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第23回参議院議員選挙2013 各選挙区のみどころ

2013/7/8

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著作:五島海太郎(政治アナリスト)

北海道:
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沖 縄:
沖縄県

北海道

立候補者一覧

北海道は、かつては「民主王国」と言われ、自民が圧勝した「小泉郵政選挙」の05年総選挙でも12小選挙区のうち8小選挙区で勝利を収め、民主に政権交代した09年総選挙では11小選挙区で勝利を収めた。しかし、昨年末の総選挙では、12小選挙区すべてで全敗と、王国は完全に崩壊した。参院選では、98年から自民と民主で1議席ずつ議席を分けあってきた。民主の小川は、民主党政権時代には防衛副大臣を務めたが、主に農水分野に取り組んできた。危機感を強める小川にとって気がかりは、公民権停止中で今回は出馬を見送った鈴木宗男が率いる大地から出馬する浅野。民主と大地は、民主政権時代発足直後は統一会派を組むなど、協力関係にあった。自民は、伊達が3選を目指す。追い風ではあるが、安倍政権のTPP交渉参加表明による反発で、道農政連が自主投票を決めたことが気になる。

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青森県

立候補者一覧

 

民主は、昨年末の総選挙で議席を失った田名部匡代に出馬要請をしたが、固辞されて公認候補の擁立を断念した。07年に民主で当選した平山は昨年離党して、今回は生活からの出馬。10年参院選、昨年末の総選挙で1区から出馬して落選した波多野も離党してみんなから出馬し、6月24日に江田憲司幹事長、7月8日には渡辺喜美代表が応援に入った。民主は、長年自民を支持してきた農協の元会長・工藤を推薦したが、連合青森は自主投票。TPPへの反対を推薦基準として、県農政連は工藤、平山、そして共産の吉俣洋に推薦を出した。TPPにはっきりと賛成するのは、波多野のみ。自民は県議の滝沢を公認した。滝沢は、中曽根康弘元首相の秘書を務めた後、県議を5期務めた。業界団体の会合を精力的に回る。

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岩手県

立候補者一覧

 

01年に4区選出の小沢一郎が率いる自由党から初当選した平野。その小沢と袂を分かち、復興相として民主に留まってものの、今年3月に離党。無所属自民推薦での出馬を模索したが、自民は公募で元慶応大学ラグビー部監督の田中を公認した。田中の曾祖父・田中銀之助は“日本ラグビーの祖”。自民の支援を得られなかった平野は地域政党いわての支援を得て再選を狙う。平野が離党した民主は、議員秘書の吉田を公認。昨年末の総選挙では、小沢と袂を分かった1区階猛、3区黄川田徹が小沢からの刺客を破り、再選を果たした。階、黄川田が吉田をバックアップする。一方の小沢が党首を務める生活は県議の関根を公認し、小沢側近の達増拓也岩手県知事も支援。「小沢王国」が崩壊し、自民が21年ぶりに議席を奪還できるかに注目が集まる激戦区である。

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宮城県

立候補者一覧

 

みんなの和田は、政宗の名前が受けて、NHK仙台放送局の人気アナウンサーだった。維新・みんなの選挙協力が上手く行き、和田が議席を獲得しそうな勢いではあったが、橋下徹大阪市長の慰安婦発言による選挙協力解消で、一時の勢いは消えた。“岡トミ”こと民主・岡崎は、菅政権時代に環境相ということもあり逆風を受けるが、議席死守に燃える。07年に初当選した自民・愛知は、祖父が田中角栄の盟友で外相・蔵相を歴任した愛知揆一、父は環境庁長官、防衛庁長官を歴任した愛知和夫。小泉ブームの01年に無所属で出馬し、保守分裂選挙となったが、自民現職を破って、初当選。07年も逆風の中、公明の推薦を受けて再選された。追い風を受ける今回も公明の推薦を受ける。

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秋田県

立候補者一覧

 

09年の総選挙において3小選挙区で勝利した民主は、昨年末の総選挙では1人も比例復活すらできずに終わった。今年に入って、1区の寺田学が秋田市長選に、2区の川口浩が小坂町長選に離党して出馬するも、落選。07年に民主、社民、連合の推薦で初当選した松浦は、その後民主党入りしたこともあり、社民との関係が冷え込んだ。今回、みんなが松浦を支援し、公示日には、寺田の父の寺田典城参院議員が応援演説をした。一方、自民は34歳の県議・中泉を公認。中泉に対して、秋田県知事、秋田市長が心情的支援を表明し、公示日には党青年局長の小泉進次郎が応援に駆けつけた。公明、業界団体の推薦も得て、組織をフル回転させて衆参の議席独占を目指す。

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山形県

立候補者一覧

 

07年は、04年に惜敗した民主・舟山が圧勝して初当選。舟山は元農林水産省職員で、野田佳彦内閣のTPP推進姿勢に反対して離党した。今回はみどりから出馬するが、民主県連と社民の支援を受ける。また、県民からの人気が高い吉村美栄子県知事も支援を表明した。TPPに反対姿勢を示し続ける舟山を、県農政連は単独推薦した。舟山にとって気がかりなのは、連合。原発再稼働に反対したことで、舟山に対しての反発が一部労組にある。一方、議席奪還を目指す自民は、公募を行い34歳の女性候補・大沼を擁立した。大沼は、NHK記者を経て、政策シンクタンクに勤務。自身は東京生まれ東京育ちではあるが、父は山形市出身の国際法学者で、曾祖父が山形市長を3期務めている。公示日には、党青年局長の小泉進次郎が応援に入った。

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福島県

立候補者一覧

 

今回から定数が一つ減り、1議席を当選1回の40代後半の女性議員同士が争うことになった。07年は、民主・金子が自民・森に13万票差をつけてトップ当選。森は弁護士出身で、1年生議員ながら抜擢を受けて安倍晋三内閣で少子化担当相。小学生と中学生の二人の子どもがおり、子育てをしながら閣僚としての公務に励む。自民政調会長・高市早苗の「原発事故で死者なし」発言の際には、高市に直接抗議したことを集会などで涙を流しながら訴えている。一方の金子は、衆院議員だった父を持ち、伊達市議を経て国政に転出した。自身を、政治家ではなく、地域の声を届ける「地域活動家」と名乗り、連合に加えて、福祉に関連した団体にも支援を呼びかけている。

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茨城県

立候補者一覧

 

98年から、自民・民主で1議席ずつ議席を分けあってきた。自民は、県副知事の上月を公認した。07年、10年と自民候補を推薦しなかった公明も推薦を出し、10年は民主候補を単独推薦した県医師連盟も、民主・藤田とともに推薦した。昨年の総選挙において7小選挙区のうち議席獲得は1と惨敗した民主は、現職の藤田が必死の戦い。比例票が、ピークの09年総選挙での約68万票が、昨年末の総選挙では22万票弱まで激減した。一方、「第三極」は、維新が元民主衆院議員で、昨年末の総選挙では比例区で日本未来の党から出馬した石井を公認。橋下大阪市長の慰安婦発言の影響を大きく受ける。みんなは、6月に入ってワイン醸造家の石原を擁立した。

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栃木県

立候補者一覧

 

定数が1になった07年は現職同士の対決となり、民主・谷が11万票の大差で再選。谷は障害者や難病など医療・福祉政策のスペシャリストとして活躍してきた。また、宇都宮市議・県議出身らしく、「民主ではなく谷」と言われるほど地道な地域活動を展開して個人票を開拓してきた。一方、議席奪還を目指す自民は、公募で高根沢町長だった高橋を公認。県内全域に39の後援会を立ち上げ、後援会総連合会会長には、高橋とは「30年来の友人」である福田富一県知事が就任した。公明も推薦し、業界団体の推薦は170を超えた。渡辺喜美代表のお膝元でもあるみんなは、6月に女性候補の沖を公認した。沖は、京都府出身で、直前まで議員秘書。比例区には、渡辺の甥にあたる渡辺美知太郎を公認し、「若者と女性」票の掘り起こしを狙う。

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群馬県

立候補者一覧

 

沖縄・北方担当相の山本が4選を目指す。07年は、全国各地の自民現職が軒並み落選する中で、党内全国1位の53万票、得票率62%で相手候補に30万票差で再選を果たした。安倍晋三首相の側近であり、沖縄・北方の他にも科学技術や宇宙、ITといった「成長戦略」に直結する分野を担当する「七つの顔を持つ大臣」。現職大臣ということもあり、公示後は3日間しか選挙区入りできないが、ネット選挙解禁の今回、1ケ月の閲覧数が約90万のブログ、フォローワーが約14万人のツイッターを駆使しての選挙戦となりそう。民主は、角田義一元副議長の選挙を手伝ったことがある3児の母で会社員の加賀谷を公認した。原発、TPP反対と党のマニフェストより更に踏み込んで訴える。

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埼玉県

立候補者一覧

 

「逆転の夏」と呼ばれた07年は、民主が2議席を獲得した。新人だった行田はポスターが評判を呼び、ダントツのトップ当選。当落線上だった山根も県連幹部だった枝野幸男、武正公一の支援を受けて滑りこんだ。行田は昨年離党し、みどりの風を経て、みんなの党に入党して再選を目指す。民主は公認を山根1人にしぼった。自民現職の古川は、公明新人の弁護士・矢倉に自民推薦が出たこともあり、首相官邸で安倍首相に直談判も。「創価学会なんて、大嫌い」という発言も飛び出し、謝罪した。公明は「最重点区」と位置づけ、議席奪還を目指す。追い風の与党にとって、懸念材料は自公推薦候補が現職に敗れたさいたま市長選か。最後の議席を皮肉にも行田と山根が争う展開。山根の選対本部長を務める枝野幸男元経産相は、出陣式で「山根さんが当選するためには、当選至上主義の裏切り者に勝つことだ」と闘争心を燃やす。

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千葉県

立候補者一覧

 

07年は民主が2議席を獲得した。民主は今回、加賀谷健が引退し、長浜1人にしぼった。長浜は、松下政経塾2期生。野田佳彦元首相の1期後輩で、野田内閣では官房副長官、環境相として野田を支えた。07年に衆院から鞍替えして、再選を目指す。4区選出の野田元首相が全面的にバックアップする。一方、三人区の選挙区で唯一、2人を公認した。石井は元県議で、07年が初当選。豊田も元県議で、八千代市長を経て、国政初挑戦で議席獲得を目指す。維新は、一昨年民主を離党した県議の花崎を公認。生活は、千葉7区から福島2区に国替えしていた太田が再度の国替えで出馬させた。太田も元民主衆院議員。みんなは公示直前に、弁護士の寺田を公認した。寺田はライブドア事件での“ホリエモン”こと堀江貴文ライブドア元社長の弁護士。期間中、ホリエモンの応援演説があれば、話題を呼ぶ。

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東京都

立候補者一覧

 

04年から民主が2議席を獲得してきた。しかし、昨年の総選挙から続く民主党への拒否反応から6月の都議選では民主現職同士が出馬した選挙区で共倒れが相次ぎ、候補者一本化を求める声が上がった。結果、大河原の公認を取消し、党内保守グループが押す“すずかん”こと鈴木に公認をしぼったもの、大河原は無所属で出馬する。菅直人元首相は大河原を支援することを宣言し、出陣式にも顔を出した。自民・丸川、公明代表の山口が先行し、残る3議席を比例区から回った自民・武見、鈴木、大河原、ポスターが評判の共産・吉良、日本テレビのアナウンサーだった維新・小倉、都議選の最中に出馬表明をしたモデルでカメラマンのみんな・桐島、反原発運動の俳優・山本が争う激戦区。投票率が低下した都議選では、共産が議席を倍増させている。

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神奈川県

立候補者一覧

 

98年から民主が2議席を獲得してきたが、前回10年は、みんなが議席を獲得し、その煽りを受けて、民主現職の法務大臣だった千葉景子が落選した。07年に民主で初当選を果たした水戸は昨年離党し、今回は維新から再選を目指す。前回議席を獲得したみんなは、江田憲司幹事長、浅尾慶一郎政調会長のお膝元であり、今回も議席を獲得すべく、民主元衆院議員で、昨年末の東京都知事選に出馬した前神奈川県知事の松沢を公認した。守勢の民主は、公認を現職の牧山一人にしぼった。「追い風」の自民は日歯連理事長だった島村を公認し、トップ当選を目指す。松あきら副代表が引退する公明は、美人弁護士の佐々木を公認し、確実に議席獲得を目指す。

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新潟県

立候補者一覧

 

昨年、小沢一郎らと共に民主を離党した生活・森が三選を目指す。森は、01年に自由党で初当選。本会議代表質問10回、委員会質問は135回と同期の議員では、最多である。小沢の政治資金問題に関連して、検察批判を繰り返している。民主は、立正佼成会の支援を得て07年に比例区で初当選した風間が選挙区に回った。元県議で、03年総選挙に無所属で6区から出馬したが、全県的な知名度不足が課題である。連合の支援を得ているものの、社民からは渡辺が出馬するため影響を受けそう。小選挙区で全敗した昨年末の総選挙で民主が獲得したのが約23万票であり、この数字からどこまで上積みできるかが鍵となる。維新からは、昨年末の総選挙で維新から新潟5区で出馬した米山が出馬する。一方、再選を目指す自民・塚田は公明の推薦も得て50万票を目指すものの、陣営の気の緩みを警戒する。

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富山県

立候補者一覧

 

07年は、民主、社民、そして3区を地盤とする綿貫民輔元衆院議長が代表を務めた国民新らが推薦し、森田が初当選した。その森田が引退を表明。昨年末の総選挙で落選した民主・村井宗明は、大手ネット企業に就職。県連は意中の「勝てる候補」として、村井に出馬を要請したが、固辞した。結局、民主は候補者擁立を断念。一方、自民は氷見市長の堂故を公認した。堂故は、綿貫の元秘書を経て、県議2期の後、氷見市長を4期務めた。県内に34の地域講演会を作り、公示直前に連合後援会を発足させた。その発足式には、綿貫も顔を出し、「自分の息子だ。親はただ頭を下げてお願いするだけだ」と述べた。堂故の自民公認には、綿貫からの働きかけもあったと言われている。

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石川県

立候補者一覧

 

昨年末の総選挙で、石川、富山、福井の北陸3県で、衆参両院の民主議席は、一川の議席のみ。一川は衆院議員時代、自由党に所属し、小沢一郎と行動を共にしてきたが、小沢が民主を離党しても、民主に留まって、現在は参院幹事長。野田内閣では、防衛相として入閣したものの、「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」などの失言、問題行動を繰り返したということで、問責決議案が可決された。また、07年に一川を支援した県議会会派「新進石川」は民主惨敗の対応をめぐって分裂し、ただ一人「新進石川」に残った県議は、自民・山田を支援する。その山田は元農林水産審議官。農協、漁協、建設業をはじめとする業界団体、公明の推薦を得た。

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福井県

立候補者一覧

 

「保守王国」福井。民主に政権交代した09年総選挙でも、小選挙区は自民が全勝した。自民は、県連が初めて公募を行って、大野市出身の元財務官僚・滝波を公認。各市町村や組織で後援会を立ち上げ、公明も推薦した。民主政権時代、自民も民主も推薦した県建設業協会政治連盟、自主投票だった県農政連、県医師連盟が滝波の推薦を決定し、組織団体の保守回帰が見られる。一方、09年に比例復活した2人が昨年末の総選挙で共に落選した民主は、元自民県議の藤野を公認。自民出身ながら、改憲には反対で、社民県連が支援する。民主の支持団体である連合福井は、藤野の推薦を決めたものの、比例区の組織内候補の当選を優先させる方針。

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長野県

立候補者一覧

 

98年から5回連続で自民と民主が、一議席ずつ分けあっている。民主は、09年総選挙において県内5小選挙区で全勝したが、昨年末の総選挙では1区と3区で辛うじて議席を守ったかたちとなった。野田内閣で国土交通大臣を務めた羽田は、父の羽田孜元首相の引退を受けて衆院への鞍替え出馬を模索するも、世襲を認めない党内のルールのため断念した。党組織の弱体化、羽田孜後援会「千曲会」の高齢化という懸念を抱えつつ、4選を目指す。一方、自民は、昨年末の総選挙において県内で獲得した比例票は約26万票。民主に政権交代を許した09年総選挙の29万票を下回る。最盛期12万人いた党員も1万票と組織が弱体しているため、吉田も危機感を持って再選を目指す。社民は、無所属で出馬する神津を推薦し、比例区で出馬する又市征治の比例票の上積みをしたいところ。みんなは、公示二日前に、直前の都議選で落選した角を落下傘で出馬させた。護憲を訴える共産の唐沢は自治体の非正規職員として勤務した経験がある。

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山梨県

立候補者一覧

 

一つの議席を7人で争う。輿石東前幹事長のお膝元ということもあり、輿石自身の選挙も含め、04年から民主が三連勝している。07年に当選した米長は、元フジテレビ記者で、叔父は将棋の故・米長邦雄永世棋聖。昨年、税と社会保障の一体改革関連法案に反対するとして民主を離党し、今年に入ってみんなに入党した。やはり民主を離党した小沢鋭仁元環境相の維新が米長を支援する。民主は、輿石の主導で、昨年末の総選挙で落選した坂口を無所属・民主推薦というかたちで出馬させた。01年以来の議席奪還を目指す自民は、元県会議長の森屋を公認した。県連執行部に反発する一部県議が、無所属で出馬の駒澤大学教授・青木を支援する。

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静岡県

立候補者一覧

 

無所属民主推薦の海野徹が当選した98年も含めれば、98年より自民と民主が1議席ずつ分けあっている。守勢の民主は、榛葉が連合静岡の推薦を得て3回目の当選を目指す。先月の静岡県知事選では、大勝した川勝平太知事と一緒になって各地で演説を繰り返した。一方の自民は、県連が2人目の擁立を模索したものの、共倒れを懸念して断念。現職の牧野が250を超える業界団体から推薦を得たほか、公明からも推薦を得てトップ当選を目指す。「第三極」からは、みんなが公示直前に唯一の女性候補となる鈴木を公認した。比例区から出馬する元パラリンピックメダリストの河合純一のボランティア・スタッフ。河合の比例票の上積みを狙う。維新は、当初出馬予定の元民主参院議員の土田博和が比例区に回り、会社社長の望月を擁立した。

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愛知県

立候補者一覧

 

98年、そして04年から民主が2議席を獲得してきた。今回逆風を受ける民主は、大塚1人にしぼった。07年初当選の谷岡郁子が離党し、みどりの風から比例区で出馬する。大塚は日銀出身の政策マン。菅内閣では厚生労働副大臣を務めるなど、政策立案の現場で活躍してきた。自民酒井は公明の推薦を得て、トップ当選を狙う。第三極からは、10年参院選、11年知事選に出馬した薬師寺が出馬。維新・みんなの選挙協力解消を受け、維新からは比例区で出馬予定だった近藤が回った。03年総選挙で比例復活するも、選挙違反で逮捕されて議員辞職している。河村たかし名古屋市長の減税からは弁護士の宇田が出馬。共産元村は、都議選で議席倍増させた勢いに乗って、18年ぶりの議席獲得を狙う。みどりの風は、平山が比例区から回る。

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三重県

立候補者一覧

 

岡田克也元副総理を先頭に、「民主党王国」の三重県。参院選でも00年の補欠選挙以来、「小泉ブーム」の01年でさえも議席を維持してきた。しかし、逆風下の昨年末の総選挙では議席を大幅に減らし、4回目の当選を目指す高橋も危機感を強め、岡田が議席死守へ陣頭指揮を取る。民主にとって気がかりは、勢いがなくなったとは言え、維新・深尾か。昨年の総選挙では、民主推薦で知事選に出馬した松田直久・前津市長が民主と袂を分かち、維新から1区で出馬。選挙区では敗れたものの、比例復活で議席を得ている。自民は、女性候補の吉川を公認し、98年以来の議席奪還を目指す。吉川は三井住友銀行出身で、環境問題のエキスパート。ここで自民が議席を獲得するなら、「1人区全勝」もありうる。

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岐阜県

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01年から自民と民主が議席を分けあってきたが、こんから定数減で二人区から一人区になった。民主は、参院議長の平田健二が引退し、昨年末の総選挙で、民主の現職が全員落選したこともあって、後継候補選びが難航。6月に入って吉田を公認した。吉田はNPO団体事務局長を経て10年に初当選した小見山幸治の政策担当秘書だったものの、地元とは縁が薄く、比例区での票の掘り越しを期待されての出馬。一方、自民は、「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればタダの人」という名言を残した大野伴睦元衆院議長を祖父に持ち、両親が共に国会議員という政治家一族に育った県議の大野を公認した。「第3極」は、4区に地盤のある藤井孝男の維新らは候補者擁立を断念した。

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滋賀県

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04年から民主が三回連続で議席を獲得してきた。松下政経塾の先輩・後輩同士の対決。自民は、京都市内で学習塾を経営する34歳の二之湯を公募で選び公認した。昨年末の総選挙において県内4小選挙区で自民は全勝したが、比例区の得票率は民主党政権が誕生した09年の27.61%を下回る26.98%。党員・地域支部が減少しているなど、組織の弱体化が気がかり。07年に初当選した、民主・徳永は「滋賀県出身」を訴え、落下傘の二之湯との差別化を図る一方、昨年末の総選挙において小選挙区全敗の反省から、これまでの「風頼み」からの脱却を図り、県連・連合滋賀が合同で女性への支持拡大を狙うプロジェクトや、徳永と県議・市議の2連ポスターを作って各議員の選挙区に張り出すなど、地域に密着した「地上戦」を展開する。

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京都府

立候補者一覧

 

かつての「自民・共産」から、「民主・自民」に変わったのは、98年に福山、01年に松井が当選してから。特に、01年は分裂選挙、「小泉ブーム」という二重苦の中であったが、松井が初当選。その後、民主は、40代後半の国会議員、30代後半の府議、30代前半から20代の市議をピラミッド型に誕生させ、党内では最も理想的な「京都モデル」と言われる。昨年末の逆風下の総選挙においても、小選挙区で3議席を獲得した。鳩山政権で官房副長官を務めた松井が引退を表明し、後継に母が公明衆院議員だった池坊美佳に決めるも、体調不良で辞退。昨年末の総選挙で落選した元首相補佐官の北神が出馬する。北神の伝説を集めた動画サイトが話題になっている。その総選挙で民主を上回る29万の比例票を集めた維新・山内、みんな・木下の出馬が北神にどう影響するか。野党時代に予算委員会などで民主党政権を歯に衣着せぬ質問で追いつめた自民・西田は組織の引締めを図り、「市議団のエース」共産・倉林が98年以来の議席獲得を虎視眈々と狙う。

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大阪府

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今回議席数が一つ増えた選挙区。今回、初めて参院選に挑む維新は、総務会長で府議の東を公認した。共同代表・橋下徹大阪市長の慰安婦発言以来、全国的に維新は低調ではあるが、お膝元であるだけに確実に議席を獲得したい。ベテランの谷川秀善が引退する自民は前衆議院議員の柳本を公認。高い支持率を背景に2人目の候補者を擁立する話も浮上したが、結局断念した。公明も4期24年務めた白浜一良が引退し、若い杉久を公認し、共に追い風を受ける。10年は二人を擁立した民主党は、今回、07年に初当選した医師の梅村にしぼった。共産も若い辰巳を公認して、都議選で躍進した勢いで98年以来の議席獲得を目指す。みんなも比例区の上積みを狙って、公示2日前に安座間を擁立した。

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兵庫県

立候補者一覧

 

01年以来4回連続で、自民と民主が1議席ずつ獲得してきた選挙区。自民・鴻池は追い風を受けて衆参6回目の当選を目指す。鴻池は小泉内閣で構造改革特区大臣、麻生内閣で官房副長官を歴任するも、女性スキャンダル報道により、一時自民を除籍になっていた。追い風ムードに警戒をしつつも、持論の憲法改正を前面に打ち出す。民主・辻は厚生労働分野をライフワークとし、厚生労働委員長、厚生労働副大臣を歴任し、3回目の当選を目指すが、逆風を受けて危機感を強める。維新は、昨年末の総選挙に続いて、元朝日放送アナウンサーの清水が挑戦する。4月の伊丹・宝塚市長選では維新候補が惨敗し、その後の橋下大阪市長の慰安婦発言もあり、一時期の勢いは完全になくなっている。

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奈良県

立候補者一覧

 

04年から民主が3回連続で議席を獲得してきた。07年に当選した中村哲治が消費税に反対して民主を離党し、昨年末の総選挙に再度鞍替えをして日本未来の党から出馬して落選。民主はやはり昨年末の総選挙で議席を失った大西を公示直前に公認。大西は、かつて奈良4区選出の衆議院議員だった前田武志元国交相(今回、比例区で再選を目指す)の元秘書を経て、民主党本部職員として組織団体を担当した。維新からは県議の山本進章が出馬する予定だったが、橋下大阪市長の慰安婦発言による支持率低下を受けて、「闘争心がなくなった」の言葉を残して立候補を辞退。自民は、総務省職員だった清水を公認し、30万票を目標に、01年以来の議席獲得を目指す。

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和歌山県

立候補者一覧

 

89年の「土井ブーム」、自民が結党以来、参院で初めて第一党を失った07年の「逆転の夏」でも、自民が議席を守り通したのが和歌山。世耕は近畿大学理事長・総長で自治相を務めた伯父・政隆の地盤を継いだ98年の補選から連続して当選を重ね、安倍首相の側近として、現在、官房副長官として活躍。NTT出身らしく、自民が圧勝した05年の小泉郵政選挙ではIT・マスメディア対策を担当し、脚光を浴びた。また、ネット選挙解禁に向けて、中心となって党内を取りまとめた。今回、民主、維新が候補者擁立を見送った。自民、共産以外に、国会に議席を持つ政党が候補者を擁立しない、全国でも異例のウルトラ無風区となっている。

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鳥取県

立候補者一覧

 

07年は、自民党衆議院議員ながら郵政民営化に反対して05年の総選挙で自民から刺客を送られて落選した川上が民主から鞍替え出馬し、初当選を果たした。川上は、小沢一郎に近い議員であったものの、消費税に反対して離党した小沢と行動をともにせず、第三次野田改造内閣では首相補佐官を務めた。民主には依然逆風が吹いてはいるが、保守系の現職議員らしく県内に後援会組織を張り巡らした。追い風の自民は、舞立を公認。総務省出身の舞立は出馬表明が今年2月であり、知名度は不足しているが、石破茂幹事長のお膝元として、議席を奪還したい。業界団体の推薦を集め、公明の推薦も得た。自民党本部も「重点区」を位置づけ、既に小泉進次郎青年局長を投入した。

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島根県

立候補者一覧

 

07年は、旧津和野藩主につながる国民新党幹事長だった亀井久興の長女・亜希子が民主の推薦、社民党県連の支持を受けて、初当選。竹下登元首相の秘書出身で、当時自民党の有力者だった青木幹雄の側近・景山俊太郎が落選したことで、「竹下・青木王国の崩壊」とも呼ばれた。亀井は、国民新で政調会長を務めたが、昨年、消費税を引き上げる税と社会保障の一体改革関連法案に反対して党代表の亀井静香が民主との連立政権離脱を主張して代表を解任された際に、共に離党した。亀井は、民主を離党した女性議員3人と「みどりの風」を結成。民主は支援するが、推薦は見送った。一方、議席奪還を目指す自民は、竹下元首相の元秘書で県議の島田を公認し、公明の推薦も得た。

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岡山県

立候補者一覧

 

参院議長、菅政権で法相を務めた江田五月を先頭にして、05年、09年の総選挙でも、岡山2区、岡山4区と小選挙区で議席を獲得してきた。07年は、岡山県議だった姫井由美子が、参院自民党で幹事長だった片山虎之助を破り、「姫の虎退治」と話題を呼んだ。しかし、姫井は初当選直後から週刊誌でのスキャンダル報道などで、党内で浮いた存在となり、民主を離党し、昨年末の総選挙では千葉8区で日本未来の党から鞍替え出馬したが、落選。01年以来の議席獲得を目指す自民は、96年の岡山県知事選で江田を破り、昨年11月まで4期知事を務めた石井を公認し、公明の推薦を得た。昨年末の総選挙で落選した高井が無所属で出馬し、民主は推薦する。

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広島県

立候補者一覧

 

04年から3回連続で自民と民主が議席を分け合ってきた選挙区。自民党参院幹事長の溝手は、公明の推薦を受けた。自民党への追い風を受けて、今回はトップ当選を目指す。民主は、松下政経塾出身の広島市議・森本を公認した。森本は、連合の推薦を受けた。同世代である子育て世代への浸透を図ることによって、党の議席を死守したいところ。05年衆院選で落選し、07年に鞍替えして当選した佐藤は、小沢一郎生活の党代表の側近議員の一人。小沢と行動を共にし、民主を離党して、生活からの出馬。今回も地盤が重なる亀井静香衆院議員の支援を受けて、再選を目指す。維新の会は、6月末に30歳になったばかりの灰岡が挑戦する。みんなは、ぎりぎりまで候補者擁立を模索するも、時間切れで断念。

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山口県

立候補者一覧

 

農水相を務める林が4回目の当選を目指す。父は自民党総裁選にも出馬した林義郎元蔵相など、林で政治家四代目。自身も総裁選に出馬したことがあり、昨年一度は衆議院への鞍替えを目指し、元官房長官の河村建夫がいる山口3区からの出馬を目指した。安倍晋三首相のお膝元でもあり、安倍首相の実弟・岸信夫が昨年末の総選挙に鞍替え出馬したことによる4月の参院補欠選挙では、下関市長だった自民新人の江原潔が民主党政権で法相だった平岡秀夫元衆議院議員に圧勝している。民主は、候補者擁立を断念。国会に議席を持つ政党で候補者を出したのは共産党のみ。林が衆議院への鞍替えを目指して挫折した影響は最小限か。ウルトラ無風区とも言える。

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徳島県

立候補者一覧

 

96年以来、四国の民主議員で唯一、連続当選をしてきた民主・仙谷由人元官房長官が昨年末の総選挙で民主党への逆風をまともに受けるかたちで落選。仙谷が議席を失うのは、中選挙区での最後の総選挙となった93年以来。仙谷は再選を目指す中谷の総合選対本部長として、議席を死守するべく、野田佳彦元首相をはじめ、前原誠司元外相など民主政権時代の主要閣僚が何度も応援に入るなど、必死の態勢を取る。自民は10年参院選で下馬評を覆して中西佑介が初当選。昨年末の総選挙でも全3小選挙区で圧勝した。衆参両院の県内での議席独占を目指して、3期務めた元県知事の長男で県議の三木を公認し、公明も推薦した。三木の父、祖父は国政選挙に挑戦して落選している。陣営には、「三度目の正直で勝たせたい」との声も聞こえる。

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香川県

立候補者一覧

 

04年に惜敗した民主・植松が07年に初当選を果たした。その植松は、昨年の消費税を引き上げる税と社会保障の一体改革関連法案に造反して反対票を投じ、今年2月に離党した。昨年の逆風下の総選挙でも小選挙区で勝ち残った玉木雄一郎、比例復活した小川淳也といった民主の2人は植松と高松高校同窓生。候補者擁立を見送り、植松と緩やかに連携するも温度差があり、これまでうまく機能していた民主・社民・連合の協力関係にも綻びが見られる。自民県連は公募を開き、元衆議院議員の木村義雄、県議らが応募したが、日本経済新聞編集委員の三宅を選び、公認した。三宅は、植松、小川、玉木の高松高校の10年ほど先輩にあたる。各種団体の推薦状が1000枚を超えようとする三宅に対して、植松は「県民党」を訴える。

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高知県

立候補者一覧

 

自民新人の高野と民主現職の武内が争う。参院では04年から民主が議席を得ている一方で、昨年末の総選挙、更に言えば、民主へ政権交代した09年の総選挙でも自民が3小選挙区を独占し、比例復活すら許さなかった。10年に広田一に惜敗した高野は、河野洋平自民党元総裁・外相の秘書を経て、県議を2期務めた。農協の支援を得て組織固めを進めるほか、公明の推薦を受け、01年以来の議席獲得を目指す。一方、07年に自民現職を破って初当選を果たした武内は、高知市職員を経て、元高知市議。国会では、地方自治に詳しい議員として活躍した。高知市内を中心に街頭演説を重ね、社会保障の充実や「アベノミクス」の弊害を訴え、議席を死守したい。

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愛媛県

立候補者一覧

 

07年は民主らが愛媛FCの人気サッカー選手で、父・祖父が松山市議の友近敏朗を擁立し、郵政大臣、建設大臣を歴任したベテランの関谷勝嗣を破り、民主が参院で第一党となった「逆転の夏」を象徴する選挙区となった。選挙後民主に入党した友近は離党して日本未来の党から昨年末の総選挙に鞍替え出馬したが、落選。昨年末の総選挙で落選した地元の元人気アナウンサーだった永江孝子が出馬の意向を示すも“民み協力”のため断念。民主が支援するかたちでみんなが藤岡を擁立したが、連合は推薦を見送った。議席奪還を目指す自民は、関谷の元秘書で四国中央市長だった井原を公認し、各業界団体からの推薦・支援を受け、組織票固めを進める。

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福岡県

立候補者一覧

 

民主は、現職の岩本が県連主催の公募に応募せず、不出馬。元衆議院議員の野田を公認した。野田は八女市長を4期務めた。自民党有力者だった古賀誠の元秘書でありながら、09年の総選挙で古賀に挑み、小選挙区では惜敗したものの比例復活で初当選を果たしたが、昨年末の総選挙で議席を失った。当初は、維新・みんなの選挙協力で、みんなが維新から出馬する元ニュースキャスターの吉田を推薦する予定も、橋下徹大阪市長の慰安婦発言を受けて、選挙協力を解消。みんなは比例区から出馬する予定だった古賀を選挙区で擁立した。自民は必勝を期して候補者を現職の外務副大臣・+松山一人にしぼり、3回目の当選を目指す。

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佐賀県

立候補者一覧

 

「土井ブーム」の89年でも議席を守ってきた「保守王国」佐賀県。自民の参院選20連勝がストップしたのが07年。自民が結党以来、参院での第一党の座を明け渡した「逆転の夏」を象徴する選挙区となった。自民の20連勝を止めた川崎は、消費税を増税する法案に賛成したけじめをつけるとして不出馬を表明し、今年2月に政府の補正予算案に賛成し、除籍となった。後継候補選びは混迷したが、原口一博元総務相の秘書・青木を公募で選び、公認。一方、自民は、日本経済新聞政治部で3区選出の保利耕輔の担当記者だった山下を公認し、議席奪還を目指す。山下は33歳で、全国の自民候補で一番若い。安倍政権への高い支持率など、自民に追い風が吹くが、引き締めに躍起となる。

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長崎県

立候補者一覧

 

04、07年と民主が議席を獲得したが、民主に政権交代した後の10年は自民が勝った。昨年末の総選挙では、自民が4小選挙区すべてで勝利し、民主は比例で1人が復活するのがやっと。民主現職の大久保は「アベノミクス」を批判し、国民生活重視の考えを強調する。連合長崎を仲介役として社民が支援し、昨年民主を離党して総選挙で落選し、今回みどりから比例区で出馬の山田正彦元農相も選挙協力。一方、自民は、昨年公募を実施し、09年総選挙で落選した久間章生元防衛相らが手を挙げたが、今年2月改めて候補者選考委員会を開き、長崎氏副市長の古賀を公認した。古賀は、諫早市出身で、91年に自治省(現・総務省)入省。11年7月から長崎市副市長を務めていた。自民が高い支持率を背にして非改選を含む2議席を独占するかが注目される。

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熊本県

立候補者一覧

 

議席奪還を目指す自民は、県会議長だった馬場を公認。馬場は市議、県議と地方議員歴が22年。政権発足後から続く安倍晋三内閣の高支持率を追い風に、安定した組織戦を展開している。公明の推薦の他に業界団体の推薦も150を超えた。水俣病などに関わった弁護士でもある民主現職の松野は、憲法96条の改正反対やTPP交渉参加への慎重な対応を訴え、連合熊本や社民県連の支援を受ける。園田博之、松野頼久といった有力代議士がいる維新は、比例票の獲得に全力を傾けるとして候補者擁立を断念し、自主投票。園田は馬場を支援することを表明した。10年参院選、昨年末の総選挙に出馬したみんなの本田顕子は比例区から出馬する。公示直前に熊本を訪れた渡辺喜美代表は民主との選挙協力を否定した。

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大分県

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07年は、自民新人の礒崎、民主推薦の矢野大和、社民推薦の松本文六、自民を離党して国民新から出馬の後藤博子の4人が争い、礒崎が逃げ切った。礒崎は総務省出身で、安倍内閣では首相補佐官を務める。公明や業界団体の推薦を得て、憲法改正やTPPには触れずに「デフレからの脱却」を訴える。昨年末の総選挙で、1区吉良州司、3区横光克彦が議席を失った民主は、候補者擁立を断念。党本部主導で候補者を一本化して、社民らが推薦する後藤に「自主協力」とした。また、元三鷹市議の浦野が出馬するみんなから「共闘」を申し入れられたが、県連は組織的な支援をしないことを決定。後藤の出陣式には、村山富市元首相、連合大分の会長が顔を見せた。

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宮崎県

立候補者一覧

 

07年は民主らが推薦した外山斎が自民現職を破り、初当選。外山は、その後民主党に入党したものの、税と社会保障一体改革関連法案に反対し、小沢一郎らとともに離党。昨年末の総選挙で鞍替えし、日本未来の党から出馬して落選した。民主は、昨年末の総選挙で議席を失った道休を公認。総合選対本部長には連合宮崎会長が就任し、社民も支持する。道休は、日米の金融機関に勤務し、JICAで国際援助の現場に携わった。議席奪還を目指す自民は、公募で都城市長だった長峰を公募で選んだ。公明も推薦し、6月半ばに県農民連盟もTPP対応で政策協定を結び、推薦を決めた。県議3期、都城市長3期の実績を全面的に打ち出し、「日本一の得票を」と圧勝を目指す。

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鹿児島県

立候補者一覧

 

1人区となった01年から自民が4連勝中。自民は、加治屋義人が引退したため厚生労働大臣、自民参院会長、参院副議長を歴任した尾辻が比例区から選挙区に回った。がん対策基本法制定を共に尽力した民主・山本孝史が亡くなった際の尾辻も追悼演説は名演説と云われている。公明の推薦も得たが、気がかりは安倍政権のTPP交渉参加表明。県農政連の推薦決定が遅れたのはそのためで、尾辻はTPPへの参加に対して反対姿勢を表明している。昨年末の総選挙で小選挙区・比例区ともに現職が落選した民主は「党内再生への第一歩」として、連合鹿児島の元会長で、昨年末の総選挙で議席を失った皆吉を公認した。昨年の総選挙で県内初の議席を獲得した維新は、女性候補の岩重を公認した。

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沖縄県

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07年は民主党ら全野党共闘で糸数が当選し、国政への復帰を果たした。糸数は元バスガイドで、国政復帰後に沖縄大衆党委員長となった。自民新人の安里は米軍普天間飛行場の「県外移設」を主張。当選をしても辺野古移設に「賛成することはない」と言い切った。仲井真弘多沖縄県知事が選対本部長となり、県連のローカルマニフェストにも「県外移設を求める」と明記した。地域活性化を期待して移設をすすめるよう政府に働きかけてきた経済界には不満も出ており、選挙戦に影響はありそう。一方、自民党本部は辺野古移設を公約に明記した。県連と党本部のねじれに、糸数は「『県外』を公約にして戦うなら、離党してからにしろ」とボルテージを上げる。民主は、候補者擁立を模索したが断念した。

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