2026/6/24
以下、私が行なった標記請願に対する討論(不採択とする委員長報告に賛成、すなわち原案に反対)の全文を掲載いたします。
<やまたけ討論(全文)>
私は、会派を代表し、請願第2号「日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書提出」に関する請願を不採択とする委員長報告に賛成、すなわち原案に反対の立場で討論をいたします。
まず、核兵器廃絶と平和建設のための活動は、「核兵器の惨禍を二度と繰り返してはならない」という被爆者の方々、そしてこれを希求する日本国民の願いが原点にあります。このことは、世界唯一の戦争被爆国である日本外交の根幹であり、また日本が率先して世界に示すべき使命であると考えます。
そのため、「核兵器のない世界」に向けては、日本が牽引役となって各国に示していくべく、日本政府においては、具体的な手段として、核兵器使用の非人道性に対する正確な認識と厳しい安全保障環境に対する冷静な認識という2つの認識を踏まえた上で、核兵器国と非核兵器国双方を巻き込んだ現実的かつ実践的な措置を積み上げていくことが重要であり、そしてこれが最も効果的であるとし、核軍縮・核不拡散をめぐる国際的議論の中心を担ってきた核兵器不拡散条約(いわゆるNPT体制)の中で、その役割を果たしてきたと認識しています。
一方、核兵器禁止条約に関しては、条約検討段階の平成29年3月、核兵器禁止条約交渉第1回会議ハイレベル・セグメントにおける髙見澤軍縮代表部大使によるステートメント(共同声明)によれば、「これまでの議論や検討の結果、現時点において、この条約構想について、核兵器国の理解や関与は得られないことが明らかとなっています。また、核兵器国の協力を通じ、核兵器の廃絶に結びつく措置を追求するという交渉のあり方が担保されておりません。このような現状の下では、残念ながら、我が国として本件交渉会議に建設的かつ誠実に参加することは困難と言わざるを得ません。」。
続けて、「むしろ、我が国が一貫して重視してきた、核兵器国と非核兵器国双方を巻き込んだ現実的かつ効果的な措置の追求が必要と考えています。我が国は、核兵器のない世界の実現を真に願うからこそ、核廃絶のための具体的かつ効果的な措置の積み上げを追求し、核廃絶を可能にする安全保障環境の整備にも努力していきたいと思います。」と述べています。
私は、こうした経過や考えに照らし、核兵器禁止条約に対しては、その存在自体を尊重した上で、今すぐすみやかに日本が署名・批准することは、核兵器国と非核兵器国との亀裂、非核兵器国間の離間といった、国際社会の分断を一層深めることにつながるものと考え、まずは締結国会議へのオブザーバー参加についての検討や、同条約への参加のための条件について議論していくなど、極めて慎重な対応が必要と考えます。
そして、核兵器廃絶の道筋としてはやはり、NPTの維持・強化を通して可能な核軍縮策を積み上げ、日本は核保有国と非核保有国との橋渡し役を担い、長期的に核なき世界を目指すとの考えが、現実的な対応と考える次第です。
よって、日本政府に対し、「すみやかに核兵器禁止条約に署名し、国会で批准することを求める」意見書を提出すべきとする本請願には賛成できません。
以上、請願第2号「日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書提出」に関する請願を不採択とする委員長報告に賛成の立場の討論といたします。
議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
以 上
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