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川松 真一朗 ブログ

#議員報酬は高いか低いか ~議員に必要な資質は、情熱とセンスだ!~

2024/3/24

東京都議会議員の川松真一朗です。

「議員報酬は高いか低いか」このテーマとは私自身幾度となく向き合い、様々な方と多角度な視点で議論をしてきた。
私の答えは「議員報酬は低い」である。

議員に求めるものは十人十色である。昨今、議員のイメージを悪化させる事柄がメディアで賑わっている。ただ、そもそも議員がメディアに出る時は基本的にネガティブな話題しかなく、ポジティブな話題でメディアに登場する機会が少ない。メディア側からすると「ネガティブな話題は報道機関として取り上げざるを得ない」。ポジティブな話題は「特定の政党、議員に肩入れする事になりかねないから取り上げない」としているのが、テレビ局出身の私の実感だ。だからこそ、多くの人から、政治家はネガティブな存在として先入観で見られる事になり、政治家の役割や日々何をやっているのかを知って貰える機会も無くなってきている。

そこで私が考える議員の仕事をざっくりと大きく2つに分けてみた。
①既存の事業をチェックして、その必要性を徹底して議論する。
②1歩先、2歩先を進んで、各種の制度設計を提案する。

①については、前提として、十分な資料の読込み、取材等が必須になってくる。当然、得手不得手な分野があるので、私が政調会長を務める都議会自民党では、仲間達が分担して担当分野を掘り下げ、全体で多くの議論を重ねながら議論を進める毎日を送っている。

②については、どんなジャンルであれ、新たな気付き、斬新な発想を打ち出していくには、常に学びが必要であるのは言うまでもない。その為、私の場合では、勉強会やセミナーに参加する事を重要視してきた。そして、自分には無い発想、自分にはかけ離れたキャリアを持つ方に会えるチャンスが少しでもあれば、時間の許す限り都内外を問わず、どこにでも会いにいくようにしている。

ビジネスマンなどに置き換えても、上記①②はいずれも当然の事だろうという指摘があるかもしれない。人が社会で生きてく上で“昨日よりも今日、今日よりも明日”と成長し続けるには自己研鑽は当然の事である。

そこで、私が「報酬が低い」と考える大きな点は、この経済人と政治家の違いだ。仮に、ビジネスマンであれば、その日々の努力は営業成績や給与などに反映されるが、議員報酬は誰も一律である。(そのため、頑張る人も、そうでない人も同じ報酬額となっている)

しかも、上記①②の実践については、経費はかかるし、やればやる程、人手が欲しくなる。国会議員であれば、自動的に3名の公設秘書をつける事が出来るが、地方議員にはそのような制度がない。私のいる東京都議会では、政務活動費の支給はあるものの、都議会自民党では、その運用について厳格な自主ルールを定めており、私が初当選した11年前から、人件費については政治活動費充当は50%までと申し合わせている。これは各スタッフの役割全てが政務活動とは限らず、私的な議員活動補助も含まれるであろうという判断から、そのようにしている。すると、残り50%については、自らの議員報酬を充てるだけでなく、政治資金パーティー収入や支援者の寄付を頼りにせざるを得ないのである。他にも事務所を構えれば、その運営経費も大なり小なりかかってしまうのである。
 


よく「政治にカネがかかる」というフレーズを目にする。
議員活動の中身も定型が無いので他種多様。特定のテーマに重点を置いて集中し追いかける方がいる。(例えば、医療問題、教育、環境などなど)この種の活動だと、個の力でどうにかなるかもしれない。しかし、総合的な政策通として高みを目指すのであれば、スタッフは絶対的に必要だと私は考えている。人によっては、ボランティアの皆さんに支えられているケースもあるが、やはりボランティアの皆さんにフルタイムを求める事はできない。そうであるならば、どんなに節約しても、議員力を高める為には、スタッフが必要で人件費の捻出は大きな課題となる。

念を押しておくが、ちゃんとした仕事をする人にとっては、今の報酬額は低いのではないだろうかというのが私の問題提起であり、今のままで何ら問題ないという議員もいるだろう。

本来であれば、議員を評価する指数があって、それぞれに最適な報酬額が支払われるのが良いのだろうが、そういう仕組むにはなっていない。

また、別角度から言えば、最近の議員はSNSの発展もあり、公私の区別もつけづらい。家族や友人達との様子をSNSに投稿して「なに遊んでいるのだ!」と叩かれるケースもある。リテラシーも議員の資質だと言われれば、それまでだが、SNSには結構、神経質に向き合わなければならない世の中だ。私が都政の場で、メンタルヘルスの充実を訴えながら、様々なストレスを感じながら活動しているのも事実である。議員は公僕であると、私も常に自分を言い聞かせているが、それでも私的な側面を大切にしないと壊れてしまう。幸い、私には支えてくれる真の仲間達が沢山いるが、この今の設定が基本になってしまうと、たださえ劣化していると言われる政治の世界を目指そうと思う人も、減る一方ではないだろうか。

まとめに入るが、現実的に各議員の目指す理想とする社会にもよるが、各々議員は目の前の課題にフルコミットで、あれやこれやと課題解決のヒントを探っている。私達であれば、「東京を世界で一番」にする為、どんな事でも、早朝だろうが深夜だろうが、気付くことがあれば、すぐにメモしたり、調べたり、仲間内で共有している。

それは、たとえ報酬額がいくらであろうと、政治を志し、選挙によって有権者の皆様に与えて頂いた議席の重みを考えれば当然の事である。前述のように、私自身は、たまたま支援者やボランティアスタッフに恵まれて、それなりの活動ができているが、議員としてはポテンシャルが高いものの、資金面で厳しいという人材がいた場合、しっかり救えるセーフティネットを考えていく必要があるのではないだろうか。

今、折しも、政治資金関連が連日報道されている中で、企業でいうところのスタートアップ支援、創業支援、あるいはオーディションのようなものも模索すべきなのかもしれない。
 
 


最後に、議員の政策発想力はセンスが問われるもので、どんなに政策調査や政策会議に多くの時間をかければいいというものでもないので、個人的にはセンスある者が議会に集まって欲しい。そうなると、議員報酬の多寡関係なく、その地域や人のために汗水流すという魅力溢れるセンスある人物が集まるように、議員を取り巻く環境をどう整備していくかを考えなくてならない。多くの皆さんの為、街の為、お役に立てる「真の政治家」を目指そうとする素質ある者が、現実的に考え、政治とは違う道を選択するのは勿体ないし、巡りめぐって、その街にとって不幸になってしまうのだから。 

 

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著者

川松 真一朗

川松 真一朗

選挙 第51回衆議院議員選挙 2026年 (2026/02/08)
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東京23区 92,171 票 [当選] 比例 東京ブロック 自由民主党

肩書 元テレビ朝日アナウンサー
党派・会派 自由民主党
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