2025/9/23
本日から9月議会の質疑報告を始めます。
病床の稼働率が低迷しているのはなぜか?
大問1.倉敷市立市民病院の経営について
良い学校と、良い病院がないと、地域の人口減少は加速すると考えています。倉敷市立市民病院(旧・倉敷市立児島市民病院)。以下「市民病院」と略)は、立地する児島地区の街としての機能を保つために非常に重要で、その経営ぶりは確りと見つめていきたいと考えております。
しかしながら、過去に同病院は、院長人事をめぐる医師の大量退職で混乱、 産婦人科が2008年10月から分娩休止となるなど苦難の時期もありました。
2016年10月に分娩受け入れを再開、その後、老朽化した病院の建替えを行い、2018年4月1日に病床198の「倉敷市立市民病院」として新築開院しています。
新型コロナによる混乱や、建築・人件費の高騰前に建て替えをやり遂げていたことは、現伊東市長の大きな功績であると評価しております。
ただ、高齢化と人口減少、並びに厚労省の診療報酬見直しにより、病院経営はどこも非常に難しくなっております。地域の医療機関を守るため、議員としての働きをしたいと考えました。
自治体病院経営は専門性が高い分野であり、外部の議員向け研修を受講した上での質問です。
Q1.R4~R6年度の一般/地域包括ケア別の病床利用率は?
A1.(以下表の通り)
Q2.R6年度に病床利用率が急上昇(60.5%→67.5%)した理由は?
A2.救急搬送患者の受け入れ強化や、倉敷中央病院などのより高度な救急医療病院(三次救急医療施設)からの回復後の転院受け入れ、地域医療機関との連携が奏功した。
Q3.R6上昇は一過性なのか持続可能なのか?
A3.急性期一般病床90床、地域包括ケア病床50床の計140床利用を目標に設定。毎朝、院内の全関係部署による病床利用会議を持ち、一週間先までを視野に入れた細かな利用率管理をしている。救急搬送患者の受け入れ強化や、地域の病院、診療所との連携を進め、引き続き病床利用率向上に努める。
解説と所感
病院の重要な収入である「入院収益」に直結する指標に「病床利用率」があります。この直近の推移が、病院公表資料によると、令和4年が62.1%、令和5年が60.5%まで下がり、今回公開された令和6年実績が回復して67.5%となりました。 一般的には、90%以上が理想で、70%を切ると経営継続が困難と言われております。 特に令和5年の数値は大変心配されたわけであり、今回の質問の直接のきっかけにもなりました。
質問で出て来ることばの意味は以下の通りです。
答弁から重症治療の病床(急性期病床)が埋まっていないのが明らかであり、低迷する利用率を改善するため、一般的には、救急受入の強化や近隣病院との役割分担の見直しが対策とされます。答弁ではそれに沿った内容が説明されました。
R6年度の急回復は、一過性なのか、持続可能なのかの答弁はありませんでしたが、効果を上げた地道な努力を続けていくとの決意が説明されております。毎朝の病床利用会議に参加するのは、看護部長、各病棟師長、リハビリテーション科職員、病院ソーシャルワーカー、診療情報管理士と説明され、患者の回復状況や入転院情報も細かくシェアされているようです。引き続き精力的な努力をお願いしたいです。
以上
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