2021/11/29
新田知事の目玉政策である富山県の成長戦略。
この成長戦略の中心に据えた概念が「ウェルビーイング」です。
そして、先週、このウェルビーイングについての県民世論調査の結果が公表され、「言葉も意味も知らない」と答えた方が84%に上ったことがわかりました。
率直に言って、妥当な結果であると思いますが、課題ではありますが、それほど大きな問題ではないというのが私の印象です。
ウェルビーイングという言葉。
北日本新聞の中では、「収入などの外形的な価値だけではなく、主観的な幸福度を重視した考えを指す言葉」と紹介しています。
県の成長戦略では、「真の幸せ」と言い換えていますね。
「ウェルビーイング」=「well − being」
つまり、「いい感じ」で「あり続けること」みたいな感じでしょうか。
誰もが生きづらさを感じず、(意欲や能力がある人も、そうでない人も)ありのままでいることが許容されるということなのかもしれません。
明確に言語化して説明することが難しい単語かもしれませんが、直感的には理解できるのではないかと思いますので、言葉の認知は、次第に進んでいくと思います。
成長戦略であるからと言って、経済的な成長だけに着目せず、経済成長の果実として結果的に県民が幸せを実感できることが大事であるという考え方には共感いたします。
他方で、このことを成長戦略の中心に据えて、行政の施策を展開していくということは簡単ではないように思います。
県の成長戦略では、ウェルビーイングを「真の幸せ」と表現しています。
「真の幸せ」を定義する前に、そもそも「幸せ」を定義する必要がありますが、「幸せ」の価値は、人それぞれであり、定量的に図ることは非常に難しいと思います。
つまり、県民のウェルビーイングを向上させるために、行政がなすべきことは無数にあり、また行政ではいかんともしがたいことも無数にあるのではないでしょうか?どう行政の施策として戦略をつくるのかが一つのポイントであると思います。
そして、もう一つは、「ウェルビーイング」の向上を「富山県の成長」にどう結びつけるのか?ということです。
「ウェルビーイング」の高い県には人材が集まり、それが成長の原動力になるということだと理解しますが、県議会議員においても、疑問の声があがっており、もう少し、わかりやすい説明が必要なのかもしれません。
現在は、全市町村での、新田知事とのビジョンセッション(ワークショップ的なもの)が行われています。射水市でも12月17日18:30からクロスベイ新湊で開催されるようです。
それぞれの地域が、自分たちの地域の未来や富山県の未来を考えるきっかけになり、また、それぞれの地域の未来を担う新たなスタープレイヤーが現れるきっかけになれば、成長戦略の仕掛けとしては、上々なのかもしれません。
富山県の成長戦略の議論については、ビジョンセッションと並行して、ワーキンググループで分野ごとの議論も行われています。ワーキンググループの議論や感想なども、今後アップしていきたいと思います。
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