2026/1/30
皆さま、おはようございます
呉市議会議員の 佐伯こういちろう です。
1月も下旬を過ぎ、中学校への入学を控えるお子様がいるご家庭では、制服の準備や部活動選びについて話題にのぼる時期ではないでしょうか。
私は現在、文教企業委員会(教育や文化スポーツなどに関わる分野を担当)の副委員長をつとめています。
委員会では、それぞれの学校で当たり前に購入し着用する「学校制服」、教員の負担軽減と少子化下での多様な活動機会の確保が求められる「部活動」などを含めて、「持続的で魅力ある教育について」調査研究をおこなっております。
特に「学校制服」については、物価高騰による経済的負担の増加や、子ども・保護者視点での機能性・多様性への配慮など、学校の「当たり前」を見直していく必要性を強く感じており、私自身も積極的に課題提起を続けています。
今回、昨年10月に行った行政視察の報告書をベースに、この所管事務調査の目的と、「共通制服」や「部活動」についてまとめました。
「所管事務調査」とは、委員会が特定のテーマを決め、調査・研究を行う活動のことです。
現在、全国的に進む少子高齢化や人口減少、情報化社会の急速な進展などにより、これからの社会がますます予測困難と言われる時代となってきています。そのような中で子供たちにおける教育環境においても、諸課題が想定され、対応が求められています。
呉市の学校教育では呉市教育大綱と呉市教育振興基本計画をベースとして、未来を創る人材の育成を目標とした教育を行っています。
今後、国において学習指導要領の改訂の議論が進んでいくことが想定され、また呉市においては令和9年度に新たな呉市教育振興計画の策定が予定されています。
これからの呉市の学校教育について、将来にわたって持続的に発展させ、また学校運営等における呉市の独自策を明確化し、子供たちの将来のシビックプライド醸成につなげることが重要です。
そのため将来を見据えて、
を2本柱として、新たな呉市教育振興計画に向けた提言ができるようこのテーマで調査研究を行うこととしました
昨年10月、先進地である九州(佐賀県・長崎県)を訪問しました。
視察では、既に新しい制服の形を取り入れている自治体の現場を確認しました。
令和5年度から生徒の快適性を高めることを主な目的として共通の標準服を導入しています。ブレザー形式を採用し、性別に関わらずスラックス、スカート、キュロットなどを本人の好みや機能性で自由に選べます。学校ごとに異なるカラーの襟章を付けることで、識別性も確保されていました。
導入にあたり、生徒や保護者へのアンケートや検討委員会の設置など、丁寧な議論の場を設けていました。

令和6年度から一部の中学校で統一デザインの共通制服を導入しています。多様性への対応だけでなく、スケールメリットによる経済的負担の軽減も目指していますが、物価高騰の影響でコスト軽減の実感を得にくいという課題も示されました。
安価で良質な制服提供のためには、単なる統一化に留まらず、流通・リユース・参画メーカー・販売店の範囲など、多角的な工夫が必要であると感じました。
少子化が進む中、子供たちがスポーツや文化活動を続けられる環境づくりも急務です。
国の方針に基づき、休日・平日の部活動を順次地域へ移行し、令和9年度の完全地域移行を目指しています。 独自の「地域クラブ活動指針」を策定し、学校と連携しながら教育的意義を継承するための公認制度を設けています。
課題として、指導者の確保、地域の受け皿、教員の負担軽減、そして経費の負担方法などを感じました。
この視察について、令和7年12月議会において委員長より報告をおこないました。今後も引き続き文教企業委員会において「持続的で魅力ある教育について」調査研究を進めてまいります。
部活動の地域移行については全国でも様々な検討がされており、今回の視察で得られた知見を含めて、呉市にとってどのような部活動のあり方が良いのか引き続き考えていきたいと思います。
共通制服について、今回の視察では私が重視していた「経済性」といった点は更なる検証と工夫が必要であるように感じました。例えば単なるデザインの統一によるスケールメリットだけでなく、大手衣服メーカーの参画、流通、リユースなど多角的にその仕組みを考えることが経済性を考える上で重要であると思います。
一方で呉市でも当事者であるこどもや保護者の皆さんが、今の制服の課題や理想の姿を語り合える機会をまずは持つことが必要に感じました。今回の視察先以外にも多くの自治体で共通制服を導入していたり、様々な工夫をおこなっています。引き続き私個人としても調査研究を重ねて、取り組んでいきたいと思います。
(参考)
ユニクロが「ユニフォーム事業」強化 制服に“機能性”求める顧客増
中学校の制服「地域で共通化」全国で増加…なぜ? 「リユースしやすく家計の負担軽減に」男女も同じブレザー着用
いかがでしたでしょうか?
今後、呉市教育振興計画の策定が予定されています。ご紹介した学校制服や部活動以外にも呉市の教育については検討していくべき課題が山積しています。ぜひお気軽にご意見やご質問をお寄せください。
視察日程: 令和7年10月7日〜9日
視察都市: 佐賀県鳥栖市、佐賀県武雄市、長崎県長崎市
調査事項: 共通制服の導入、学校教育ビジョン、部活動の地域移行など
【公式ホームページ】https://www.saekikoichiro.com/
【インスタグラム】@saekikoichiro
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>佐伯 こういちろう (サエキ コウイチロウ)>【所管事務調査】学校制服・部活動!呉市の持続的で魅力ある教育について