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2021/11/09
2025年1月26日、北九州市議会議員選挙は過去最多の96人が立候補する激戦となりました。
選挙戦を終えた共産党・永井ゆう氏に、今回の選挙戦におけるSNS戦略の重要性や、政治家の情報発信の役割についてインタビューをしました。SNSを駆使した選挙戦の現状と、今後の政治活動におけるSNSの可能性について、永井氏の視点から考察します。
選挙ドットコム編集部(以下、編集部):
2025年1月26日に投開票が行われた北九州市議会議員選挙は、定数57に対して、過去最多の96人が立候補する大激戦でした。今回はどのような選挙でしたか?また北九州市でのネット選挙に変化がありましたか?
永井ゆう氏(以下、永井氏):
今回の北九州市長選は多数激戦でしたが、大きな争点はありませんでした。私自身は、1期目から取り組んだ学校給食の無償化を掲げました。NHKの調査では「学校給食の無償化」に候補者の9割が賛成しているので、争点ではなく総意とも言えます。
有権者も誰に投票すればいいか迷う選挙だったと思います。
SNSは、選挙で使う方も増え「SNSは当然やるものだ」という状況です。4年前と比べると、SNSは「やった方がいい」から「やらないとダメ」な段階になったと言えます。
選挙で利用するSNSにも変化があります。4年前はX(旧Twitter)が主流でした。今回は動画にシフトし、多くの候補者がYouTube、TikTokなどで動画を投稿していました。私も動画に力を入れていたので、XやInstagramの投稿は、YouTubeのURLを入れて、動画を観てもらうように設定しました。
投稿する動画も、スマホで撮影したものをそのまま投稿するような単純なものではなく、専門的な編集スキルが必要です。ネット選挙に力を入れている陣営は、撮影スタッフが大勢いて、投稿する動画の本数も多く、規模や体制の違いを感じました。
一方で、SNSを駆使し動画の再生回数も多いのに、落選した候補者もいます。
SNS上で人気があっても、それがダイレクトに投票行動に繋がらない難しさがあると感じました。
編集部:
北九州市議選では、SNSの影響力は強まっていますか?
永井氏:
北九州市でもSNSの影響力は強まっています。
私の選挙区でのSNSの活用状況とその結果の違いには、大きく分けて3パターンありました。
1.SNS選挙で成功したパターン
SNSの発信が多くの有権者に的確に届き、SNSを活用した選挙運動に大きな広がりがありました。トップ当選の方は投票率が下がったのにも関わらず、前回より3000票近くも票を伸ばしていました。
2.SNS選挙で苦戦したパターン
従来の組織戦と並行してSNSを活用しようと頑張ったけど、影響範囲は身内に留まり、有権者全体には届かなかった方です。私自身もこのパターンです。
3.SNS選挙を限定的に利用したパターン
SNSはよくわからないから、情報の発信と連絡手段だけで使っている方です。このパターンで当選できた方は、元々の組織が強い方だと思います。組織が強い方や、選挙区で多くの人に知られている方以外は、今後は淘汰されていく可能性が高いと思います。
私自身も、今回は接戦でした。
マイク納めの時には、SNSで繋がった方が何人も足を運んでくれて、SNSのDMに「投票しました」と連絡をくれた方もいました。
今回の選挙戦では、最後に当落線上で競った時にSNSで繋がった人達に押し上げてもらった実感があります。私の政治活動において、SNSはなくてはならない存在です。
編集部:
政治家の情報発信の社会的意義や役割はどのようにお考えですか?
永井氏:
政治家の日々の活動の情報発信は、まだまだ有権者に届いていないと感じています。
政治と日々の生活は繋がっているのに、「政治は変わらない」、「誰に投票しても一緒」と考えている方が多いのは残念です。
従来の情報発信は、チラシ配布が主流でした。チラシを読む人はほとんどいないです。私自身も、自宅のポストに入っているチラシをじっくり読まないですし……。
それなら、有権者の手元に情報が届く手段に変える必要があり、そのツールの一つがSNSだと思います。
今回の選挙では、公式LINEを使ってチラシのデータを送りました。ポンと送信ボタンを押せば、即時に登録者に情報が届くので、圧倒的に早く多くの人に届けられます。
また、SNSは動画投稿を観る人が増えているので、政治を身近に感じてもらえるように、議会での質問や討論の様子や、取り組んでいる課題などの動画をYouTubeに投稿しています。
政治家の情報発信は、政治を自分ごとに捉える人を増やすことも役割の一つだと思います。
1期目では、市民の声から、病児保育の完全無料化や第2子以降の保育料の無料化を実現し「市民の声で政治は動くと感じた。声をあげて、政治に届けてよかった」と感想をもらいました。
政治を身近に感じ「政治は変えられる」と感じるような情報発信をしていきたいと考えています。
編集部:
永井さん個人としては、これから政治活動でどのようにSNSを使っていきたいですか?
永井氏:
SNSは人と人が繋がるツールだと思います。
情報発信をするのは最低限必要ですが、繋がりをもつことが重要です。
繋がりを持てれば、選挙が終わった後も、私の政治活動を引き続き見てくださるので、交流ができます。実際に、SNSのDMを通じて相談が届いたこともありました。
また、私は街頭などで対話をした方とは、SNSのアカウントを教え合って繋がるようにしています。そうすると、その場で話して終わりではなく、関係を継続できます。
実は、今回の選挙戦で、動画編集を手伝ってくれたのは、街頭で初めて会ってSNSで繋がった方でした。出会った当初は、政治に全く関心がない様子でしたが、今は私の選挙活動をサポートしてくれています。
SNS上の繋がりとリアルな交流をリンクさせて「もっと北九州をよくしたい」という願いを一緒に叶えるパートナーとして歩む関係を多くの方と築いていきたいです。
編集部:
今後4年間の抱負を教えていただけますか?
永井氏:
政治を身近に感じてもらい、できるだけ多くの人と政治を変えていきたいです。1期目は、数人で100歩を歩こうとしていましたが、100人の一歩の方が政治が変わると思います。「政治はこんなに身近なものなんだ」、「政治は変えられるんだ」と実感できるような活動をしていきたいです。
私の強みは市民との対話を大事にしていることです。
朝の時間帯は通勤・通学で忙しくて話を聞く余裕もないため、夕方に駅で街頭対話をしています。マイクを持った一方的な演説ではなく「あなたが北九州市にのぞむことは?」と書いた大きなボードを持ち、通りがかった方に声をかけ、対話をしています。
街頭対話では「政治は遠い存在だったけど身近になった」などの声を直接聞けて、私自身も、知らなかった課題に触れる貴重な機会です。
街頭対話は、週に1〜2回、1時間程度ですが、この4年間で延べ約1000人の方と話ができ、私のライフワークになっています。
これからも市民と対話を続け、みんなの願いが実現する北九州市になるように活動をしていく決意です。
【永井ゆう氏のプロフィールはこちら】
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