2025/10/25
24日、今年の自殺白書が閣議決定された。全体では、昨年1年間で自殺によって亡くなった人は、20320人。統計を取り始めた1978年以来、2番目に少ない人数だったという。
ところが、10代〜20代の若者層での自殺は、コロナが流行した2020年以降、高止まり状態となっている。昨年1年間で、小学生15人、中学生163人、高校生351人の合計529人が自殺で亡くなっている。統計がある1980年以降で、この世代の自殺者数が最も多くなっている。非常に辛い数字で、大変な事態だ。
専門家によると、「コロナで人との関わりが少なくなり、人間関係を構築することが苦手になり、子どもたちが孤独を感じている可能性がある」と指摘している。
「生きるのがしんどい気持ちについて相談できる人がいるか」については、「いる」は20%、「いない」は41%、「相談しようと思わない」が34%。
そもそも、つらい気持ちを誰かに相談しようとすら思わない状態にあることを私たち大人もしっかりと認識しておくことが必要だと思う。「相談してね」と伝えたところで、相談など考えていない状態の子どもがこれだけの割合いるのだ。子どもたちの、その気持ちはわかる気がする。
理由としては、「どうせ分かってもらえない」が46%、「負担や迷惑をかけると感じる」が38%だった。身近な大人、親や先生方などが、何か話そうとしたり、相談しようとした時に、忙しそうだったり、大変そうな顔や態度に出してしまったら、子どもたちは、きっと絶望してしまうだろうということを肝に銘じたい。
そして、「死にたいという気持ちが抑えきれなくなった時」の相談相手として「生成AIがいい」という子どもたちが26%で最も多くなったという。その気持ちもわかるような気もするが、それほど人と関わることが難しい、迷惑をかけると思ってしまう子どもが増えていることの現れでもあるのだろう。切ない。そして、ネット社会が子どもたちの中に相当に入り込んでいることの現れでもあると思う。
その他、「SNS相談窓口」10%、「身近な同年代の人」「SNSやネットでつながっている人」がそれぞれ9%、「家族」が8%「学校の先生やスクールカウンセラー」7%へと続く。
生成AIに相談した結果も、「気持ちが楽になった」「人に相談するよりもよかった」合わせて、43%が「よかった」としている。
私たち大人が「ここに相談するのでは?」と思いがちなものが、見事に見当違いだと言うことがわかる。
この調査を行ったNPO法人「ライフリンク」は「相談先として身近な大人を選ぶ人は少なく、子どもがSOSを出さないことを前提にした対応が必要だ。」と言っている。このことをしっかりと肝に銘じておくことが必要だと思う。
流山市の現状は、どうだろうか。流山市でも、2人の中学生が自死したことは、記憶に新しい。流山市内の子どもたちの様子はどうなのだろう?私は、挨拶は心を人に開いているかがわかると思っているのだが、その挨拶をする子が少なくなったというのは、学校の外にいても感じる。
私は、そういったチェックをする立場にないが、市長、教育長が校長とではなく、現場にいる先生方や保護者から丁寧に話を聞きながら、子どもたちの様子を少しじっくり見守る時間をもって、確認することが必要ではないか。
学校ごとに雰囲気は違う。自分たちが確認したことを、各学校ごとに、教職員とだけでなく、保護者や地域とも共有しながら、何ができるのか、何をしなければならないのか、検討し、実行することが大切だ。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>上田 恵子 (ウエダ ケイコ)>子どもたちが自死を選ばないために、流山から。