2022/3/2
新型コロナ感染拡大はなかなか収束の兆候が出てきませんね。
ここまでまん延状態が広がれば、なかなか抑え込むということは容易ではなく、行政の打ち手とすれば、ワクチン接種を進めるしかないということになるのだと思います。
新型コロナ感染拡大の問題を考える時に重要な視点が3つあります。
①感染者数の増加を抑えること
②重症化し、死に至る人をなくすこと
③医療の逼迫を防ぐこと
デルタ株が流行した第5波までは、この3つが全て連動しており、①が起これば、必然的に②、③につながりました。
しかし、オミクロン株においては、この連動性が大きく変わっています。
【オミクロン株による感染拡大の状況】
まず、③の医療の逼迫は起こっていません。この先、感染が拡大しても起こらないような気がします。
第6波において感染者数は1月3日〜2月25日までで、11,453人となっており、それ以前の感染者数4,869人の倍以上となっています。
しかし、入院者数は150人程度で安定して推移し、ピークにおいても171人となっており、第5波のピーク264人に比べ、はるかに低い水準となっています。
自宅療養者が増え、保健所や厚生センターの健康観察等は、なかなか機能していない面はあるかもしれませんが、医療が逼迫しているとまでは言えない状況です。

②の重症者、死亡者の増加についても、①の感染者数との連動性は薄れていると思われます。
まずオミクロン株流行以降の年代別の感染者数と重症者・死亡者の状況です。

重症化率、死亡率はいずれも0.1%となっています。
これは、デルタ株までの重症化率2.4%、死亡率1.1%と比較して少なくなっています。
また、ワクチン接種との関連では、数字が公表されていないので明言はできませんが、少なくても重症化した事例のうち、最初5例までの報告では、不明の1名を除き、全員がワクチン未接種でした。
死亡事例については、ワクチン接種の有無にかかわらず亡くなっている事例が見受けられます。こちらも詳細を把握できませんが、県関係者によれば、コロナが一つのきっかけになり持病が悪化して亡くなっているケースがあり、この場合は確かにワクチン接種の有無に関わらず死亡するケースというのもありえるかもしれません。
ここ最近は、重症者数や死亡者数も増えており、心配もありますが、データを客観的にみれば、ワクチン接種をしていれば、高齢や重い基礎疾患を持っている方を除き、重症化や死亡に至るケースは極めて稀であるということは言えるのではないかと思います。
ただし、ワクチンの抗体量が落ちてくるというデータもあります。抗体量の変化と重症化リスクの関連について、エビデンスが出てくることを望みたいと思います(国には膨大な情報が集まっているにも関わらず、こうしたデータが出てこないことは非常に不可解であると思っています)
その上で、特に、重症化リスクの高い方に、定期的に接種を勧奨していく仕組みを構築する必要があるのかもしれません。
【子どものワクチン接種について】
今朝の朝刊には、子どものワクチン接種について、県内の市町村ごとの状況が一覧で出ていました。

子どものワクチン接種については、推進派と慎重派に分かれています。
まず言えることは、富山県のデータを見る限り、コロナにより子どもが重症化した例はありません(もちろん死亡も)。全国的にも傾向は同じであります。
他方で、全国のワクチンの副反応の状況(資料・泉大津市HPより)をみると、こちらも割合的には極めて稀とは言えますが、副反応により10代・20代で重篤な副反応の出ているケースもあります。

子どもにワクチンを打つべきか打たないべきか。悩ましいところであり、判断に迷う保護者の方々もいらっしゃると思います。
家庭内の事情(高齢者や基礎疾患のある方と同居など)を考慮の上、しかし、接種をしないリスクもあれば、接種するリスクもあることを十分考えて、ご判断いただく必要があり、このブログがその一助となれば幸いです。
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