選挙ドットコムでは先月14、15日、国内の18歳以上の方を対象とした電話とインターネットを使ってのハイブリッド全国意識調査を実施し、定例質問の支持政党のほかに「政治家の不倫」などについても調査。興味深い結果が出たので詳細をお伝えします。
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先日の選挙ドットコムちゃんねるでもお伝えしましたが、社会的通念の変化ともいえる現象か、政治家の不倫について選挙の投票の際に「とても重視する」「やや重視する」と答えた人は、年代が上がるにつれて高くなる傾向がわかります。
また、選挙の投票の際に「重視するかどうか」、また、政治家の不倫は「個人的な問題か、公的な問題か」クロス集計で比較しました。
電話、ネットの調査いずれも、政治家の不倫について選挙の投票の際に「とても重視する」と答えた人は、これについて「公的な問題」ととらえていることがわかります。
電話とネットいずれも、政治家の不倫は「公的な問題」であると答えた人のうち8割程度が、選挙投票の際に「とても重視する」としています。反対に、政治家の不倫は「私的な問題」であると答えた人の8割以上が、投票の際にも「全く重視しない」と答えています。
かつては政治家の不倫はほとんど問題視されておらず、大正・昭和期の政治家 三木武吉氏は、不倫の問題を対立候補側に指摘されて、堂々と開き直って拍手喝采、かえって人気が上がったという逸話があります。
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三木氏は、婦人団体代表から「先生はかねて4人のお妾さんがいるとお聞きしますが、先生の清廉な政治活動とただいまのお話とは矛盾があるのでは」と追及された際、「ただいまの質問は数字的な誤りがございます。正しくは4人ではなく5人おるのであります。ただ今日では彼女たちも老来廃馬とあいなり、もはや役には立ちませぬ。が、これを捨て去るがごとき不人情はこの三木にはできませぬ。捨て去るはかえって罪を重ねる所以と考え、今なお養っております」と回答し、聴衆の爆笑と拍手を呼んだといいます。
その後、女性問題で短命に終わった第75代内閣総理大臣の宇野宗佑氏のころから、政治家の不倫が社会的に問題視されるようになりました。
宇野氏が首相に就任した3日後に「サンデー毎日(毎日新聞)」が神楽坂の芸妓の告発を掲載。ちなみに当時のサンデー毎日の編集長は鳥越俊太郎氏でした。はじめは国内のほかのマスコミは、このスキャンダルを無視しましたが、外国メディアのワシントンポスト紙が「セックススキャンダルが日本の宇野首相を直撃」などと報じると、それを引用する形で日本でも話題になりました。
その後、参院選で自民党は大敗。宇野内閣はわずか69日間で退陣することに。このころから不倫の問題は、政治家生命にかかわるほどに問題視されるようになりました。
政治家の不倫は個人の問題なのか、あなたはどう思いますか?
調査概要:調査は12月14日(土)と15日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で1,013件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1,000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査ではスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各党の支持率は小数第2位以下を四捨五入。回答者年代別割合、内閣支持率は小数第3位以下を四捨五入。
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