任期満了に伴う富士市長選が12月17日告示されました。立候補したのはいずれも無所属で現職の小長井義正氏(62)、新人の植田徹氏(68)の2名です。投開票は12月24日に実施されます。
今回は2名による一騎打ちとなりました。1期4年に渡る小長井市政への評価などが争点の中心と考えられています。
再選を目指す小長井氏は「生涯青春都市」「まちに元気を ひとに安心を」をキャッチコピーとし、中核市移行を公約に掲げました。「富士市を産業都市、商業都市としてのかつてのような活力を取り戻したい」と意欲を見せています。また、新素材セルロースナノファイバー、お茶、田子の浦シラス、富士ヒノキの販路拡大を政策に掲げました。また富士山の景観を生かした観光から産業を発展させたい考えです。さらには働く高齢者の応援、医療、福祉、子育てなど切れ目のない政策を目指します。
小長井氏は一橋大学卒業。商社勤務を経て富士市議を15年務めました。富士青年会議所副理事長や富士東高PTA会長を歴任、2013年の市長選で初当選を果たしています。
植田氏は現市政を「元気がない」と批判。「財政が厳しいからと毎年のように予算を削減しているが、これを続けていれば先細りする。何も生み出さない予算カットより、借金してでも金回りを良くするべきだ」と述べました。また、県議としての実績をアピールし、県との太いパイプを活かし、県との連携を強化し人事交流による副市長起用を提案したい考えを示しました。さらには、公約として高校生までの医療費無償化、ごみ袋無償化などを実現し、県の情報やカネの流れなどの見通しを改善したいと述べています。また身を切る政策として1期4年間の市長退職金の返納も実現したい、としています。
植田氏は日本大学卒業。これまでに静岡県議を6期務めました。2013年の市長選に初挑戦したものの、小長井氏に約2000票差で敗れました。
小長井氏と植田氏は2013年の選挙でも市長の座を争っています。小長井氏の4年間の市長としての働きはどのように評価されるのか、あるいは植田氏に期待が集まるのか、注目されそうです。
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