選挙ドットコム

【ミュトスの衝撃】AI 対 AIの世界はもう始まっている!自民党・平将明衆院議員に訊く日本の備え

2026/6/9

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

6月9日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、自由民主党の平将明衆院議員をゲストに迎え、AIの最新動向と政府の取り組みをインタビュー!今、世界中で大きな話題となっている米アンソロピック社の驚異的なAIモデル「クロード・ミュトス」の衝撃と日本の備えについて、政治ジャーナリストの今野忍記者が深掘り取材します。

MC今野記者:AIといえば今、クロード・ミュトスが色々と話題になっています。 このミュトスって言葉はよくニュースで聞くんですけど、一体何者なんですか。

平氏:AIと言えばChatGPTを開発した「OpenAI」、Geminiを開発した「Google」、クロードを開発した「アンソロピック」、これが私的にはビッグスリーです。いずれもアメリカの会社ですね。(中略)ちょうど去年の夏ぐらいから、AI がそのサイバー攻撃してくる時代に突入したんですよ。

MC今野記者:AIがサイバー攻撃してくる。でも人の命令によって、ですよね?

平氏:そうなんだけど、映画とかドラマでは昔はハッカーがカチャカチャやってたでしょ。あれがAIが自律的にやるんだけど、 そのAIに対する指示も、 なんなら自然言語でいいわけですよ。だってLLM(大規模言語モデル)が出てきてるから。

MC今野記者:じゃあ、やろうとすれば僕でもハッカーになれるんですか?

平氏:できる、できる。例えば、グローバル企業の脆弱性があるところを探してこいとか、こうやって調べてきたらここにどういうデータがあるか調べてこい、それで重要度をランク付けしろ、このデータ抜いてこいとか

MC今野記者:今までだったら、ハッカーがプログラミングでやっていたことですよね?

平氏:そう、今はAIができるわけ。連続的なタスクだから、1個1個指示しなくても、「どっかのグローバル企業の脆弱性を探してこい」といったような大枠の指示をすると仕事してくるわけです。自律的に連続したタスクをAIが行って、サイバー攻撃をしてきています。外国政府とかグローバル企業は去年の夏にやられてんですよ。

MC今野記者:去年の夏ですか?

平氏:アンソロピック社自身のレポートでは、そんなことまでAIがやるとは半年や1年前には考えられなかったっていうんだよね。アンソロピックのAIのモデルをばらして、それをまた組み上げて、中国系のハッカーが攻撃したんですよ。これは「蒸留」と言って、蒸留して安全装置を外して攻撃してきたわけ。それはもう去年の夏に起きてるわけですよ。だから、もうAI対AI、攻撃側もAI、 防御側もAI の時代に突入している。

MC今野記者:もうわけわかんなくなりましたね。人は何をすればいいのか。

平氏:だから、私はそれをずっと指摘してんだよ。 去年の10月までサイバー安全保障の担当大臣で、AIも担当してたから。それで、今回何が起きたかっていうと、4月にアンソロピック本体から「こんなのできちゃいましたけど、危なすぎてリリースを止めました」と。

MC今野記者:要は、1回公開したんだけど、作ってみたらあまりに危険なんで止めましたと。

平氏:それをすぐ止めた。何がすごいかって言うと、今まで人間が何十年も見つけることができなかったOSとかシステムとかソフトの脆弱性を見つける能力が高いのと、あまり分析まではしてないけど、おそらく攻撃する力が強い、実態は自律的に攻撃できるんだと思います。だから、守りと攻撃がすごい強いので、 これを悪用されると大変だからといってサービスを止めたわけですよ。それがアンソロピックの「クロード・ミュトス」というモデル。そうしたら米国で、いやこれはさすがにやばいからリリース止めてプレプレリリースの状態で、まずは防御側にこのAIを渡して守りを固めましょうと。その中でやっぱりグローバルに一番被害が大きくて狙われそうなのは金融ですよね。ベッセント財務長官がアンソロピックとか、あとはビッグテックのGoogleとかとかAWSとか、金融関係者を呼んで、ミュトスを渡すから 脆弱性を診断して穴があったらパッチを当てるというのをやりましょうっていう「プロジェクト・グラスウィング」っていうのが立ち上がって始動した。(中略)こないだ発表された政府の体制は、ニュースを聞いてその数時間後には私も紙を書いてました。AIで5分で書けました(中略)結局、日本は対応遅れてないんですよ。だから、チームみらいから遅い遅いって言われるけど、 安野(貴博)さんの指摘していることは全部、私も分かっていたし、安野さんのソリューション以上のものを我々はオプションとして持っていた。とはいえ、座組みをするのに時間がかかる。

MC今野記者:そうですね。やっぱり、アーリーアクセス権を向こうにもらわなきゃいけない。その話もやっと出てきたところですけど。

平氏:それもすごい的を得ているけど、それだけじゃない。この問題は正直言って、私がこれやばいなと思って、すぐに官房長官や官房副長官、あの小林(鷹之)政調会長と話したけど、その時に国会で質問してた政党はチームみらいだけですよ。(中略)そういう状況の中で、今の体制を作って、決して遅くはない。(中略)座組、政府としての構えがすごく大事です。だから僕、安野さんに早く与党においでよと言ってるの。

MC今野記者:座組というのはどういう意味ですか?

平氏:体制のことです。僕が国家サイバーセキュリティ戦略本部長なんで、その報道があってから自分で作ったペーパーっていうのは、まさに今、政府がその通りにやっています。具体的には、アメリカではベッセント財務長官が「プロジェクト・グラスウィング」っていうのを進めています。アメリカに事例があるんだから、まず金融が危ないから日本も金融を先に走らせるべき。

MC今野記者:それでメガバンクを呼んだんですよね。

平氏:そうです。その前に政府と私は色んな話をしてるわけです。だから、まず金融を走らせる。それは当然、片山(さつき)さんがトップになる。片山さんは発信力もあるし、リーダーシップの能力も高いので、だからまず金融の分野で日本版「プロジェクト・グラスウィング」を作る。でも、金融庁だけでやるのはしんどいから、去年僕が大臣の時に作った「国家サイバー統括室 (NCO)」と、2年半前に作った「AIセーフティ・インスティテュート」、これをサポートにつけて金融庁がヘッドで、片山大臣がリーダーシップを取って日本版「プロジェクト・グラスウィング」を作るっていう座組。 それと同時に、金融だけじゃなく基幹インフラ事業者を守る座組が必要だから、それはまさに去年僕が大臣の時に作った「サイバー対処能力強化法」っていう電気とかガスとか通信の重要なサーバーを守る法律があるんですね。これは国家サイバー統括室がヘッドになって、「AIセーフティ・インスティテュート」と、法律上定められた官民協議会って仕組みがあって、ここは民間の事業者さんは「セキュリティ・クリアランス」っていう資格を取って、秘密保持の環境の中で情報共有できるんですよ。だからNCOがヘッド、AIセーフティ・インスティテュート、官民協議会がピラミッドのような形で、こっちの金融も走らせるのと同時に重要インフラに対する防御を固めるっていう、この二つのプロジェクトを走らせるべきだっていうのが私の提案で、今その通り動いています。名前は、(金融の方が)日本版「プロジェクト・グラスウィング」と、(基幹インフラの方が)「Project YATA-Shield」となっています。

MC今野記者:でも、理解できないような早いスピードで行くじゃないですか。平さんたちが対策を作ってくれていますが一方で、中国もあと半年もすればそのクロード・ミュトスに追いつくだろうとか、アメリカでは他のChatGPTやGeminiも行くと、そうすると今はある意味、ミュトスだけを対策していればいいけど、また中国がミュトスを超えるやつを作りましたとなったら、日本はどうすればいいですか。

平氏:僕は、今回のこのインシデントがアンソロピックで良かったよねと言っています。 これが比較的知らない内に有事とか有事っぽい環境になった時、いきなりインフラが止まる可能性があったから。本当に自民党はいい仕事してんですよ。だから2年半前に「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」を作れって最初に国会で言ったのは僕だと思うけど、政府もクイック&レスポンスで作ってくれたんだよね。そん時の担当大臣は高市(早苗)さんだったんだけど。2年半前にAISIを、去年 NCOを作っといて本当に良かった。これがないと、こんな座組みはできないんですよ。本丸は我々と価値観を共有しない国からの攻撃なので。ミュトスが(先に)やってくれたんで、それぞれのパーツはもう揃っていたから、政府としての構えができた。

MC今野記者:なるほど。いい予行演習にもなったということですね。

動画本編はこちら!

この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!

選挙ドットコムちゃんねる、ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!


有権者の心に響く第一印象を。選挙ドットコムで、あなたの情報を掲載しませんか?

選挙ドットコムの政治家情報ページには、顔写真やSNSアカウントへのリンクなどを完全無料で掲載いただけます。

有権者の皆さまにとって、こうした情報は候補者一人ひとりを知るための大切な第一歩になります。

ぜひ、あなたのページを充実させて、有権者の皆さまとの距離をぐっと縮めてみませんか?

情報掲載をご希望の際は、こちらのフォームよりお送りください。皆さまからの情報をお待ちしております!
※申請は「政治家・候補者本人」または「政治家・候補者本人から承諾を得ている方」に限ります。承諾がない場合は掲載できませんこと、予めご了承ください。


政治家限定!
選挙の最新情報をLINEで配信中友だち追加

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

採用情報

記事ランキング

ホーム記事・コラム【ミュトスの衝撃】AI 対 AIの世界はもう始まっている!自民党・平将明衆院議員に訊く日本の備え

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode