政治家の本当の姿を伝える、選挙ドットコム「政治家インタビュー企画」。
今回は、民進党所属で衆議院議員の岡本充功氏にお話をうかがいました。
岡本氏は、名古屋大学医学部卒業後、医師として勤務。その後、同大学大学院在学中に民主党の国会議員候補者公募に応募し合格。民主党公認で愛知9区から第43回衆院選に出馬しました。海部俊樹元首相に選挙区で敗れたものの、比例東海ブロックにて復活再選。現在、4期目を務め、医療、雇用、社会福祉などの分野で積極的に活動されています。
<参考>ホームページ:http://www.mitsunori.net/

私は医者として血液腫瘍内科で診療をしていたんですが、そのとき白血病を患ったひとりの高校生の女の子に出逢ったことが、政治家を目指すきっかけとなりました。当時、日本には白血病を治す治療法がなかったため、アメリカで承認された治療法を行うしかなかったのですが、そのためには数千万円の現金を用意しなければならず、結局この子は、この治療を受けることができずに亡くなってしまったんです
当時、日本の医療制度は、保険で認められた治療であれば自己負担金を抑えることができましたが、ちょっとでも違う治療をやると、全ての治療費が全額自費となってしまうという仕組みだったんですね。そのため、私の中に「これでいいのかなあ」という疑問が生まれ、新しい腫瘍薬を開発する研究に携わるために大学院に行くことにしたんです。
しかし、論文を書いてもなかなか現場までおりていかないという現実を目の当たりにし、やはり厚生行政、そして新薬承認のあり方を変えていくためには政治が必要だろうと実感。民主党が候補者の公募をしていることを知り立候補するに至りました。
「これからを支える」これがキャッチフレーズです。短期間ではなく、中長期的に何をしていくべきか、今を生きる私たちがどう責任を果たすのかを常日頃から考えています。まだ生まれていない子どもからお金を借りている現状を踏まえ、この胸突き八丁をどう乗り越えるのかを皆で考え乗り越えていきたいと思っています。

今は、特に教育に力を入れています。「これからこの国を支えていく次世代に投資をすること」これは、もっとも重要な政策のひとつです。これまで、初等中等教育はもとより、高等教育をきちんと受けてもらうために、高等学校授業料無償化の話にも大きくコミットしましたが、大学や大学院の奨学金の話や、大学院生の研究環境の改善についても取りあげ、国会質問で指摘し続けています。
もうひとつは、災害対策です。私の選挙区はいわゆるゼロメートル地帯。堤防で囲まれた土地は海面下の高さなので、排水機場で水を強制排水しなければ川が流れないんです。そのため、災害対策や生活インフラに関わる事業に取り組んでいます。これまでも降雨、高潮、そして地震で堤防が崩れないかどうか長年評価し対策を取ってきましたが、たとえ堤防が崩れなかったとしても、海面より低い土地に水が入ってきてしまうと、そのまま海に沈んでしまい大変なことになります。これを防ぐために、今後は堤防の液状化問題にも力を注いでいきます。

私の最初の選挙は、元内閣総理大臣を相手に戦うという非常に厳しいものでした。さらに親戚、同級生などの知り合いがいない落下傘候補だったので、「まず勝てないよ」といわれていましたね。応援してくれる人たちも尻込みしてしまうような状況で、しかも立候補表明してから選挙まで実質3ヶ月しかなかったこともあり、支援者を探すためにあらゆる工夫をし、大変な思いをしました。
このように苦労も多くありますが、選挙というのは有権者の皆さんに「これでいいのか」ということについて確認をとるためのひとつの節目として必要なことですし、自分の活動を見直す重要なポイントであると思っています。
また、地方議員約300人のうち250人以上は自民党を応援していたので、先方はご本人不在、周りのスタッフだけで活動をされていたんですが、選挙終盤の新聞報道で五分五分という情報が流れてからは、急きょご本人も来られるようになりました。投票が終った後も、NHK速報の出口調査では、50対50と接戦。最終的には、期日前投票の組織票などにより負けましたが、努力と工夫により、五分五分にまでもっていくことができました。
私はこの経験を通して、政治は一部の出来上がった人たちだけのものではなく、誰もが立候補し当選するチャンスがあること、そしてお金がなくても親や兄弟が政治家でなくても、工夫と努力次第で政治家になれるということを伝えていきたいと思っています。これは、党派を超えてでも実現したい私の願いです。
インターネットというのは、「私が日々どのような活動をしているのか」ということを、できるだけ多くの皆さんにお伝えするためのひとつの方法だと思っています。ただ、ネットで全ての方に全てのことをお伝えすることは難しいので、街頭活動、ミニ集会などの方法でもフィードバックさせていただきながら、主権者の皆さんにご判断をいただくことが大切だと思っています。
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