1月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
岸田内閣がスタートしてから年明け最初の月の調査が行われました。
まず内閣支持率は、先月12月より全体的に上昇を見せており、全体平均としては53.7%から55.6%に上昇しています。これで内閣の発足当時から、3ヶ月連続での上昇になりました。
もっとも12月から支持率が上昇したのは選挙ドットコムの調査で、前回12月11-12日の調査から10.6%上昇の49.2%になりました。反対に、支持率が12月からもっとも低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回12月24-26日の調査より6.0ポイント低下の59.0%になりました。
一方、内閣不支持率は、支持率の上昇と比例してか、多くの調査で低下を見せています。全体としては12月の約26.0%から、24.0%に低下しました。
もっとも不支持率が上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回の調査より4.0ポイント上昇の30.0%となりました。
反対に、不支持率がもっとも低下したのは選挙ドットコムの調査で、前回の調査より10.4ポイント低下の17.6%となっています。
政党支持率に目を向けると、まず与党である自民党は、全体を通しては微増といった形になっています。数値としては約35.8%から、37.5%になりました。
12月の調査よりもっとも上昇したのはNHKの調査で、12月10-12日の調査より6.2%上昇の41.1%になりました。反対に、もっとも低下したのは朝日新聞の調査で、前回12月18-19日の調査より2.0ポイント低下の34.0%となりました。
野党第一党の立憲民主党は、全体を通しては微減といった形になっています。数値としては約9.2%から、7.6%になりました。
12月の調査よりもっとも支持率が上昇したのは共同通信の調査で、12月18-19日の調査より1.5ポイント上昇の13.1%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、前回の調査より3.3ポイント低下の5.4%になりました。
また、前回の支持率では立憲民主党とほぼ拮抗(から少し追い抜く)という結果を見せた日本維新の会も、全体を通しては支持率は微減を見せています。個別の調査では前回より上昇したものはなく(共同通信、朝日新聞の調査は前回と数値に変化なし)、もっとも低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回12月18日の調査より4.0ポイント低下の18.0%になっています。
岸田内閣、および与党である自民党の支持率は安定しているようにも見えますが、内閣発足から4ヶ月ほどでその判断を下すのは、また時期尚早というものでしょう。引き続き注目です。
<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(1月8~9日実施、回答数1215)
時事通信 世論調査(1月7~10日実施、回答数1292)
NHK 世論調査(1月8~10日実施、回答数1219)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(1月14~16日実施、回答数1057)
選挙ドットコム 世論調査(1月15~16日実施、回答数1002)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(1月22日実施、回答数1061)
朝日新聞 世論調査(1月22~23日実施、回答数1527)
共同通信 世論調査(1月22~23日実施、回答数1059)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(1月22~23日実施、回答数1025)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(1月28~30日実施、回答数958)
(データ分析・執筆協力:若林良)
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