2026/3/27
3月議会の補正予算では、中日2軍球場の誘致に係る予算として5000万円が計上されました。説明によれば、「プランの作成」「事業手法の整理」などについて、専門業者に支援してもらうための予算とのことです。あくまで候補地として正式に名乗りをあげるための予算で、結果的に誘致できなくても(あるいは2026年度前半に発表とされる具体的な条件に合致せず、そもそも応募資格がなかったとしても)5000万円は支出されると見込まれます。いわば、応募するための費用です。
当然ながら、誘致に成功した場合は相当の負担を求められることが想定されます。参考事例として、昨年2月に竣工した阪神タイガース2軍球場は、室内練習場や選手寮なども整備し、総工費145億円と報じられています。中日新聞社、中日ドラゴンズ、ナゴヤドームの3社が昨年発表した大まかな条件の1つに「メーン球場、サブ球場、屋内練習場、選手寮、クラブハウス、駐車場などを整備するための十分な有効面積が確保でき、利用しやすい土地形状となっていること(参考土地面積:約6万㎡以上)」が含まれていることから、事業規模は阪神2軍の例と遜色ないものとなる可能性があります。
個人的な話をすれば、毎年ナゴヤ球場に足を運んでおり、大変興味深い事業であると感じています。
他方、議員の立場としては懸念も感じます。現在、安城市は大型事業が多数控えています。築60年を経過した市役所庁舎の建て替えが議論され、隣接する市民会館(築50年以上)の在り方も検討段階に入っています。民間主導とはいえ三河安城のアリーナや、将来的な鉄道高架なども大きな予算が伴うことが想定されます。こうした状況下、既存施設の更新ではない新規の「箱もの」事業が持ち上がることに関しては、財政上の懸念を感じます。それらを踏まえると、現時点で反対ではありませんが、慎重に検討する必要を感じます。
大きな事業故に、野球に興味がない人からも一定の理解が得られる必要があります。本を読まない人から、「図書館なんて無駄だ」という声が聞こえてこないのは、自分は読まなくてもその必要性に一定の理解をいただけているからではないでしょうか。今後、事業者選定やステークホルダーの動向など、透明性・公正性を保つことがそうした理解を得るための大前提となります。
新年度前半に発表予定の詳細条件を待ちつつ、今後も慎重な立場から本件には向き合っていきたいと思います。
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