新潟市長選挙は現職と新人の一騎打ち!10月23日投票 新潟県
2022/10/22
7月30日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、選挙ドットコムとJX通信社による最新の意識調査結果のうち、皇室典範に関する結果をJX通信社代表取締役の米重克洋氏が徹底解説。閉会した特別国会で議論・成立した皇室典範の改正で議論された論点の国民に意識とは?MCの政治ジャーナリスト・今野忍記者も驚いたネットの空気感とは異なる調査結果とは?
米重氏:皇室のあり方に関する意見、例えば「旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えてもよい」とか「女性天皇を認めても良い」とか皇室典範の改正論議に関わる論点を6つピックアップしました。加えて、「皇室典範の改正案について自分は内容を理解している」という項目も入れています。
それぞれの内容や意見について「強くそう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそう思わない」「全くそう思わない」「わからない」の5段階で答えてもらいましたそれによって、それぞれの意見に対する賛否や理解度が見えてくるという結果ですね。
MC今野記者:なるほどね。
米重氏:これで見ると、一番上の「女性天皇を認めてもいい」という意見には80%近くの人が共感している。具体的に言えば「愛子様が天皇になる」ということに対して、世論は結構ポジティブです。
MC今野記者:反対は2割もいないということですよね。
米重氏:そういうことですね。あとは「皇族数を確保するため、女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにすべきだ」も6割です。
MC今野記者:これは愛子様や佳子様が結婚されても、そのまま皇室に残るという改正案の1つ目ですね。
MC今野記者:そういうことですね。
米重氏:「天皇の血を継いでいるが父親が皇族ではない『女系天皇』を認めても良い」については、半分くらいの人が一応賛成していますが、3割弱くらいの人は反対しています。
MC今野記者:この3割弱の反対の人の中には、極めて強い反対の人もいらっしゃると。保守派の人たちですね。
米重氏:そういう人が10%強いるということですね。その次が「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えてもよい」というものです。
MC今野記者:これが皇室典範改正の二つ目ですね。一つ目が女性皇族の結婚後の皇室に残る。もう一つが、具体的に言えば1947年、GHQの施政下にあった時に皇籍を離れた旧11宮家の男系男子(15歳以上)を養子として皇族に迎えるかどうかという話です。
米重氏:これは600年くらい遡らないと同じ血族にならないというか、かなり離れているという議論がありましたよね。ここに関しては、やはり賛否が拮抗しています。
MC今野記者:そうですね。4割対4割の戦いで、残りの2割が「わからない」です。
米重氏:しかも、反対している人の中に2割くらいが「全くそう思わない」、強めの反対ですね。事実上「今の天皇陛下の親戚とは言えないレベルで離れてしまっているのではないか」「それなら王朝が変わるのと一緒ではないか」という意見もあったりするので、やはり世論が分かれていることが分かります。
MC今野記者:そうですね。
米重氏:次に共感が多かったのは、「政府が提出した皇室典範の改正案について、自分は内容を理解している」です。分かってない人がめちゃくちゃいるという結果ですね。
MC今野記者:ニュースの良くないところで「一から分かる」という形でいつも報じているわけではないですからね。前提なしにニュースが流れているので、一般の方が追っていくのは難しい。
米重氏:そうなんです。伝える側も「いつも心に池上彰」を置いておかなきゃいけないと思うんですけど、内容を理解していると自信を持っている人は非常に少ない。「強くそう思う」という人は5%くらいしかいませんからね。しかも「わからない」「どちらかといえばそう思わない」「全くそう思わない」を合計したら6割を超えています。国民や国会の総意と言ったところで、6割以上が話を分かっていない状態で皇室の長い歴史に影響があるものを決めていることになるので、これはどうなんだろうなと。
MC今野記者:難しいですね。とは言っても有識者会議から出て4年経ちますからね。その時は2案でしたし、皇位継承に養子となった男系男子が入るという点も、現行の法律を当てはめればそうなりますよということですが、議論の過程では与野党でコンセンサスがなかった部分も入っていましたからね。女性皇族が結婚後も残った場合の住民基本台帳に入るなどの話は立法府の総意の時点まではそこまで詰めて話していなかったですからね。
米重氏:若干はみ出した感じはありますね。
MC今野記者:中道改革連合の小川淳也代表なんかも総意の「枠外」だと言っていましたしね。
米重氏:そうですね。そうやって見ていくと、内容に対してそれぞれ賛否があるのだと分かります。
MC今野記者:次の「旧宮家から養子に入った男性の子どもに、皇位継承資格を認めてもよい」という項目は、政府案の方に後から入ったものですね。
米重氏:これについては賛否は拮抗しているものの、反対の方が多い結果になっています。
一番下の「皇位継承は、これまで通り男系男子に限るべきだ」。要は神武天皇以来ずっとY染色体で繋がってきたじゃないかという話に関しては、あまり賛成する人がいないという結果ですね。
MC今野記者:これすごいですね。ネット空間だと熱心な方が多いから全くこう見えないですが、普通に聞くとこうなるんですね。「強く思う」人は1割もおらず、両方合わせても2割いません。「限るべきではない」と考えている人が圧倒的に4割以上います。
米重氏:「全くそう思わない」は結構強いですからね。そうなると、海外の王朝と同じように「男系女系問わず血の繋がった人が継いでいく方が理解できる」という考え方の人が多いのでしょうね。
MC今野記者:今回この皇室典範改正の議論を国会でしている間に、天皇陛下が雅子様と訪れたのがオランダとベルギーで、どちらも男子優先から長子優先に変えた国なんですよね。
米重氏:若干メッセージを感じますよね。
MC今野記者:たまたまかもしれないですし、憲法上、天皇は国政に関する権能を有しないとされていますが、ご家族に関わる話ですからね。日本の皇室の長い歴史を踏まえた上での議論ですが、ヨーロッパなどでは長子優先に変わってきているということですね。
米重氏:やはり皇室や国柄に関わることなので、長い伝統の上に権威が築かれていることを考えると、ある程度伝統を守らなければいけないという議論も重要です。そのバランスをどう作るかが大事で、そこに総意や理解度が重要になります。今回の改正案で一応決まりはしましたが、まだまだ課題が残っている感じがします。
MC今野記者:附帯決議という形もあり、議論はこれからも続いていきますからね。
MC今野記者:そしてもう1つ、「政府が提出した皇室典範の改正案について、自分は内容を理解している」という年代別のデータです。理解している方が「青系色」で、理解していない方が「赤系色」です。
米重氏:「わからない」と言っている人も含めると、若い世代(20〜30代)は理解している人がほとんどいませんね。20代に関してはほとんどいないです。若い世代の8割方は分かっていないという結果です。50代に上がっても6割くらいの人は分かっていない。高齢層でも、自信がない・あやふやな人たちが結構残っている。
年代別の動向から二つのことが分かります。一つは、皇室のあり方や皇室典範改正といった国政のホットなイシューであっても、若い世代の関心事や意識はこの程度であるということ。もう一つは、内閣支持率が下がった理由として「皇室典範」を挙げる人がいますが、「本当にそう言えるのか?」ということです。支持が離れているのは若い人たちですからね。
MC今野記者:どこかのメディアが「皇室典範ショック」と書いていましたが、これを見ると「そうかな?」となっちゃいますよね。
米重氏:ほとんど理解していないことが原因で支持が不支持に変わるとは考えづらいです。そう考えると、皇室典範云々がというよりは、議論の過程や他の法案も含めた国会全体の状況が「経済優先」と受け取られず、不支持になった人が多いのだと受け止められます。
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