2021/12/29
【危機管理対応に追われた1年】
令和3年1月は、大雪、高病原性鳥インフルエンザの発生、新型コロナの感染拡大という3つの危機管理にいきなり見舞われました。
過去を思い起こしてみても、富山県において、これほど危機管理事案が重なることは記憶になく、さぞ苦労をされたことと推察いたします。
特に大雪への対応、新型コロナ対策は、一部県民からの批判も浴びる結果となりましたが、近年、例をみない大雪、そして新型コロナという目に見えない脅威への対応は、誰が舵をとっても難しい面があったと思われます。
しかし、あえて申し上げるとすれば、新型コロナ対策については、やや後手に回った部分は否めないという気がいたします。特に、第5波における病床逼迫に際し、デルタ株の感染速度が想定を遥かに上回ったことを理由に挙げておられましたが、国外の状況、また本県より感染拡大が早く始まった首都圏等の状況から想定し対応できることはあったのではないかと思います。
例えば、新型コロナ病床や宿泊療養施設の実質的な受け入れ能力の把握には課題があり、最大536床の入院病床を確保していたにも関わらず、ピーク時においても260床程度しか入院ができず、また宿泊療養施設においても250室確保しながら、運用上の課題があり、ピーク時においても50名程度しか入所できない日がありました。
こうした状況を、現場は予め正確に把握できていたのか。そしてその情報が知事に入っていたのか。対応には疑問が残る結果となりました。
第6波は起きるのか?オミクロン株はどこまで広がるのか?どのように感染が広がるかわかりませんが、ワクチン接種が進んでいること、飲み薬の服用が可能となることなど、新型コロナ対策は別の局面を迎えます。、第6波は軽症者の対応がカギであり、国の指示待ちではなく、感染が落ち着いている今こそ、しっかりと病床の状況の把握や、宿泊療養施設の運用をシミュレーションするなど、備えを万全にしていただけるよう期待いたします。
【成長戦略】
新型コロナ対策などの危機管理対応に追われ、どちらかといえば守勢にまわることの多かった1年であったとおもいますが、他方で、ご自身の目玉政策である「富山県成長戦略会議」を発足させ、精力的に取り組まれました。計7回に及ぶ成長戦略会議や6つの戦略ごとのワーキンググループでの議論、また知事が全市町村をまわり、地域の未来をともに語るビジョンセッションなど、これまでにない斬新な手法で議論が進められました。

成長戦略の中心に「ウェルビーイング」という概念を据えて、単に経済的な豊かさにとどまらない、「真の幸せ」を目指すことにしています。
年度末の計画策定に向けて、詰めの段階が近づいていますが、現状説明を聞く限り、成長戦略会議での議論やビジョンセッションにおける議論の熱量が反映されているのか疑問に感じます。これまでの熱い議論を踏まえて、最終的な計画に未来へのワクワク感をどう反映するのか、新田知事や県当局の力量に期待したいと思います。
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