視点の一つにすぎません。

しかし、これからさらに進む少子化の波は、こうした小手先の議論だけでは、どうやら乗り切れそうにないというのが私の思いです。

現在の、中学校の卒業者数は約9,000人弱です。しかし令和2年に生まれた子供の数は約6000人です。これは、今から10数年後に中学を卒業する子供の数とほぼイコールでしょう。

今でも、規模の小さな学校はたくさんあります。しかし、さらに生徒は、今の2/3になることが明らかです。3000人と言えば、一学年4クラス換算すると約18校分にあたります。

これだけ大きな少子化の波に対処するには、高校の配置の仕方をゼロベースで見直すしかないと思います。

しかし、それは、50年以上にわたり積み重ねてきた県立学校のあり方の大変革です。簡単にできることではありません。時間をかけての議論が必要であり、であるからこそ、県教委には早期に議論に着手することを望みたいと思います。

【もう一つは私立高校のあり方です】

富山県では、高校の選択において、県立志向が極めて強いとされてきました。

でも本当にそうなのか?私は最近疑問に思っています。

今年の県立高校の志願倍率は過去最低になったとのことであり、また一般入試における志願倍率において22校35学科で定員割れをしています。

受験生の県立志向の強さに胡座をかいて、各学校や教育委員会において、特色の打ち出し方や子どもたちのニーズを捉える努力を怠ってきた面も否めないのではないでしょうか?

他方で、私立高校は、定員割れは学校存続の死活問題であり、部活動や個別の学力に合わせたきめ細かな指導、中学生以前に学校生活で躓いた子どもたちへの支援など、懸命に努力をしてきました。

結果として、最近では私立専願の子どもたちも増えてきていると聞きます。

富山県においても、県立至上主義は、終わりを告げつつあるように思います。

しかし、一つ課題があります。それは、県立を選ぶか、私立を選ぶかで授業料が異なる場合があると言うことです。

現在、県立高校においては、授業料の無償化の対象は、世帯年収910万円未満の世帯ですが、私立高校においては世帯年収590万円未満の世帯となっています。

つまり、年収590万〜910万までの世帯層は、県立を選ばないと、授業料の負担が大きく増えることになります。この層は、現在の私立高校在学者においても3割程度存在しています。

この、授業料負担の県立と私立の格差を、福井県は県単独で補填しています。財源としては5億円程度かかっていますが、富山県においても、なんらかの支援を早急に検討する必要があると思います。

県立と私立を対等に比較できる状況となったとき、果たして県立に行く人が今と同じくらい本当にいるのか?私は微妙になってくると思っています。

これまで、県立が中心に担ってきた高校教育において、自然と私立の役割が増していく。それは、子どもたちにより多くの選択肢を提供することになり、良いことなのではないかと思います。

高校のあり方は、とても重要なテーマであり、今後とも各議員が当局に積極的に提案していくことが大事であると思っています。

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著者

永森 直人

永森 直人

選挙 富山県議会議員選挙 (2023/04/29) - 票
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射水市選挙区

肩書 富山県議会議員(3期)、自由民主党富山県連組織委員長、射水市消防団南部方面団長、小杉まちづくり協議会会長
党派・会派 自由民主党
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