「加計学園問題」に関して行われた柳瀬元首相秘書官の参考人招致での発言に対し、愛媛県の中村時広知事は「どうして全て正直に言われないのかわからない」と述べました。また、柳瀬氏が愛媛県職員との面会を「(県職員が)いたのかもしれない」と明言しなかったことを受け、「県職員は子どもの使いではない」と反発しました。

中村時広氏は1960年1月25日、愛媛県松山市の生まれで現在58歳です。慶應義塾高等学校を卒業後、慶應義塾大学法学部法律学科に進学。同大学を卒業後、1982年に三菱商事に入社します。
1987年には、愛媛県議選に立候補し初当選。その後、1990年の第39回衆院選では、旧愛媛1区から無所属で立候補するも落選します。1993年の第40回衆院選では、日本新党公認候補として立候補し初当選しました。1996年の第41回衆院選では、愛媛1区から新進党公認候補として立候補するも落選しています。
1999年には松山市長選に立候補し初当選を果たします。2003年の同選挙では97,182票を得て再選、2007年には104,217票を得て3選しました。
2010年には愛媛県知事選に立候補し、452,664票を得て初当選。2014年の同選挙では、自民・民主2党の県連の推薦、みんな・社民2党の地方組織の支援を受け、439,619票を得て再選を果たしています。
中村氏は自身のホームページによれば政策として、
地方の時代に対する挑戦
1意識改革の実践
2能力・実績に基づく人事制度
3政策立案型組織への転換
4行財政改革
5地方分権の実現
6基礎自治体重視政策課題への挑戦
1雇用、経済に愛顔(えがお)を
2お年寄りや障害者に愛顔(えがお)を
3子供たちや女性に愛顔(えがお)を
4観光に愛顔(えがお)を
5地域の安全・安心に愛顔(えがお)を
6地球に愛顔(えがお)を継続課題への挑戦
1高速道路ネットワークのミッシングリンクの早期解消
2平成29年愛顔つなぐえひめ国体の成功
3JR松山駅再開発事業
4鉄道輸送の高速化
5肱川の治水対策
6離島架橋の整備
7松山分水問題見果てぬ夢への挑戦
をあげています。
なお、中村氏は獣医学部の新設に関しては、西日本に拠点がなかったために公務員獣医師の確保が難しいという点をカバーする目的で、加戸 前愛媛知事の時代から今治市の意向を受けてバックアップしてきた経緯があるとの肯定的な姿勢を明らかにしています。
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