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自民党総裁選から演説のコツを学ぼう!スピーチライター千葉佳織の演説分析

2021/9/24

選挙ドットコム編集部

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9月29日に開票の自民党総裁選に関して、河野太郎氏・岸田文雄氏・高市早苗氏・野田聖子氏の候補者4名が9月17日の所見発表演説会でそれぞれの思いを語りました。

本記事ではスピーチライター・千葉佳織氏が各候補の所見発表演説会でのスピーチを徹底分析。

選挙に立候補される方から学生まで、人前に立って話すことのある方なら誰でもすぐに真似できる「演説のコツ」をお伝えします。

所見発表演説会の特徴は全員が同じ場所で20分間の時間制限の中スピーチを行うこと。
与えられた20分間で、各候補はどのような内容をどのような話し方で聴衆に伝えたのでしょうか。

千葉佳織氏作成の演説分析シートとともに見ていきましょう。

河野太郎氏から学ぶ!演説のコツ

内容:政策にたくさん触れ、過去の実績を数字で示す

河野氏の演説内容で取り扱われていた「数字」には過去の実績に関するものが多く取り上げられていました。
また、政策については数々の内容を並列で取り扱っていました。

このような工夫で河野氏は実行力がある・色々なことをしてくれるという印象を与えることができます。
接続詞「しかし」が8回と頻出し、強い印象・覇気のある印象を内容からも感じさせられる構成でした。

話し方:前を向いて話し、情熱的な印象

河野氏は原稿に目を落とさず、ずっと前を向いて話していました。
ジェスチャーは多用しており、情熱的、行動力があるという印象を与えることができます。

また、「あー、えー」等で間をつなぐこともなく、原稿を見ないという点からも緊張感を感じさせられました。

まとめ:河野太郎氏から学ぶ演説のコツ

  • 過去の実績を数字で取り上げることで、実行力を感じさせられる
  • 「しかし」という接続詞からは強い印象・覇気のある印象が出る
  • ジェスチャーを多用することで、更に情熱的な印象を与えられる

岸田文雄氏から学ぶ!演説のコツ

内容:ナンバリングで構造をわかりやすく、寄り添う演説

岸田氏の演説では、何を考えてきたのか等の「ストーリー(画像左下のファクト:ストーリーを参照)」の割合が多い点が特徴的です。
自身の至らなさについても触れる等、寄り添う力を感じさせ、共感性を呼ぶ演説でした。

また「1つ目は○○、2つ目は○○」というようなナンバリング効果を多用し、わかりやすい構造の演説内容となっていました。

話し方:カチッとした印象で正確性を重視

河野氏と対照的に、岸田氏はジェスチャーを使っていませんでした。
また、原稿は暗記せず確認しながら正確に伝えることを重視していたように見受けられます。

これらの話し方からは、カチッとした丁寧な印象を与えられます。

ただし、どうしても原稿を確認するときに下を向くと上下の動きが出てきてしまうので、重要なキーワードや語尾では前を向くことがおすすめのようです。

まとめ:岸田文雄氏から学ぶ演説のコツ

  • 自分の弱さに触れることで、共感性を呼ぶことができる
  • ナンバリング効果を使うと演説の構造がわかりやすくなる
  • 原稿を確認しながら演説をするときは重要キーワードや語尾の部分で前を向くのがおすすめ

高市早苗氏から学ぶ!演説のコツ

内容:客観的な事実とリアルタイム性、感謝の多さが特徴

高市氏の演説内容は前向きであたたかい印象でした。
河野氏と対照的に接続詞「しかし」の数が少ないこと、菅総理への感謝パートが長かったことが影響しているようです。

一方で、政策は客観的な事実に基づくもので、高市氏自身のストーリー要素は割合が低くなっています。

所見発表演説会が行われた9月17日しか話せないリアルタイム性のある内容も印象的でした。

話し方:物腰が柔らかく明るい印象

最初と最後に笑顔を見せることで、全体の雰囲気が明るい印象でした。
マイクをかまえる姿勢も良く、物腰が柔らかい印象がありました。

反対に、危機感を聴衆に与えたいときは声のトーンを調節してみるのもひとつの手です。

高市早苗氏から学ぶ演説のコツまとめ

  • 「しかし」が少ないと前向きな印象になる
  • リアルタイム性のある内容を語ると聴衆の印象に残る
  • 笑顔で話すことで、明るい雰囲気が作られる

野田聖子氏から学ぶ!演説のコツ

内容:大トリだからできる独自路線

野田氏は他の3候補とは異なる内容の独自路線の内容を話していました。
4番目の大トリという順番を利用して期待感を高める効果が出ていたのではないでしょうか。

他にも、1文にできる文章をあえて2文にして強調する等、聴衆の期待値につながる内容となっていました。

話し方:お辞儀で期待値を上げ、わかりやすく堂々と話す

4候補の中で最初にお辞儀をしたのは野田氏だけでした。お辞儀の数秒間も聴衆の期待値につながります。
「最初にどう振る舞うか」は聴衆の印象付けに有効なようです。

ジェスチャーなしでカチッとした印象を与え、わかりやすく堂々と話していました。
強調したいキーワードがあるときは片手や両手のジェスチャーを使ってみても良いかもしれません。

野田聖子氏から学ぶ演説のコツまとめ

  • 複数人が演説をする場の場合、順番を利用した内容の構成で聴衆の期待感を高められる
  • 1文にできる文章をあえて2文にして強調することで、更に聴衆の期待値につながる
  • 最初にどう振る舞うかはとっても大事!

まとめ:4候補から学ぶ演説のコツ

以上、自民党総裁選の各候補の演説を読み解いていきました。
「内容」と「話し方」に分けて振り返ってみましょう。

【内容について】

  • 「しかし」とが多いと強い印象・覇気のある印象が出る
  • 「しかし」が少ないと前向きな印象になる
  • 過去の実績を数字で取り上げることで、実行力を感じさせられる
  • 自分の弱さに触れることで、共感性を呼ぶことができる
  • ナンバリング効果を使うと演説の構造がわかりやすくなる
  • リアルタイム性のある内容を語ると聴衆の印象に残る
  • 順番を利用した内容の構成で聴衆の期待感を高められる

【話し方について】

  • 1文にできる文章をあえて2文にして強調することが聴衆の期待値につながる
  • ジェスチャーを多用することで、更に情熱的な印象を与えられる
  • 原稿を確認しながら演説をするときは重要キーワードや語尾の部分で前を向くのがおすすめ
  • 笑顔で話すことで、明るい雰囲気が作られる
  • 最初にどう振る舞うかはとっても大事!

動画のアーカイブは以下から視聴できます。

千葉佳織氏がアシスタントを務める選挙ドットコムちゃんねるもぜひあわせてご覧ください!

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『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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