GWを利用して、私は単身イギリスへ行って来ました。目的は、現地のお料理とお菓子作りを習うこと。向かった先は、ロンドンから北へ車で2時間ほど離れた、周りにコンビニも何もなにもないような、小さなちいさな村。その村のあるご家庭に1週間ほどホームステイをしていた時に、しきりにテレビで報道されていた選挙が2つあったので、ご紹介します。
まずはロンドン市長選挙。私がイギリスに到着したのは、4月29日。ロンドン市長選挙の投票日は、5月3日。投票直前といったところでしょうか。毎日ニュースのトップには、選挙の話題が出ていました。複数の立候補者が名乗りを上げている中、実際には、現職のボリス・ジョンソン氏(保守党)と、前職のケン・リビングストン氏(労働党)の一騎打ちの構図となっていました。ニュースでは連日、各候補者の有権者からの支持率が報道され、数字で見ても、この両候補のどちらが勝ってもおかしくないくらい、激しい戦いのようでした。ちなみに私が滞在していた先のご夫妻は、ボリス派。「保守党は好きじゃないけど、ボリス氏は支持したい」ということだそうです。実際、「現職か前職か、どちらを選ぶの?って聞かれたら、(オリンピックも控えているし)現職(ボリス氏)かな」といった意見もあったのかもしれません。
選挙戦そのものは、各立候補者が議論を戦わせて討論している様子をテレビで放送する、という形だったと思います。有権者は、各候補者の意見をじっくり聞き自分の支持したい候補者を決めます。さて、いよいよ投票、そして開票へ。結果が出たのは、投票を閉め切ってから丸1日経ってから。
なんでそんなに時間がかかるのか?単に投票者数が多いから?いえいえ、どうやらイギリスの投票では、候補者に優先順位をつけて投票できる、らしいのですね。1位はこの候補。2位だったらこの候補、というように。なので各候補者の得票数も、第1位獲得票と第2位獲得票とそれぞれ集計されるのです(複雑なのでこれ以上の説明は割愛させていただきます)。それほど時間がかかった投開票結果も、開けてみると投票率は38%程度。日本でも投票率の低下が問題視されていますが、ロンドンでも同じようです。開票結果は、僅差でボリス氏の勝利。オリンピックを目前に、犯罪対策の強化や雇用創出を打ち出すボリス氏に、少しでも市民が期待を寄せた結果なのでしょうか。
ボリス氏の写真はこちら(flickr)
ロンドン市長選挙(Wikipedia)
関連記事:保守党ジョンソン氏再選…ロンドン市長選(スポーツ報知)

ロンドン市長選挙とおなじくニュース番組を賑わせていたのは、フランス大統領選挙。こちらは、選挙そのものの関心よりも、サルコジ氏の取ったある行動が話題となっていました。サルコジさんといえば、政治活動もさることながら、その私生活に注目が集まってしまうことでも有名ですね。
今回は有権者と握手をしている彼の、ほんの一瞬の行動に世間が注目しました。
動画配信もあったようなのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、大勢集まった有権者と握手をしていたサルコジ氏が、身につけていた高級腕時計を外して、上着のポケットにしまう、という場面。
サルコジ氏と言えば、緊縮策を進めていた方。口では緊縮と言いながら、自分は高級品を身にまとう、 ほんの一瞬の出来事でしたが、カメラに収められたこの行動をみた人々は何を思ったでしょうか。「やはり政治家なんて信用できない」そう感じた人もいたかもしれませんね。
5月6日に第2回目の投票のあったフランス大統領選挙、サルコジ氏は、フランソワ・オランド氏にわずかの差で負けてしまいました。ここで私が驚いたのは、それでも勝者との差が「わずか」だったこと。これがもし、日本であのような動画が流れていたら、「大差」で負けてしまっていたのではないでしょうか。サルコジ氏は、以前も(自分との)握手を拒んだ男性に対して暴言を吐いた場面の動画が流れました(映像)。この時彼の支持者は、「大統領は感情のある人物」と擁護しているのです。なんとも説明がつきませんが…
フランス大統領選挙の結果(ザ選挙)
サルコジさん大失態の映像(AFP BB News)
料理を習いに旅した先で、思いがけず2つの選挙を見ることができました。 今後も、気になる選挙があったらレポートを書いてみたいな、と思っています。
(2012年5月17日 『ザ選挙』編集部 上村三恵子)
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