2026/6/22

最近、「読書通帳」というものがあることを、ネット記事で知りました。
図書館で借りた本の記録を、銀行の通帳のように印字して残せる仕組みだそうです。
借りた本のタイトルや著者名、貸出日が通帳に記録されていくと聞いて、「それ、ちょっといいな」と思いました。

私は昔から、本を読むのが好きです。
でも正直に言うと、読んだ本の題名を全部覚えているわけではありません。
「すごく良かった」
「何度も読み返した」
そんな本でも、数年経つとタイトルが思い出せなくなることがあります。
本棚を見て、
「あぁ、この本読んだな」
と思い出すこともありますし、図書館で借りた本なら、読んだことさえ忘れていることもあります。
もし読書通帳があったらどうでしょう。
通帳をめくるたびに、
「あの頃、こんな本を読んでいたんだ」
「子育てで悩んでいた時期に、この本に励まされたな」
そんなふうに、その時々の自分を思い出せる気がします。
考えてみると、本の記録は、ただの読書記録ではありません。
その時の自分自身の記録でもあるんですよね。
私が子育て中によく利用していた図書館では、息子たちと一緒にたくさんの絵本を借りました。
『かいけつゾロリ』シリーズを夢中で読んでいた頃。
お気に入りの絵本を何度も借りた頃。
あの頃の貸出履歴が残っていたら、きっと懐かしく見返していたと思います。
今では高校生になった息子たちですが、本を囲んで過ごした時間は、私にとって大切な思い出です。
読書通帳の記事を読んでいると、子どもたちの読書習慣づくりにも役立っているそうです。
たしかに、自分の通帳に本の記録が増えていくのは嬉しいですよね。本好きの子どもなら、なおさらかもしれません。
でも私は、大人にとっても良い仕組みだなと思いました。
忙しい毎日の中で、本を読む時間はつい後回しになりがちです。
それでも、通帳に一冊、また一冊と記録が増えていけば、「今月はこれだけ読めた」と小さな達成感にもなりそうです。

何より、本との出会いを形として残せるのが素敵です。
人生の節目ごとに読んだ本。
落ち込んでいる時に支えてくれた本。
何度も読み返したお気に入りの一冊。
そんな本たちは、きっと私たちの人生の一部なのだと思います。
読書通帳を知って、ふと思いました。
お金の通帳は残高が増えると嬉しいけれど、読書通帳は心の財産が増えていく通帳なのかもしれません。
もし都島の図書館にもあったら、私はきっと作ってしまうと思います。
そして数年後、その通帳をめくりながら、どんな本と出会ってきたのか、ゆっくり振り返ってみたいです。
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カワバタ ヒロコ/53歳/女
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