2025/9/19
私の議会質問は9月5日に行いましたが、9月19日に総務省が下記の文書を公表しています。
不登校等のこどもの健康診断に関する調査
https://www.soumu.go.jp/main_content/001031276.pdf
総務省行政評価局が2025年9月19日に公表した資料より抜粋
「不登校等のこどもの健康診断に関する調査 小中学校における不登校のこども(児童生徒)の急増に伴い、学校や医療機関で健康診 断を受診していない者が相当数存在する可能性があることを踏まえ、学齢期のこどもに対する学校健康診断の実施状況等とそれらに係る課題を把握・整理し、健康診断を受けやすくする方策を検討
不登校等で学校に行けないこどもが健康診断を受けやすくするための方策を検討
小中学校における不登校のこども(児童生徒)※1の数は、11年連続で増加しており、平成26年度に12 万2,897人であったものが、令和5年度には34万6,482人となっている。
学校保健安全法で、学校は毎年度健康診断を行うと規定されており、学齢期のこどもは在籍校で健康診 断を受診することが基本。しかしながら、不登校の急増に伴い学校で健康診断を受けないこどもが増加していると考えられ、その中には医療機関での健康診断も含めて健康診断を受診していない者が相当数存在 する可能性がある。
定期健康診断で検査する口腔疾患、骨格異常、生活習慣病等は早期発見・早期治療が肝要であり、学齢 期の健康診断未受診のため、成長とともに重篤な状況となることがあると指摘されている。くわえて、不登校は、運動不足や生活習慣の乱れ等につながるおそれがある。また、学齢期の健康診断は児童虐待の発見の機会であることにも留意が必要である。」
その他にも総務省HPで公開されている文書です。
調査テーマ案:不登校等のこどもの健康診断に関する調査
Quote
→ 今回の調査は、悉皆調査ではなく抽出調査になるが、まずはどのくらいのこどもが受診できているかを把握し、その中で、仮に不登校で受診できていないこどもが一定程度いれば、文部科学省に問題提起できるのではと考えている。
Unquote
5. 不登校児童・生徒について
「学校健診について」伺います。
【本質問】
2024年5月9日のNHKニュースで、小学3年から中学3年まで不登校を経験した女性の事例が紹介されました[i]。不登校で、学校健診を受けられなかったため、重い虫歯が10本以上ある「口腔崩壊」になり、背骨の側弯症に気づけず、治療に適した成長期を逃した結果、成人後もひどい腰の痛みや肩の痛みに苦しんでいるとの内容でした。
学校保健安全法第13条では、「毎学年定期に児童生徒等の健康診断を行わなければならない」として、児童生徒の健康診断が義務づけられています[ii]。しかし不登校の場合、学校で健診を受けられず、女性のように将来に大きな不利益を及ぼす恐れがあります。
女性は、「学習は後からいくらでも取り戻せると考えているが、健康は取り戻せないので後悔している」とコメントしていた。
文部科学省は、2024(令和6)年9月18日付の事務連絡で「不登校の児童生徒に健康診断の機会を確保するよう、適切に対応すること」と示しています[iii]。
そこで、不登校児童・生徒の学校健診の機会確保について、小山市の考えを伺います。
【答弁】
現在、市内の小・中・義務教育学校で実施されている健診は、内科検診、耳鼻科健診、心臓検診など、7項目あります。それぞれの健診が児童生徒の健康を守るための大切な機会となっております。
そのため、保護者に健診の通知を配布する際には、実施内容を伝えるとともに、保健便りや、学年便り等を用いて、目的や重要性を伝えております。
また、当日受診できない児童生徒の対応につきまして、健診によって異なりますが、校内での予備日や他校での受診が可能であることを伝えることで、保護者に安心感を与え、より多くの児童生徒が受診できるよう周知しております。
【再質問】
再質問します。校内での予備日や他校での受診も可能と答弁にありましたが、それでも健診を受けない、あるいは受けられないケースは生じるのではないでしょうか。その場合には、どのように対応されているのか、お聞かせください。
【再答弁】
小山市では、内科・眼科・歯科・耳鼻科健診におきましては、多くの学校が別日を設定したり、欠席が多い場合には学校医との相談の上、予備日を設定したりして対応しております。
心臓・腎臓検診につきましては、他校での受診が可能であり、それでも受診できなかった場合は、心臓検診であれば、中央公民館で、腎臓検診であれば小山中学校、乙女中学校で予備日を設定して対応しております。
【要望】
小山市の対応については理解しました。しかし、心臓健診を除けば学校での受診が前提です。普段から学校に行けない子どもが、健診の時だけ登校できると思いますか。
本年3月に制定された「おやまこどもプラン[iv]」には、「誰一人取り残さず、こどもが安心して健やかに成長できる環境を整える」との理念[v]、また「多様な境遇にあるこどもの生命や権利を守る[vi]」ことが掲げられています。健診を受けられないことで、疾患や虐待の兆候が見逃される恐れもあります[vii]。
大阪府吹田市は、早期に病気に気づくことができれば、早期治療ができると、不登校児童生徒に対し、2021年度(令和3年度)から保護者の費用負担なく学校外で健診を受けられる制度を開始しました[viii]。
小山市でも、おやまこどもプランの理念に沿い、まずは健診を受けられていない児童生徒の実態を教育委員会が把握していただき、医師会・歯科医師会と連携して、小山市の子どもたちの健康を守る取組を進めていただくよう強く要望します。
以上で公明党議員会 大平ひろしの質問を終わります。
[i] NHK: 健康診断を受けられない 不登校児に健康リスク2024年5月9日 11時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014442851000.html
[ii] e-gov法令検索: 昭和三十三年法律第五十六号 学校保健安全法
https://laws.e-gov.go.jp/law/333AC0000000056#Mp-Ch_2-Se_3
[iii] 文部科学省: 学校保健安全法に基づく児童生徒等の健康診断の実施に当たって留意すべき事項 について(令和6年9月18日事務連絡)
“4. 健康診断を受けることができなかった児童生徒等への健康診断の対応について」
健康診断は、学校生活の円滑な実施のみならず、児童生徒等の健康の保持増進を図るために実施されるものであり、不登校等により健康診断を受けることができなかった児童生徒等に対しても、規則第5条ただし書に基づき健康診断を受ける様会を確保する必要があります。各学校においては、プライバシー通知及びマニュアルにあるように、当日の欠席や長期欠席など、個別の事情により健康診断を受けることができなかった場合の対応について検討し、保健だよりや学年通信等で保護者に事前に周知するなど、適切に対応してください。”
https://www.mext.go.jp/content/20240917-mxt_kenshoku-100000617_03.pdf
[iv] 小山市HP: おやまこどもプランについて
https://www.city.oyama.tochigi.jp/shisei/torikumi/seisaku/kodomo-kosodate/kodomo-keikaku.html
[v] 小山市HP: おやまこどもプラン p35 “1. 基本理念: 全てのこどもたちが、夢や希望をもって幸せな生活を送ることができるよう、こどもや若者を権利の主 体と捉えて、こども・若者・子育て当事者の声を聴きながら、ライフステージに応じた切れ目ない支援を 続けることで、誰一人取り残さず、こどもたちが安心して健やかに成長できる良好な成育環境を整える とともに、地域や社会全体でこどもたちを支える「こどもがまんなかのまち」の実現を目指します。”
https://www.city.oyama.tochigi.jp/data/doc/1743469034_doc_469_0.pdf
[vi] 小山市HP: おやまこどもプラン p35 目標2 “必要な相談・支援などの体制を強化することで、多様な境遇にあるこども や若者の生命や権利が守られ、安全に安心して暮らすことができる環境を目指します。”
https://www.city.oyama.tochigi.jp/data/doc/1743469034_doc_469_0.pdf
[vii] 公益財団法人日本学校保健会HP: 子供たちを児童虐待から守るために- 養護教諭のための児童虐待対応マニュアル - 8p “健康診断においては、身体測定、内科検診や歯科検診をはじめとする各種の検診や検査が行われ ることから、それらを通して身体的虐待及び保護者としての監護を著しく怠ること(ネグレクト) を早期に発見しやすい機会であることに留意すること。”
https://www.gakkohoken.jp/book/ebook/ebook_H250040/data/159/src/H250040.pdf?d=1544101118199
[viii] 吹田市HP: 児童・生徒等の定期健康診断の未受診者への対応
https://www.city.suita.osaka.jp/kosodate/1018281/1018282/1018283/1003722.html
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