2022/2/6
オミクロン株による感染が広がる中、ずっと考えていたことを書きます。
富山県でも、連日、過去最多を更新する爆発的な感染拡大が起きていますが、2月5日現在、入院者数は155人と安定して推移しており、重症者数は0人です。宿泊療養施設は266人、自宅療養者は1,841人とほとんどの感染者が入院の必要はない状態です。したがって、県は、医療は逼迫状態ではなく、国に「まん延防止等重点措置」を要請する段階にはないとしています。
しかし、感染拡大が広がる中、飲食や観光産業は大打撃を受け、運転代行業やタクシーなど関連する業界も瀕死の状態です。
(↑2月5日夜の富山市繁華街〜川島国県議Facebookより〜)
また、子どもたちに感染拡大が広がっていることから、学校生活は大きく制限され、保育園の休園などは子育て世代に多大な負担を強いる結果となっています。
「まん延防止等重点措置」を出すほど医療の状態は深刻ではないのに、社会経済活動には大きなブレーキがかかっています。飲食店では1月末の支払いができず店を閉めた事業者がいます。保育園が休園となり、子どもを預けられず途方に暮れるシングルマザーがいます。
「感染症拡大によるリスク」と「社会経済活動の制限」はバランスが取れていますか?
私は、医療や感染症の専門家ではないし、医療の現場で患者さん一人ひとりに何が起きているのかわかりません。だから、無責任なことは書くまいと思い、記載を控えてきました。
しかし、ワイドショーに出てくる専門家と称する方々は言うに及ばず、国立感染症研究所のHPを見ても、「油断するのは早い」といった論調の分析しか見当たらないのが現状です。
そこで、「分析」というには、あまりに稚拙ではありますが、オミクロン株とデルタ株以前の感染の状況を比較してみました。
そして、データから見えてくるものは、「オミクロン株による感染拡大リスク」と「デルタ株以前の感染拡大リスク」は全く異なり、別の病気として対処すべきなのではないかということです。
【デルタ株以前の感染の状況】
まずはじめに、富山県のデルタ株以前の感染状況です。下の表をご覧ください。

(特徴①)死亡率が、80歳以上では14.6%、70代でも約6%。
(特徴②)50代を超えると重症化率が急激に上がる。全体でも重症化率は2.4%であり、感染すると1000人のうち24人が生命の危機にさらされる状況である。
【オミクロン株による感染の状況】
次に、富山県の本年1月以降のオミクロン株による感染の状況です。感染者数は急増しており、このままいけば、デルタ株以前の感染者数を超えるのは時間の問題です。しかし、その中身はいかがでしょうか?

(特徴①)重症者数は、1名。死者は0名です。
そして、この特徴は、富山県だけの特徴ではありません。大阪府など大都市圏で突出して多いことを除けば、まん延防止等重点措置が出ている多くの道県でさえ、これまでと桁違いの感染者数がいながら、重症者数は1桁台もしくは0人です。
【まとめ】
確かに、デルタ株以前の状況を見れば、致死率、重症化率を見ても、社会経済活動を止めて、感染拡大を抑えるという対策に一定の合理性はあったと思います。
しかし、1月以降の状況を冷静に見れば、デルタ株以前の対策をそのまま適用することに「合理性がない」のではないかと思います。その「無理」を通すことが、「医療は逼迫している状況ではないけれども、社会経済だけが止まっている」という「おかしな状況」を生んでいるのはないでしょうか。
富山県の重症化率は0.03%。乱暴な言い方をすれば、1万人が感染すると3人だけ重症化する病気です。
私は、専門家ではないのでわかりませんが、風邪やインフルエンザでも、1万人が感染すれば、数人は重症化に至るのではないでしょうか?
欧州諸国などでは、新型コロナの規制解除を相次いで打ち出しています。日本においても、重症化リスクを抑えるとされる3回目のワクチン接種を粛々と進めながら、新型コロナをインフルエンザ並の「普通の病気」として取り扱うべく、規制解除へ動き出すべきであると思います。(もし変異があり、強毒化すれば、その時に、再び規制を戻せば良いだけです。)
新型コロナへの恐怖は、国民の心に染み付いています。報道関係者の皆様には、その優れた取材力で、感染の実態を検証し、客観的なデータに基づいた報道を増やしていただきたいと思います。
「恐れれる必要のない病気」というつもりはありません。しかし、問題は、「どの程度」恐れるべき病気なのかということです。
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