2024/5/3
今年も憲法集会で、れいわ新選組を代表してスピーチさせていただきました。
約3万人の皆さんが、各地から集まりました。
改憲論議を「急ぐ必要はない」65%、という世論調査の結果が出ました。
国会の憲法審査会では、自民党や改憲に前向きな日本維新の会や国民民主党は、
憲法改正案の原案を発議するのを急ぎたい構えですが、
世論はスピード感よりも幅広い合意形成を重視している表れと言えます。
私は政治家になる前、NGOピースボートで17年間、世界各地を回ってきました。
そこで実感したのは、
憲法は「国の姿」であり、「国のあり方」を示すものだということです。
時にアジアの周辺国との関係がギクシャクしていても、
平和憲法の存在が重しになっていました。
中東や紛争地域からは、広島長崎に原爆を落とされた国が戦後復興を果たした、
そこには憲法の存在、つまり、軍事費よりも経済優先の方針があった、
そのことに大きな尊敬と信頼が集まっていました。
今、ガザは地獄と呼ばれる状況です。
日本の自衛隊は、アメリカ軍の2軍として前線に行く道ではなく、
憲法前文のとおり、
「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」、
その世界の先頭に立つべきではありませんか。
さらには、東アジアで絶対に戦争をさせない。
そのために、日本は、アメリカの核抑止力を強化する道ではなく、
唯一の戦争被爆国として、
北東アジアの非核化をめざし、地域の安全保障協議の枠組みをつくる、
その努力を進めるべきではありませんか。
最後に、被災地について、一言お話ししました。
1月1日の能登半島地震から4ヶ月、
しかし今なお、避難所に4000人近くが避難し、
生きるための水もトイレも不足しています。
瓦礫の撤去も全く進まず、家屋の公費解体率はたったの3%。
どこに憲法25条が保障している「健康で文化的な最低限度の生活」があるのでしょうか?
総理も自民党も裏金問題隠しに躍起となり、被災地は放ったらかし。
今も外遊。海外に行くなら、被災地に行くべきでしょう。
そもそも、30年も経済不況が続いて賃金が上がらず、
そこにコロナと物価高という三重苦が人びとを襲っていますが、
国民の6割が求める消費税減税さえもしていません。
それどころか、国民は増税・自民党は脱税。
国民を救わない政府には、即刻退陣していただきましょう。
れいわ新選組は
「日本を守る、とは、あなたを守ることから始まる」と掲げています。
まずは、経済不況と災害からあなたを守る、
そして、絶対に戦争をさせない。
今ある憲法を守れ!と強く求め、皆さんと力を合わせていくことをお約束します。
ともに、がんばりましょう。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>くしぶち 万里 (クシブチ マリ)>2024憲法記念日