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【全42選挙区別】都議選2001〜2021年 獲得議席振り返り

2025/6/13

選挙ドットコム編集部

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いよいよ東京都議会議員選挙(以下、都議選)が告示されました。このコラムでは全42選挙区の選挙結果を過去6回分の都議選での獲得議席数の推移を紹介します。あなたの選挙区の戦いの歴史をぜひチェックしてみてください。

千代田区(定数1)

選挙の際の政治トレンドを反映した結果になってきた都心ど真ん中の1人区。自民党が議席を保有してきましたが、政権交代前夜の「民主の風」が吹いた2009年都議選では民主党が、小池百合子知事が巻き起こした「小池旋風」のもとでの2017年都議選では都民ファーストの会が議席を獲得。前回も都民ファーストの会が勝利しました。

中央区(定数1)

前述の千代田区同様、その時の政治情勢を反映した結果になってきた都心部1人区。自民党が議席を維持してきましたが、2009年都議選では民主党が、2017年都議選では都民ファーストの会が当選。前回は自民党が議席を奪還しました。

港区(定数2)

長らく二大勢力だった自民党と民主党が分け合ってきた都心の2人区。自民党が政権を取り戻した後に行われた2013年都議選では自民党が2議席を獲得しました。2017年以降は自民党と都民ファーストの会が1議席ずつ保有しています。

新宿区(定数4)

自民党・公明党・民主党・日本共産党の指定席となってきた4人区ですが、2017年から都民ファーストの会が議席を獲得。民主党勢力は2013年以降、議席を失っています。

文京区(定数2)

自民党、民主党勢力に対して、日本共産党も地力を発揮して議席を獲得してきた2人区。2001年は自民・民主、2005年は民主・共産、2009年は自民・民主、2013年は自民・共産、2017年から都民ファーストの会が議席を連続で獲得し、現在は共産・都ファが保有しています。

台東区(定数2人)

二大勢力だった自民党と民主党が分け合ってきた2人区。2017年に都民ファーストの会が議席を席巻しましたが、前回自民党が1議席を奪還しました。

墨田区(定数3)

自民党、公明党が1議席ずつ分け合い、残り1議席を民主党や都民ファーストの会が獲得してきました。2017年以降は自民・公明・都民ファで1議席ずつ分け合う構図が続いています。

江東区(定数4)

自民党、公明党、日本共産党が議席を固め残り1枠を第三極が争ってきた4人区。2013年にはみんなの党が1議席を得て、2017年以降は自民・公明・共産・都民ファーストの会で議席を分け合ってきました。

品川区(定数4)

前回は、公明党、日本共産党、立憲民主党、無所属で分け合う結果となった4人区。自民党は2005年と2013年に2議席を独占していたが、2017年以降は議席獲得に届きませんでした。2017年に2議席を得た都民ファーストの会も現有はゼロとなっています。

目黒区(定数3)

自民党、公明党、民主党で分け合ってきた3人区で、2013年には自民党が2議席を占めたが、2017年以降は他の勢力に押し出される形で議席を失いました。都民ファーストの会は2017年から2回連続で議席を維持。前回は公明・都民ファ・立憲民主党の3党が分け合う結果となりました。

大田区(定数7)

都議選で2番目に多い定数7の大選挙区。2001~2017年は定数8でした。枠が多いため様々な勢力が参戦する傾向がみられますが、自民党、公明党(2議席)、日本共産党が議席を守ってました。自民党は8人区時代の2001年から2013年まで4回連続で3議席を勝ち取ってきましたが、前回は1議席にとどまりました。日本維新の会は2013年から議席を死守しており、前回同党が唯一議席を獲得したのがこの大田区でした。都民ファーストの会も1議席と立憲民主党も1議席を獲得しました。

世田谷区(定数8)

8人が選出される都内最大の選挙区。大政党が複数の議席を保有しており、自民党は2013年から連続3回、3議席を堅持してきました。立憲民主党も前身の民主党時代から議席を獲得し続けています。公明党は2001年から2013年までは2議席、2017年以降は1議席に絞る形で死守しています。共産党は2005年から5回連続で1議席を獲得。前回は自民(3)、立憲民主(2)公明、共産、都民ファーストの会で分け合う結果となりました。

渋谷区(定数2)

保守とリベラルで議席を分け合ってきた2人区でしたが、2017年に都民ファーストの会が2議席を独占。前回は都民ファと立憲民主党の候補者が当選を果たしました。2013年まで1議席を維持してきた自民党は議席を失っています。

中野区(定数3)

公明党と立憲民主党(民主党)が議席を維持してきた3人区。都民ファーストの会が2017年から2回連続で議席を堅守しています。一方、自民党は2017年に敗れて以降議席を失っています。2001~2013年の定数4人区時代に議席を持っていた日本共産党も2017年に議席に届かず、2021年は候補者擁立を見送っています。

杉並区(定数6)

保守とリベラルの勢力が拮抗する形で議席を分け合ってきた6人区。自民党、公明党、共産党が安定的に議席を獲得してきた中で、残る3議席を第三極の勢力などが競い合ってきました。前回は自民(2)、公明、共産、都民ファーストの会、立憲民主党が議席を獲得しました。

豊島区(定数3)

前回は公明党・日本共産党・都民ファーストの会で分け合った3人区。自民党は安定的に1議席を確保していましたが、2017年以降は議席を得ていません。

北区(定数3)

2001~2014年の4人区時代には、自民党、公明党、民主党、日本共産党が分け合ってきた選挙区ですが、3人区になった2017年都議選以降も公明党(1議席)と共産党(1議席)が議席を死守してきました。残る1議席を争う戦いとなり、前回は自民、公明、共産の候補が当選しました。

荒川区(定数2)

公明党が1議席を堅持してきた2人区で、残る1議席をめぐって他の勢力が競い合ってきました。自民党は2001年・2005年・2013年に1議席を獲得していましたが、現在は議席を失っています。2009年には民主党が、2017年から2回連続で都民ファーストの会が1議席を死守しています。

板橋区(定数5)

自民党、公明党、立憲民主党(民主党)、日本共産党が議席を守ってきた5人区。2013年にはみんなの党が1議席、2017年には都民ファーストの会が2議席と、第三極も議席を獲得してきました。現在は自民、公明、共産、都民ファ、立憲民主が1議席ずつ分け合っています。

練馬区(定数7)

都議選で2番目に定数が多い大選挙区の7人区。2001~2017年は定数6でした。定数が多いことから、毎回多くの勢力が立候補して激戦を繰り広げてきましたが、自民党、公明党、共産党、立憲民主党(民主党、民進党)が議席を守ってきました。2017年以降は都民ファーストの会も2議席を堅持してきました。

足立区(定数6)

前回選挙では自民党が2議席、公明党が2議席、日本共産党が1議席、都民ファーストの会が1議席を獲得。公明党2議席と共産党1議席が指定席となっている中、自民党は2005年以降1~2議席で推移。2005年から2013年まで3回連続で民主党が議席を勝ち取りましたが、2017年以降は都民ファーストの会が1~2議席を獲得しています。

葛飾区(定数4)

自民党、公明党、日本共産党が1議席ずつ守り、残る1枠にその時に勢いがある勢力が勝ち取ってきた4人区。前回は自民、公明、共産、都ファで1議席ずつ分け合い、2009年に2議席獲得した民主党は2013年以降の選挙では議席を失っています。

江戸川区(定数5)

自民党が1~2議席、公明党が1議席、日本共産党が1議席を守ってきた5人区。残る1~2議席を民主党やみんなの党、都民ファーストの会、無所属が争い合ってきた。現在は自民、公明、共産、都ファ、無所属が1議席ずつ保有しています。

八王子市(定数5)

公明党1議席と日本共産党1議席が指定席となっている市部最大の5人区自民党も1~2議席を守り続けてきました。過去には、みんなの党や都民ファーストの会という第三極の政党が議席を獲得しました。前回は自民2、公明1、共産1、立憲民主党1という結果になりました。

立川市(定数2)

自民党と民主党が2議席を分け合ってきた2人区。2017年には都民ファーストの会が1議席獲得しましたが、前回は立憲民主党が議席を奪還しました。

武蔵野市(定数1)

リベラル勢力が強い土地柄で、2005年と2009年は民主党が議席を獲得。2013年には自民党、2017年には都民ファーストの会が勝ち取りましたが、前回は立憲民主党の候補が当選しました。

三鷹市(定数2)

保守とリベラルが議席を分け合ってきた2人区。2017年都議選で自民党が議席を失い、以降2回の選挙では都民ファーストの会と立憲民主党(民進党)が議席を守っています。

青梅市(定数1)

自民党が守ってきた1人区ですが、2009年には民主党が勝利。2017年以降は都民ファーストの会が議席を維持しています。

府中市(定数2)

自民党と民主党が議席を分け合ってきた2人区ですが、2017年には都民ファーストの会が2議席を獲得。前回は自民と無所属(当選後に都民ファ所属)で分け合う結果となりました。

昭島市(定数1)

自民党が1議席を獲得してきましたが、2017年以降は都民ファーストの会が堅持しています。

町田市(定数4)

2001年から2013年までの3人区時代には自民党・公明党・民主党の指定席となっていましたが、4人区となった2017年都議選以降は、自民党・公明党・日本共産党・都民ファーストの会が議席を分け合っています

小金井市(定数1)

リベラル系が強いと言われる地域性の中で、無所属候補も議席を獲得してきた歴史がある1人区、過去には民主党、自民党、都民ファーストの会が議席を獲得しましたが、前回都議選では無所属が1議席を勝ち取りました

小平市(定数2)

自民党と民主党・立憲民主党の指定席となっていた2人区。2017年は都民ファが1議席獲得しました。前回の都議選で唯一、無投票になった選挙区で自民と立憲民主が議席を持っています。

日野市(定数2)

自民党が1議席を維持し、残り1議席を生活者ネットワークや日本共産党、民主党が争ってきた2人区。前回都議選では日本共産党と都民ファーストの会が1議席ずつ獲得しました。

西東京市(定数2)

自民党と民主党が議席を分け合ってきた2人区ですが、2017年には都民ファーストの会と無所属(当選後に都民ファに所属)が席巻。前回、自民が1議席を奪還しました。

西多摩(定数2)

福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町の3市3町1村を範囲とする2人区。自民党が1~2議席を維持し、残り1議席を民主党や都民ファーストの会が競い合ってきた2人区です。2017年以降は自民と都民ファが議席を分け合っています。

南多摩(定数2)

多摩市、稲城市の2市を含む2人区。自民党が1議席を堅持し、2013年都議選では2議席を席巻したものの、その次の2017年都議選で都民ファーストの会と無所属(当選後、都民ファに所属)が議席を獲得する結果に。2001年と2005年には生活者ネットワークも1議席を持っていました。前回都議選では、自民党と都民ファが議席を分け合いました。

北多摩第一(定数3)

東村山市、東大和市、武蔵村山市の3市を含む3人区。公明党が1議席を堅持し、残り2枠を自民党や日本共産党、民主党、都民ファーストの会で競い合ってきた3人区。現在は公明党、共産党、都民ファーストの会が議席を持っています。

北多摩第二(定数2)

国分寺市、国立市の2市を範囲とする2人区。東京・生活者ネットワークが議席を堅持してきた2人区。残り1議席を自民党、民主党勢力、都民ファーストの会が競い合ってきました。現在は自民と生活者ネットが議席を保有しています。

北多摩第三(定数3)

調布市、狛江市の2市を範囲とする3人区。2013年までの2人区時代は自民党と民主党が議席を分け合ってきましたが、2017年に定数が3に増えて以降は公明党・共産・無所属(当選後に都民ファ所属)、2021年には自民・公明・都民ファが議席を獲得しました。

北多摩第四(定数2)

清瀬市、東久留米市の2市を範囲とする2人区。2001年から2013年までの4回の選挙は自民党と民主党で議席をわけあってきましたが、2017年に共産党が議席を奪還し、2回連続で堅守しました。都民ファーストの会は2017年に一度議席を獲得しましたが、前回は惜敗して議席を失っています。現在は自民党と共産党が議席を保有しています。

島部(定数1)

大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村の2町7村を範囲とする1人区。長らく自民党が議席を維持してきました。

過去の選挙結果詳細は特設サイトでもご覧いただけます!

上記のグラフは以下のページで、操作しながらを見ることができます。

過去の都議選を詳細に振り返りたい方は、以下のリンクから各選挙を振り返ることができます。ぜひご覧ください。

2021年都議選の結果ページはコチラ

2017年都議選の結果ページはコチラ

2013年都議選の結果ページはコチラ

2009年都議選の結果ページはコチラ

2005年都議選の結果ページはコチラ

2001年都議選の結果ページはコチラ


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