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立候補した女性の8割が当選した一方で、新人男性の2人に1人が落選 統一地方選挙の独自集計データを世界最速でお届け!

2023/5/23

選挙ドットコム編集部

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選挙ドットコムは、全国の選挙管理委員会の公表資料をもとに、独自に性別、年齢、「現職・元職・新人」の区分ごとにクロス集計しました。4年に1度、全国の首長と地方議員の選挙が全国で一斉に行われる統一地方選挙は第20回目を迎えましたが、若手や女性の政治進出が少しずつ進んでいることが浮き彫りとなりました。

新人の場合、男性よりも女性候補が強かった

男女別の当選率をみると、男性が76.4%、女性が82.0%となりました。「現職・元職・新人」の区分別と掛け合わせるとどうでしょうか。

最も当選率が低かったのが「男性×新人」で49.3%で、2人に1人が厳しい戦いとなったようです。反対に「女性×新人」は67.0%でした。9割超えの「男性×現職」「女性×現職」にはおよばないものの、「男性×元職」を上回る結果に。初挑戦であれば、男性よりも女性の方が「選挙に強い」傾向が見えてきました。

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選挙には「40までに立つ」べき、その理由とは?

年齢と「現・元・新」区分ごとにみると、40代が分岐点になることが見えてきました。「20、30代×新人」当選率が6割超えの一方で、「40代×新人」では6割を下回り、「70代×新人」では32.4%まで落ち込む結果となりました。

転職と同じく、選挙も「40までに立つ」方が有利なようです。

一方で、現職はどの年代でも当選率9割超えの底堅い強さを見せました。

~29歳30代40代50代60代70代80代
現職90.0%93.7%93.1%92.0%91.9%90.8%82.2%
元職0.0%76.5%66.3%63.4%69.4%63.7%61.5%
新人60.1%62.5%57.8%57.7%57.4%32.4%19.2%
年齢と「現・元・新」の当選率クロス集計

無投票当選が後押しする「現職優位」

選挙の世界では、実績や知名度がある現職候補の方が優位にある、「現職優位」とよく言われます。今回の統一地方選挙でも現職当選率は91.8%で、元職の65.7%、新人の56.8%を大きく上回りました。

一方で、ここから無投票当選を引くと違う見方もできるようです。

無投票当選を除いた当選率は、現職が14ポイント減らした77.4%となりました。元職(58.5%、7ポイント減)と新人(50.9%、6ポイント減)と比べて大きく減少しました。

2023年統一地方選挙基本データ

【投票日】
前半戦:4月9日(日)道府県知事選挙、道府県議会議員選挙、政令指定都市市長選挙、政令指定都市議会議員選挙
後半戦:4月23日(日)政令指定都市以外の市・町村長選挙、政令指定都市以外の市・町村議会議員選挙、特別区長選挙、特別区議会議員選挙

【立候補者数】1万9190人(うち男性1万0999人、女性8191人)

【当選者数】1万5111人(うち男性8393人、女性6713人)

【落選者数】4079人(うち男性2601人、女性1478人)

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