2015年の初当選以来、10年以上取り組んできた行政書士業務の知見を活かし、「防災に強い街づくり」など地域課題解決のために取り組んできた藤岡寛和(ふじおか・ひろかず)氏。
今回の取材で「西成区が、大阪の顔となる街づくりに取り組みたい」と語っていただきました。その構想の全貌や、政治家になったきっかけ、実現したい政策についても今回、藤岡氏にうかがいました。
選挙ドットコム編集部(以下、編集部):
政治家を目指した経緯を教えていただけますか?
藤岡寛和氏(以下、藤岡氏):
浪人時代、予備校で体制批判の声を多く聞きましたが、批判に終わらず「具体的にどうすべきかを考えるべき」だとずっと思っていました。ただ、一般家庭で育った自分が政治の道に進むのは難しいと悩んでいましたが、維新政治塾の1期生の公募で一般家庭出身でも政治家になるチャンスがあると知り、政治の世界へ踏み出しました。
政治家になりたいと考えた理由は、主に次の2点です。
1.若者が明るい将来をイメージできる世の中にしたい
2.体制批判に終わらず、政治家として情熱を持った街づくりがしたい
1.若者が明るい将来をイメージできる世の中にしたい
私はロストジェネレーション世代で、派遣切りなど頑張っても先行きが見えず、漠然とした将来不安を抱える学生時代でした。そのため、所得アップで子育てに専念できる環境作りなどを実現し、政治の力で若者が明るい未来を描けるようにしたいと考えました。
2.体制批判に終わらず、政治家として情熱を持った街づくりがしたい
不法投棄や教育環境など何十年にも及ぶ西成区の諸課題に対して、真正面から対策を講じた「大阪維新の会」ならば実行力を持って、課題を解決していけると考えています。
編集部:
これまでの政治家としての実績について、詳しくお聞かせください。
藤岡氏:
地域課題の解決のために、「防災に強い街づくり」の他にも、分野に絞らず取り組んできました。
防災に強い街づくりとしては、阪神淡路大震災の頃からの道の拡幅事業計画(道路・通路などの幅を広くする事業)が滞っていたため、推進してきました。
また、教育こども常任委員会の活動を通して、24区の図書館の自習利用を実現しました。大阪市立図書館では『この席での自習はご遠慮ください』と閲覧席にプレートが設置されていました。しかし図書館利用に関して、「自習利用を認めてほしい」という区民の声が多かったため、実現するために動きました。
【参考】大阪市立図書館が自習利用容認へ 市「可能性探っていく」
他にも、今では全市で展開しているクラブ活動の外部委託をモデル的に実施し、全市展開への道筋を作りました。
編集部:
クラブ活動の地域移行は最近耳にする機会が増えてきましたが、当時としては画期的な取り組みではないでしょうか?
藤岡氏:
そう思います。教員の残業解消を目的として、元々行われていた取り組みに予算をつける形で外部委託を推進してきました。スポーツクラブの監督者についても、ネットワークを使って成り手を探し、ゆるやかに広めていきました。
編集部:
これからの政策についてお聞かせください。
①「西成特区構想」のさらなる推進を実施していく。
藤岡氏:
今年で11年目となる西成特区構想を、防災機能及び地域ブランド力の強化を兼ね備えた施策へと、さらにバージョンアップさせたいと考えています。
区外の高校に進んだ際、西成出身だと言うと「西成でちゃんと生活できるのか?」と、特異な目で見られることも多くありました。今考えると中学時代の通学路は、不法投棄などで環境が非常に悪く行政の不作為を感じざるを得ません。私だけでなく、西成区に住む方の多くは、同様の切ない気持ちを抱いている事を感じています。
2031年には、なにわ筋線が新今宮駅に開通し、西成区は関空からのアクセス路線として、世界の玄関口になります。西成区の魅力が大阪の魅力にもつながってくるので、今後は西成のイメージを払拭するだけではなく、大阪の顔となるように政策を進めていきたいです。
②子育て環境の充実を実現
藤岡氏:
私自身、2児の親ですが、親の孤立や孤独を解消させる取り組みが必要だと痛感しています。
竹内結子さんが育児ノイローゼで自殺したニュースにも、非常にショックを受けました。子育て世代への金銭的・物質的支援も大切ですが、心の居場所も必要不可欠だと感じています。
同世代の子育て世帯の夫婦と交流する中で、「生活するだけで精一杯」、「余力を持てない」といった状況も多く耳にします。親の心の余裕は子どもにも影響を与えますし、育児環境の充実は少子化対策や児童虐待防止につながります。子育て環境の改善で、活力のある大阪を作っていきたいと考えております。
編集部:
ありがとうございます!最後にプライベートの趣味やリフレッシュ方法についても、聞かせていただけますか?
藤岡氏:
休日は子供と遊ぶことが多いです。子供の成長を見届けることが、日々の仕事の活力につながっています。
【藤岡寛和氏のプロフィールページはこちら】
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