2025/9/16
小池質問
今後、労働力人口の減少が避けられない中でも、市民サービスの質を維持・向上させるには、職員が心身ともに健康で、やりがいを持って働き続けられる職場環境の整備が欠かせません。
これまでも、職員のウェルビーイング向上に関する取り組みについて、質問や要望を行ってまいりました。
ウェルビーイングとは、単なる物質的な豊かさではなく、1人ひとりが心身ともに満たされ、自分らしく生きる、持続的な幸福の状態を意味します。
これはWHO(世界保健機関)が提唱し、ポジティブ心理学により科学的に裏付けられた概念です。
慶應義塾大学の前野隆司教授は、幸福感を高める因子として
「やってみよう(自己実現)」
「ありがとう(つながり)」
「なんとかなる(楽観)」
「ありのままに(個性)」の4つを挙げています🍀
市民の幸福感を高める街づくりの指標も提唱されています。
こうした視点を市政に反映することで、生きがいや人とのつながりが育まれ、
子育て世代から高齢者まで、誰もが幸せを実感できる“まごころのこもった枚方市”が実現できると考えます。
そこで、まず、職員のウェルビーングについて、ソフト面に関してお伺いします。
本市では労働安全衛生法に基づき、毎年ストレスチェックを実施していると
お聞きしています。
ストレスチェックは、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、
自らのストレスの状況について気付きを促すことで、メンタルヘルス不調となることを未然に防止する一次予防の取り組みであると認識しています。
その結果をどのように活用し、取り組みをされているのか、お伺いします。
総務部長答弁
ストレスチェックに係る取り組みといたしましては、例年7月頃に調査票を
配付・回収し、9月頃に、個々の職員への結果配付とともに、各所属長に所属ごとの集団分析結果表を配付したうえで、12月頃に管理職を対象としたラインケア研修を実施しています。
ラインケア研修では、集団分析結果表の活用方法のほか、部下とのコミュニケーションの取り方など、良好な職場環境づくりにつなげるための内容を盛り込んでおり、
この研修を踏まえ、各所属において職場環境改善に取り組んでいただいております。2月には取組状況の報告を求め、とりまとめた内容や良好事例を庁内に周知しております。
ストレスチェックの結果、高ストレス者であった職員に対しては、
医師等による面談を実施するほか、健康診断や時間外勤務の状況により、
心身の健康に支障があるのではないかと見込まれる職員に対し、
保健師によるプッシュ型の面談も実施しており、メンタルヘルス対策に向
けた取り組みに活用しているところでございます。
小池質問
ストレスチェック結果を活かしたメンタル面での取り組みについては承知しました。
職員のウェルビーイングを向上させるためには、身体的な要素もあることから、
執務環境、ハード面の整備も重要です。
令和6年12月議会では、多くの職員が1日の勤務時間中、長時間座ることとなる
事務椅子について、早期の改善を要望しました。
そこで、事務椅子の更新に向けた進捗状況についてお伺いします。
総務部長答弁
職員の事務椅子の改善については、昨年度、事務椅子の利用状況について
調査を行い、全体で約1,300脚の古い事務椅子が利用されていることを
把握いたしました。
これを受け、昨年度中に異なる8種類の椅子を5脚ずつ、合計40脚購入し、
一部署に配置したうえで、機能性や使い心地等のアンケート調査を行い、
その結果をもとに現在、今年度分として約200脚の購入を進めているところでございます。
来年度以降につきましても、必要な予算の確保に努め、引き続き整備を進めてまいります。
小池質問
厳しい財政状況が続く中、優先順位があることは理解しておりますが、事務椅子の改善は職員の健康を守るとともに、行財政改革の推進にもつながると考えます。
今年度の導入について前向きに進めていただいていることは評価いたしますが、
現在の更新ペースでは、完了までに5年以上を要し、あまりにも時間がかかりすぎると感じます。できる限り早期に整備が進むよう、お願いいたします。
次に、市民のウェルビーイングについてお伺いします。
同じく昨年の一般質問では、枚方市は令和5年度末に策定した、
第3期枚方市まち・ひと・しごと創生総合戦略総合戦略におけるKGI(重要目標達成指標)として、「生活満足度=ウェルビーイング」を位置付けていることを確認しました。
私からはしっかりと進捗を測定し、ウェルビーイングの実現に向けて必要な施策を
進めていただくよう要望したところです。
大阪府や前橋市など、すでに85の自治体がこのデジタル庁の示す、
ウェルビーイング指標を用い、幸福度と関連する要因を分析し、
施策に活用しています。
加古川市では、令和4年度から全国に先駆けて、医療・福祉や飲食・買物、住宅環境などといった、幸福度につながる24の因子の指標について、国が測定した全国の結果と、加古川市の結果をそれぞれ比較するとともに、各因子と幸福度の間の相関関係を分析し、その分析結果を施策立案等に活用されています。
加古川市のウェルビーング指標を用いたHP
枚方市はEBPMを推進し、根拠に基づいた施策立案を進められていますが、
こうした先進事例を参考に、ウェルビーイング指標を施策立案のエビデンスとして
積極的に活用してはどうかと考えますが、市の考えをお伺いします。
EBPM=Evidence Based Policy Making
総合政策部長答弁
第3期枚方市まち・ひと・しごと創生総合戦略の重要目標達成指標(KGI)である、
市民の「生活満足度」(ウェルビーイング)につきましては、総合戦略に位置付けた
施策の推進により、その目標達成を目指しているところでございます。
KGIの進捗状況につきましては、毎年度実施する施策評価の中で評価を行い、
その評価結果を次年度以降の施策の見直しへと反映することとしており、
こうしたPDCAサイクルを回す仕組みにおきまして、ウェルビーイング指標の
さらなる活用につきましては、議員お示しの事例等も参考にしながら、
検討を進めていく考えでございます。
小池要望
市民サービスの質を高めていくためには、施策のPDCAサイクルを適切に
機能させることが不可欠です。
その際には、数値化された指標をもとに分析を行い、結果を次の施策へとつなげていく取り組みが求められます。
加古川市のように、幸福度に関連する要因を分析し、政策立案に活かしている
先進事例を参考に、本市においても、暮らしの質や満足度を「見える化」
する指標を積極的に活用していただきたいと考えます。
また、こうした指標は、市民の感じている幸せや充実感といった“心の豊かさ”を把握するためにも有効です。生活環境や仕事、教育、地域とのつながりなど、多様な要素に目を向け、まちの魅力や価値を高めていくための施策に反映していただけることを期待します。
最終的には、そうした取り組みが「住みやすさ」や「魅力ある都市」としての評価につながり、枚方市のブランド力向上にも寄与すると考えます。
ウェルビーイングの考え方を本市の施策に取り入れ、ぜひ積極的な指標の活用を要望します。
2024年12月一般質問で質疑しました。
枚方市のウェルビーングについて
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