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【衆院選2024】グラフで見る!過去5回の衆院選・政党別獲得議席数

2024/10/15

選挙ドットコム編集部

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第50回衆議院議員選挙(以下、衆院選)がきょう10月15日公示・10月27日投開票で実施されます。

今回の衆院選では全465議席を各政党が争うことになりますが、今回は与野党にとってどのような衆院選になるでしょう。

本記事では2009年から2021年までの過去5回にわたる衆院選を振り返り、政党別議席数をグラフにしました

過去の推移と比較しながら2024年はどんな勢力図になるか考えてみましょう!

(※2024年10月15日に最新の衆院選日程、2021年衆院選結果などを追記しました)

2021年:自民議席減も「絶対安定多数」、野党勢力は明暗分かれる

  • 自民党:261議席(選挙後の追加公認2を含む)
  • 公明党::32議席
  • 立憲民主党:96議席
  • 日本共産党:10議席
  • 日本維新の会:41議席
  • 国民民主党:11議席
  • れいわ新選組:3議席
  • 社会民主党:1議席
  • 無所属:10議席

元号が令和になって初めての総選挙です。2021年9月に新総裁に就任した岸田文雄首相が就任直後に解散を表明。任期満了日を超えて解散する初めてのケースとなりました。

当時の岸田総理は「未来選択選挙」と命名しましたが、コロナ禍の出口が見えない中で「コロナ脱却・V字回復解散」などとも呼ばれました。

結果は、自民党が議席を減らしたものの「絶対安定多数」を確保。一方、野党第一党の立憲民主党は共産や国民などと約210の選挙区で候補者を一本化して臨んだものの100議席を下回りました。維新は議席を大幅に増やして第三党に躍進しました。

2017年:定数10減。立憲民主党と希望の党が登場

  • 自民党:284議席
  • 公明党::29議席
  • 立憲民主党:55議席
  • 希望の党:50議席
  • 日本共産党:12議席
  • 日本維新の会:11議席
  • 社会民主党:2議席
  • 無所属:22議席

さらに「1票の格差」を是正するため、小選挙区で「0増6減」、比例代表でも「0増4減」する新たな区切りを適用。総定数は戦後最少の465となりました。

引き続き首相を務めた安倍首相でしたが、世界的にも深刻な少子高齢化問題と、核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮問題を「国難」とし「国難突破解散」を表明

この国難を乗り越えていくにあたり「国民の信を問う」と述べました。

結果は自民党が単独過半数の議席数を獲得

一方で、民進党から希望の党と立憲民主党が分裂するなどの混乱もありましたが、立憲民主党が55議席を獲得して野党第1党となりました。

2014年:定数5減。自公は勢力を維持

  • 自民党:291議席
  • 公明党:35議席
  • 民主党:73議席
  • 日本維新の党:41議席
  • 共産党:21議席
  • 次世代の党:2議席
  • 生活の党:2議席
  • 社民党:2議席
  • 無所属:8議席

「1票の格差」を是正するため、小選挙区を「0増5減」する新たな区割りが適用されました。

山梨・福井・徳島・高知・佐賀の5県の小選挙区をそれぞれ3から2に減らし、衆院小選挙区の総定数を300から295としました。

当時、安定した政権運営を続けていた安倍首相ですが、2015年10月に控えた増税の延期を発表。

この判断の是非を問うとして衆議院を解散しました。安倍首相はこの解散を「アベノミクスの是非を問うため」とし「アベノミクス解散」と名付けました。

結果は自民党と公明党が全議席の3分の2を獲得し、選挙前の勢力をほぼ維持したままの圧勝でした。

2012年:自民党が政権奪還、維新の会が登場

  • 自民党:294議席
  • 公明党:31議席
  • 民主党:57議席
  • 日本維新の会:54議席
  • みんなの党:18議席
  • 日本共産党:8議席
  • 日本未来の党:9議席
  • 社民党:2議席
  • 新党大地:1議席
  • 国民新党:1議席
  • 無所属:5議席

当時民主党政権で首相を務めていた野田佳彦氏は、消費税率の引き上げに賛成するよう自民公明党に求め、引き換えに「近いうちに国民の信を問う(=衆議院を解散する)」ことを約束しました。

しかし、その後、解散に向けた動きを見せなかった野田氏は野党からの強い反発を受け、「近いうち」発言から100日後に突如衆議院の解散を表明。

この時の解散を「近いうち解散」といいます。

その後の衆院選では自民党が公明党と合わせ全議席の3分の2を超えて圧勝し、政権を再び奪還

一方で第三極も勢力を強め、日本維新の会が54議席を獲得し初の国政選挙で第3党へと躍進しました。

2009年:民主党が議席の約64%を獲得

  • 自民党:119議席
  • 公明党:21議席
  • 民主党:308議席
  • 日本共産党:9議席
  • みんなの党:5議席
  • 社会民主党:7議席
  • 国民新党:3議席
  • 新党日本:1議席
  • 新党大地:1議席
  • 無所属:6議席

当時の麻生太郎首相は内閣への支持率を回復できず、任期満了の間近に解散へと追い込まれました。

この解散は、自民公明の政権継続か、政権交代かの選択が最大のテーマとされ、有権者にその選択を問う形になったことから「政権選択解散」と呼ばれています

結果は民主党が全議席の約64%にあたる308議席を確保し圧勝。政権交代の実現に至りました。

まとめ:2009年~2021年の衆院選議席数の推移

(2024年10月15日に2021年の結果などを追記)

改めて、ここまでの要点をまとめてみましょう。

  • 2009年の選択政権解散による衆院選では、民主党が全議席の約64%にあたる308議席を確保し圧勝、政権交代を果たす
  • 2012年の近いうち解散による衆院選では、自民党・公明党が全議席の3分の2を超えて圧勝し政権奪還。一方で第三極勢力の日本維新の会が54議席を獲得し初の国政選挙で第3党へと躍進
  • 2014年アベノミクス解散による衆院選では、自民党・公明党が全議席の3分の2を獲得し、勢力を維持したまま圧勝
  • 2017年の国難突破解散による衆院選では、自民党が単独過半数の議席を獲得。一方で立憲民主党が55議席を獲得して野党第1党になる躍進も
  • 2021年のコロナ脱却V字回復解散では自民党が「絶対安定多数」を確保した一方、野党共闘体制で臨んだ立憲民主党は100議席を下回り。維新は第三党に躍進。

以上、過去5回にわたる衆院選を振り返ってみました。

2024年の衆院選は10月15日公示に10月27日投開票です。一体どのような結果になるか、要注目です!

(執筆協力:森しゅなつ

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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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