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候補者必読!一票を積み重ねて当選を狙え!駅立ち完全マニュアル|選挙プランナーによる必勝講座【選挙ノウハウ】

2019/11/29

松田馨

松田馨


先日2019年11月24日に行われた山形県米沢市長選挙は驚きの開票結果となりました。

・現職 中川勝 20,241票
・新人 近藤洋介 20,217票

わずか24票差という稀に見る大接戦となり、当落が分かれました。
当然ですが選挙は「一票でも多い方が勝ち」という大原則があり、投票日までどんなに苦労し活動をしても、投票日に他候補よりも多くの票を獲得し当選をしなければ、政治家への道は拓けません。

首長選挙では今回のような超僅差になることは滅多にありませんが、当選人数の多い地方議会議員選挙においては数票差で当落が分かれることはしばしばみられます。

選挙に挑むからには、一票の差で悔しい思いをしないためにもその一票に強くこだわり、投票日までにどれだけやれることをやり切るかにかかってきます。

その一票につなげる為にどのようなことを考えたら良いか、今回は日々の活動の中でも日常的に行われる事が多い「駅立ち」にフォーカスして実践できるコツをお伝えたいと思います。

駅立ちの大原則

駅立ちに限らず辻立ちや街頭演説などにも言えることですが、意識するべき点はこのようなものになります。

訪問活動などの一対一の対面で接触を行う活動に対し、駅立ちなど多数の人を相手にし働きかけていく活動はできる限り効率を重視して、1人でも多くの人の目と耳にあなたの顔と名前を焼き付けていくことが重要になります。

駅立ちをはじめる際のポイント
・人の多い場所
・人通りが多い時間帯
・候補者を目立たせる、気づかせる

どの駅を選べば良い?

選挙区内に乗降客数の多い駅がある場合は、朝・夕・晩の駅立ちは必須です。

大原則に基づいて効率を高めるためには、事前の下調べと現地調査を重ねましょう。あなたの選挙区内に駅はいくつあるのか、それぞれの駅の乗降客数や駅の出口を把握します。駅によっては市の境にあり、出口によってはほとんど有権者が利用していない場合もありますのでご注意ください。

また、どの時間帯に利用者が多いかについては駅の時刻表と、電車の本数である程度は推測できます。

駅選びのポイント
・選挙区内に駅はいくつあるのか
・駅の乗降客数や駅の出口を調査
・時刻表と電車の本数から、利用者の多い時間帯を推測

 

下調べと現地調査

こうした下調べをした上で、実際に時間帯を決めて駅に立ち、有権者がどの駅を使用していて、どの時間帯が混雑していて、どこの出口の方が有権者が多いのか、その時々の人の流れや客層を記録し、蓄積していきましょう。人の流れをよく見て、邪魔にならずに、かつビラを配りやすい場所や、通勤する際に目につきやすい場所などのベストポジションも把握することが重要です。

駅立ちは朝だけではなく夕方の時間帯も効果的です。また地域によっては、夕方よりも晩や終電の時間帯を狙うといった方法も考えられます。選挙区内に駅が複数ある場合や、出口が複数ある場合は曜日ごとに立つ駅や出口を変えて、どちらの方が反応が良いかといったことも現地調査してみましょう。

定期的に同じ場所に立つ

現地調査をある程度重ねたら、どの駅に立つか、何曜日の何時に立つかをある程度固定し、定期的に立ち続けるのが効果的です。

人間の記憶は、特に興味のないものであれば1ヶ月で約8割が忘れるそうです。逆に定期的に接触していれば記憶として定着しますので、1週間に1度は露出することで、あなたの存在を少しずつ有権者に覚えてもらうことができます。

これは認知心理学の観点からも有効です。単純接触効果(ザイアンスの法則)と呼ばれるもので、人や物に繰り返し何度も接すると、次第に警戒心が薄れて、その人や物に対しての好意度や印象が高まると言われています。

ビラ配りのコツ

ビラはなかなか受け取ってもらえません。

少しでも受け取ってもらえるように、まずはこちらから「おはようございます」とあいさつをしましょう。その上で、相手に視線を送ります。なかなか目線を合わせてはもらえませんが、相手からすれば視線を向けられていることは伝わります。

その上で「〇〇〇〇です、よろしくお願いします」と声をかけながらビラを渡します。ビラを渡す際には歩いている相手の手の高さに合わせて、取りやすいように差し出すのがコツです。

最初は、ビラの受け取りが少なくて落ち込むこともあるかもしれませんが、上記のポイントを意識して落ち込まずに、繰り返しおこなってください。

ビラ配りのポイント
・率先してあいさつする
・目線を相手に合わせる
・相手が取りやすくする

その他にも様々なコツが

活動をするからには、その活動を意味あるものに練り上げていくことが大切です。今回ご紹介した内容以外にも、「駅立ちの時間帯別テクニック」「マイクを使った演説は行ったほうが良いのか」「タスキやのぼりの使い方」「スタッフとの連携」「ポスティングとの連携」など、効果を最大化させるために出来ることはまだまだあります。

スペースの関係上、本コラムに全てを載せることは出来ませんでしたが、選挙マニュアル本「地方選挙必勝の手引」にて詳しく解説を行っています。より深く知りたい方はぜひご一読下さい。

地方選挙の必勝講座 目次

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市長になるには選挙に1,000万円必要って本当?!選挙の立候補にかかるお金の話

 

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松田馨

松田馨

選挙プランナー。株式会社ダイアログ代表取締役。1980年、広島県生まれ。2006年以降、地方選挙から国政選挙まで300を超える選挙に携わる。新聞や週刊誌上において国政選挙(衆議院・参議院)の当落予想を担当するなど、選挙区分析には定評がある。ネット選挙運動の解禁や投票率向上の活動にも長年取り組んできた。著書に『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー」入門』(光文社新書)『地方選挙 必勝の手引」(選挙の友出版) 』など。

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