8月8日(木)に告示された埼玉県知事選挙(25日投開票)には新人5人が立候補し、連日厳しい暑さが続く中、選挙戦は最初の連休を迎えました。
選挙ドットコムでは、9日(金)10日(土)に埼玉県内の有権者を対象として、電話調査とインターネット調査の両方を実施。それぞれ1100件、1000件の有効回答を得ました。前回の埼玉県知事選挙の年代別投票率等をもとに調査結果を補正・分析し、告示直後の序盤情勢を探りました。
調査に取材を加味し情勢を分析したところ、無所属で前参議院議員の大野元裕氏(55)と、無所属でスポーツライターの青島健太氏(61)が激しく競り合う展開となっています。なお、電話調査では4割・ネット調査では6割以上の有権者が態度を決めておらず、情勢は流動的となっています。県内の政党支持率は以下の通りです。電話調査とネット調査の回答者の年代分布が異なることもあり、支持政党の傾向にも差がありますので補正をした上で分析を行っています。
この内、大野氏は支援を受ける立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党など野党4党の支持層から4割強の支持を集めています。また、青島氏を推薦する自民党の支持層にも一部食い込み、無党派層からの支持では青島氏をリードしています。現職の上田清司知事の県政を「高く評価する」と回答した層からの支持が強いのも特徴です。
対する青島氏は、推薦を得た自民党支持層の約4割、公明党支持層の約5割から支持を得ているほか、無党派層の1割強からも支持を得ています。知名度では男女ともに全世代・全地域で大野氏を上回っており、上田県政を「まったく評価しない」と回答した層からの支持が強くなっています。
なお、NHKから国民を守る党公認で放射線科医師の浜田聡氏(42)は、N国支持層以外には浸透が見られず、元高校教諭の武田信弘氏(65)、元会社員の櫻井志津江氏(63)は、支持の広がりが見られませんでした。
埼玉県知事選挙は投票率ワースト1の記録を持ち、過去3回は30%を下回る超低投票率となっています。今回は上田清司知事が引退を表明し、16年ぶりの新人対決のなかで一騎打ちの激しい選挙戦が展開されていることから、投票率が上昇する可能性もあります。知事選挙の選挙運動期間は17日間と長く、各候補の運動によって情勢は日々変化していくものと予想されます。
なお、今回の調査結果の詳細分析については、後日あらためて詳細版の記事を出稿予定です。選挙ドットコムでは引き続き、埼玉県知事選挙に注目してまいります。
調査の概要:調査は9日(金)10日(土)に実施。埼玉県内の18歳以上の有権者を調査対象とし、有効回答数は電話調査で1100件、インターネット調査で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査ではスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。回答者の年代は以下の通りです。
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