2025/4/22
(以下は2025年4月21日21:06のXのポストです)
先日、有権者の方から
「減税さえすれば、景気が良くなるし、お金が増えて生活も楽になるし、デフレから脱却すれば金利上昇で円安も止まるから、良いことしかないんですよね?」
と質問されたため、私は正直かつ丁寧に「残念ながら、それほど単純ではありません」とお答えしました。
まず、「減税すれば景気が良くなる」は、基本的に正しいと言えます。それは、減税によって、国民の需要(購買意欲)が拡大すれば、それが国民の供給(生産能力)を引っ張ることで、景気が良くなる(経済活動が増える)からです。しかし、「お金が増えて生活も楽になる」は、必ずしも正しくありません。
もちろん、個人のレベルでは、「お金が増えること」は良いことに決まっています。一方で、社会全体のレベルでは、みんなのお金の合計(マネーストックと呼ばれるもの)が増えると、インフレが起きやすくなる、つまりモノやサービスの価格が上がりやすくなる。そして、「お金が増える程度」より、「モノやサービスの価格が上がる程度」の方が大きければ、国民の生活は楽にならず、むしろ苦しくなる。さらに言えば、インフレに利上げで対応しようとすれば、金利が上がり、住宅ローンなどを抱える低中所得者や現役世代の生活も苦しくなる。また、「デフレから脱却すれば金利上昇で円安も止まる」も、必ずしも正しくありません。今の金融政策を前提にすれば、デフレから脱却すれば、金利は上昇しやすい。しかし、為替レートは金利だけで決まっているわけではなく、少なくとも長期的な観点では、金利上昇によって円安が止まる保証はない。特に、マネーストックの増加そのものは「日本円の総量の増加」だから、日本円一単位当たりの価値の下落、つまり円安につながりやすい。
以上をまとめれば、重要なのは「需要(購買意欲)と同等以上に、供給(生産能力)を拡大できるか」ということになります。言い方を変えれば、供給(生産能力)を拡大するほど、たとえば減税によって、需要(購買意欲)を拡大できる余地は大きくなるということです。
だからこそ、私は「(減税も含めた)積極財政×生産性向上」を掲げています。
質問してくださった有権者の方にも十分に理解していただき、「それじゃあ日本はやるべきことがたくさんあるということですね?ぜひ頑張ってください」という温かい言葉もいただきました。
日本に必要な正しい政策を実現するためには、まず正しい認識や思考を広く浸透させていく必要があり、それは険しい道だと言えますが、みなさんのご協力もいただきながら、頑張っていきたいと思います。
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