2026/8/5

夏休みになると、息子たちと大阪市立中央図書館で過ごした、長い午後を思い出します。
子どもたちが中学生になるまでは、
毎年のように大阪市立中央図書館へ通っていました。
夏休みの間に、だいたい3回くらい。
軽食を少し持って行き、気がつけば4時間、5時間。
「そんなに長く何をしてたん?」
と思われそうですが、不思議と退屈しませんでした。
夏休みの課題に使う資料を探したり、読書感想文の本を選んだり。
大きな机に本やノートを広げ、
子どもたちが黙々と調べている横で、
私は自分の本を読んでいました。
DVDを視聴できる場所もあり、映画を観ることもありました。
朝から来たはずなのに、図書館を出る頃には、もう夕方です。
長いようで、気づけば夕方になっている。
私は、そんな図書館での時間の流れが好きでした。
もっと小さかった幼稚園の頃は、
好きそうな絵本を目の前に何冊も並べていました。
色のきれいな本。
動物が出てくる本。
ページをめくるだけでも楽しい本。
読み聞かせの途中で飽きても大丈夫。
「違う本がいい」と言われれば、
「はい、次はこちら」
と、また別の絵本を開きました。
「あれも、これも読みたいよね」
そう言いながら、子どもより私のほうがわくわくしていたかもしれません。
絵本から広がる夢の世界に、たくさん心を動かしてほしい。
何にでもなれそうな気持ちを、味わってほしい。
そんなことを思いながら、一緒にページをめくっていました。
小学生になると、好きな本がはっきりしてきました。
伝記のシリーズ。
歴史のシリーズ。
探偵もの。
自分で選んだ本を黙々と読む姿には、幼い頃とは違う集中力がありました。
いつの間に、こんなに長く一人で読めるようになったんやろう。
横から眺めながら、うれしくて、少し誇らしい気持ちになったものです。
その頃になると、親は親で自分の読みたい本を探し、
同じ場所にいながら、それぞれの読書を楽しむようになりました。
図書館でたっぷり読んだあとも、
家で読みたい本を貸出冊数いっぱいまで借りて帰ります。
帰りの車では、
「どうして、その本にしたん?」
「どこが面白そうやった?」
そんなことをよく聞きました。
息子たちは、選んだ理由をうれしそうに話してくれます。
その説明を聞いていると、今、何に興味があるのか、
どんなことを面白いと感じているのかが、少し見える気がしました。
本の感想というより、
息子たちの“今”を教えてもらう時間だったのかもしれません。
今では、もう一緒に図書館へ行ってくれません。
少し寂しいですが、それも成長ですね。
だからこの夏は、気になっていた図書館を一人で訪ねてみようと思っています。
静かな本棚の間を歩きながら、今の私にはどんな本が目に留まるのか。
息子たちと通った頃とは、また違う景色が見えるかもしれません。
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